第133話 台北軍の調査
台北軍司令官にはフィクサーから横領の真偽を確かめる連絡がある。司令官は言う。
「私は横領などしていません調査でも何でもしてください。」「分かりました。ナンバーズが調査に向かいます。」
フィクサーでは、ナンバー7アレクシス・ハイゼとナンバー8ケヴィン・クラッセンに調査の命が下る。
彼らは出発を急ぐ、急がないと台北の市長が司令官の退去を命じてしまうからである。ユニオンが台北に向けて出発する。
アレクシスにケヴィンが話しかける。
「横領のことどう思う。」「調べてみないとわかりません。」
「俺は司令官がはめられたと見ている。」「台北市が軍を排除しようとしていると。」
「そうだレーガの連中のやりそうなことだ。」「そうだとしても調査をするだけです。」
ユニオンは台北軍基地に着くと調査を始める。
台北の市長は、フィクサーの調査が入ったことを知り、すぐに司令官と連絡を取る。
「市議会は、あなたに司令官から退いてもらうことに決定しました。」「待ってください。今、フィクサーの調査を受けているところです。私の無実が証明されます。」
「もう決まったことですよ。フィクサーの判断は関係ありません。」「私をどうしても排除したいのですね。」
「横領の疑いのある者に軍を任せられないのですよ。」「私は無実だ!」
司令官は電話を切る。彼は台北軍基地に陣取ることを決める。そして、第1方面軍から第4方面軍を基地に呼び寄せる。
調査中のアレクシスは台北軍の動きに気づいて司令官に言う。
「方面軍を呼ぶ寄せているようですが基地に立てこもるつもりですか。」「市議会はフィクサーの調査の結果に関係なく、私は首だそうだ。」
「短慮は起こされないようにお願いします。」「何を言っている。濡れ衣を着せられたんだぞ。」
「我々とカルフォルニア基地へ行きますか。」「いや、私は基地に残るよ。」
フィクサーの調査で横領はないことが判る。アレクシスは台北の市長に連絡する。
「台北軍に横領の事実はありませんでした。市議会の決定を変えていただけませんか。」「君の言うことを信じろと言うのかね。」
「私たちは公平に調査をしています。」「そうだとしても決定は変わらんよ。」
アレクシスは説得を諦める。そしてユニオンはカルフォルニア基地に向けて発進する。