第174話 軍の施設
アウレールは、宇宙港に隣接する軍の施設に着陸する。軍の施設は5階建てのビルに倉庫が一棟あるだけである。アウレールがスクルドに聞く。
「こんな手狭なところが軍の施設だって。基地はどうしたんだ。」「フレイムランドに軍の基地は存在しません。」
「こんな大きな街なのに軍の基地がないのか。」「そうです。」
アウレールはワルカのハッチを開けて、外に出る。スクルド、クリスタも後に続く。
下に降りるとアウレールたちは騎士たちに囲まれる。みんな銃ではなく、刀を帯刀している。
「君たちはどこから来た。」「アースランドのタウンズビルと言う町のエリア29から来ました。」
「地球から来たのか。このワルカはどうやって手に入れた。」「地中に埋まっていたのです。」
「君たちは何をするために来たんだ。」「それは私が説明します。私はアンドロイドのスクルドです。ほむら王に聞いてもらえばわかります。」
「強硬偵察艦スクルドのアンドロイドか。」「そうです。」
騎士たちに動揺が走る。話しかけてきた来た騎士が管制と無線で話しをしている。話がまとまった様で彼はアウレールたちに言う。
「君たちを客人として扱うことになった。今から部屋に案内する。」「ありがとうございます。」
騎士はアウレールたちを3階にある部屋へ案内する。スクルドが騎士に言う。
「ほむら王に報告があります。会わせててください。」「それには少し時間をください。今、異世界の門が破壊されてしまって、混乱しています。」
「アレはデニス指令が起こしたことです。」「まさか、浮島が反逆したのですか。」
「彼は反逆を計画しています。」「なんてことだ、少し待っていてください。」
騎士は慌てて出ていく。クリスタがアウレールに言う。
「戦いにならなくてよかったね。」「戦っていたら俺たちは死んでいたよ。」
アウレールがスクルドに聞く。
「軍人たちはみんな銃を持っていませんでしたね。」「彼らは騎士です。銃を必要としません。かなり強いですよ。」
「俺たちはどうなりますか。」「ほむら王の判断次第です。」
アウレールたちはとりあえず体を休めることにする。浮島に突入してから戦闘が続いたのだ。アウレールとクリスタは疲れ切っていた。