第158話 宇宙輸送艦
3日後、トニーは宇宙輸送艦で来訪する。宇宙輸送艦は全長400メートルの巨体である。ブルーノがトニーに聞く。
「これは何ですか。」「宇宙輸送艦です。」
「もっと小さな船でよかったのではないのですか。」「浮島を知ってもらおうと思って用意しました。」
「これで行くのか・・・」「さあどうぞ。」
ブルーノとクルト、アウレール、クリスタはトニーに案内されるまま宇宙輸送艦に乗り込む。彼は4人をエレベーターに案内する。エレベーターを降りると巨大なカーゴスペースの縁に通路が続いている。
カーゴスペースにはクリスよりシルエットが細いフレームシリーズが並んでいる。クリスタが言う。
「見たことのない機体だわ。どこかワルカに見ているかしら。」「僕も見たことが無いけど10機もあるよ。」
トニーが2人に言う。
「これはエレクです。クリスの次世代機でワルカがエレクに似ているんですよ。」「こんなにたくさんのエレクをどうするんだ。」
ブルーノがトニーに聞く。
「いつでも供給できるように積んであるのです。このカーゴスペースは2層に分かれていて、下の層にはクリスが積まれていますよ。」「これをレーガに供給しているのですね。」
「クリスはレーガに供給していますがエレクはまだどこにも供給していません。」「供給の予定はあるのですか。」
「あなた方が最初になるでしょうか。」「私たちはまだ決めていませんよ。」
「私は、司令官の申し出を受けてくれることを願っていますよ。」
トニーは客室に4人を案内する。そして宇宙輸送艦は浮島に向かって発進する。トニーはブルーノたちに言う。
「この部屋の食べ物と飲み物は自由にしてください。私は失礼します。」
トニーが部屋を出るとクリスタが言う。
「豪華な部屋ね。見たことないわ。テーブルの上にスイーツが並んでいるわ。」
ブルーノとクルトは部屋の中を調べる。クルトがみんなに言う。
「盗聴器やカメラは無いようですが、部屋の中での会話は気を付けてください。」「はい。」
アウレールとクリスタはスイーツを食べながら過ごす。ブルーノとクルトは当たり障りのない話をして過ごす。




