第199話 レーガの次の手
軍は世界各地で都市から追われて、北米の都市に存在するだけになる。軍の士気は低下して軍を抜け出す者が後を絶たない状態である。それは本拠地のロサンゼルス軍基地でも同様である。
レーガは軍に止めを刺す計画をする。すでに北米の各都市には軍の排斥運動を起こす人員を送り込んでいる。
「いよいよ、我々の時代が来ますな。」「いや、北米は軍の本拠地です。」
「また、ハンティング・ウルブズですか。」「今回は軍を消滅させるという栄誉ある役目です。」
「では、カリオンか、ハウンドでどうでしょう。」「彼らに傭兵団を指揮させましょう。」
「それなら、数でも負けることはありませんな。」「では、手配をしましょう。」
カリオンのカルロ団長は、ある方々の依頼を聞いて言う。
「俺たちが10の傭兵団を指揮するんだな。」「はいその通りです。」
「俺の命令を聞かない奴はつぶしていいだろ。」「仲間でのつぶし合いは避けてください。彼らには命令に従うように伝えておきます。」
ハウンドのイーヴォ団長も、ある方々の依頼を聞いて言う。
「10の傭兵団ですか。数がいれば良いというわけではありません。統制の取れない味方ほどたちも悪いものはありません。」「指示に従うように言ってあります。うまく使ってください。」
カルロ団長とイーヴォ団長は、他の傭兵団が言うことを聞くとは思っていない。せいぜい敵に突撃させて数を減らすことに役立てば良いと考えている。
彼らは初めから他の傭兵団と連携をとって戦えるとは思っていない。それは自分たちでも知らない傭兵団の指揮で命をかける気にはならないからだ。
しかし、レーガは数が揃えば楽に勝てると考えていた。