第130話 地下基地
スクルドは再びハンティング・ウルブズの事務所の顔を出す。ブルーノはスクルドに言う。
「あんたの仕事は受けない。帰ってくれ。」「まだ、報酬の話を離していませんでした。」
「報酬の話もなしだ。」「宇宙強行偵察艦2隻ではどうでしょう。」
「それは宇宙船か。」「はい、優秀な船です。」
そこへいつの間にかロアが現れ
「いーですねー、ぜひ見ーせてもらいましょ。」「ロア博士、いつの間に。」
スクルドが後ずさりする。ブルーノが言う。
「そんなものどこにあるんだ。俺たちが気づかないはずないぞ。」「エリア29の外に3隻おいています。」
「ステルススクリーンでーすね。」「そうです。」
ブルーノが言う。
「そんなもの勝手に置かれては困るぞ。」「ほかに置き場所がありませんので。」
「そーれなら、いー場所ありまーす。」「ロア博士どこですか。」
「地下基地をー作りまーした。男のロマンでーす。」「地下基地ですか。」
一緒にいたコリンナが頭を抱える。ブルーノは動じずに言う。
「とりあえずそこに隠しましょう。」「分かりました。移動させるのでハッチを開けてください。」
ロアは白衣のポケットからコントローラーのようなものを取り出しボタンを押す。すると丘の地面がせりあがって基地の入り口が出てくる。
スクルドは地下基地の中にスクルド、スコーネ、グローサを移動させる。ロアが再びボタンを押すと丘の地面は元に戻る。
ブルーノはロアに聞く。
「基地の入り口はどこですか。」「ここでーす。」
ロアは事務所の床を開ける。いつの間にか床にドアのようなものが取り付けられていたのだ。さすがにブルーノはロアに言う。
「何かしたら報告してください。」「知ーらない方がー、楽しいーでーすよ。」
ブルーノはロアを説得することを諦める。その場にいたブルーノ、クルト、コリンナ、スクルドはロアの先導で地下基地に入ることになる。