第154話 聴聞会
アレクシスとケヴィンは他のガントのパイロット2人と相談して、タウンズビルの近くまでマグニとガントで飛んでいき、飛行機に乗りロサンゼルスまで行くことにする。
アレクシスたち4人は、飛行機でロサンゼルスへ行くと軍本部に出頭する。そこで彼らはフィクサーの戦闘の状況を聞かれる。
彼らは軍本部の中で軟禁状態になる。そして2週間後、聴聞会が開かれる。
「君たちは、フィクサー全軍を投入した戦いで壊滅したわけだが、戦うことを恐れて逃げてきたのか。」
この質問にアレクシスたちは、敵前逃亡を疑われているのだと知る。アレクシスが答える。
「私たちは戦いましたがハンティング・ウルブズに圧倒されました。勝ち目がなくなったため退却したのです。」「君たちは、たった8機の人型兵器に圧倒されたのかね。」
「そうです。私とケヴィンは1機にマグニ2機、ガント4機でかかりましたが残ったのは私のマグニだけです。」「フィクサーは腕の良いパイロットを集めているのだぞ。」
「承知しています。私は敵機に見逃されたのです。」「情けないな。フィクサーは解体する。」
「私たちはどこへ行けばよいのですか。」「好きなところへ行きたまえ。カルフォルニア基地にはハンティング・ウルブズに拘束された兵が解放されている。」
「分かりました。カルフォルニア基地へ戻ります。」「そうか、カルフォルニア基地は閉鎖が決まっている。」
聴聞会では、アレクシスたち処遇について言及はなかった。しかし、実質解雇の状態である。ケヴィンは聴聞会を終えると独り言を言う。
「あいつら俺たちを馬鹿にしやがって。殴ってやりたかったぜ。」「もう、軍は先が見えているよ。」
「つぶれるとでも言うのか。無くなるわけないだろ。」「傭兵団がフィクサーを破ったんだ。これからは傭兵団の時代になるよ。」
「本気でそう思っているのか。」「俺と始めるか、傭兵団。」
「お前となら悪くないな。」
ガントのパイロット2人も傭兵団の話に乗る。アレクシスたちはカルフォルニア基地へ向かうことにする。