第169話 6階エレベーター前の戦い
エレベーターは6階に向けて上昇を始める。アウレールがクリスタに言う。
「エレベーターの前に敵が待ち構えているぞ。」「なら、天井を足場にしましょ。」
「分かった。扉が開くと同時にビームバルカン砲を掃射する。」「それでいきましょ。」
6階のエレベーターの前にはエレクが4機待ち構えている。4機はエレベータの扉が開くと同時にビームバルカン砲を掃射する。しかし、そこにはワルカとクリスはいない。
4機のエレクはビームバルカン砲の掃射をまともに受ける。ワルカとクリスはエレベーターの天井に機体を固定してビームバルカン砲を掃射した。
この時、異世界の門を守っていたホークアイは、侵入したのが鮮血のワルカだと知る。彼は門を守る他の3機のエルクのパイロットに言う。
「お前たちはここで待っていろ。俺は鮮血のワルカを倒しに行く。」「持ち場を離れるな。」「報告でも何でも好きなようにしろ。」
ホークアイのエレクはエレベーターを目指す。
4機のエレクを倒したワルカとクリスは異世界の門に向かう。途中6機のエレクが待ち伏せている。6機はライフルでワルカとクリスを狙撃する。
2機は機体を回転させてライフルのエネルギーをかわす。ワルカが両足に装備されているミサイルポッドから多弾頭ミサイルを6発発射する。
ワルカの両足からミサイルポッドの装備が切り離される。6機のエレクはミサイルに気を取られて連携を崩す。
クリスタは見逃さずライフルでエレクを1機狙撃する。エレクはコックピットを撃ち抜かれて動きを止める。
アウレールもエレクを1機、盾をコックピットに突き入れる。ワルカの盾はエレクの装甲をつぶしコックピットが破壊される。壊れたコックピットはパイロットの血で赤く染まる。
「鮮血のワルカ、見つけたぞ。俺と勝負しろ。」
突然、オープンチャンネルで怒鳴り声が入り、エレクが1機突進してくる。アウレールはホークアイが来たのだと悟る。
「クリスタ、ホークアイの相手をするから。残りのエレクを頼めるか。」「任せておいて。」
アウレールはライフルを盾に収納するとワルカの背中に装備されている魔剣グレンデルを使う。背中のロックが外れて魔剣グレンデルがせりあがり右手に装備する。
ホークアイもエレクの背中に装備されている刀を右手に取る。エレクなどフレームシリーズの刀はオルカル81製で切れ味は折り紙付きである。