第110話 宣戦布告
ブリュノはブルーノとクルトに言う。
「ホークアイは自分の腕に自信を持っています。名指しで挑まれれば応じるでしょう。」「アウレールと決闘させるつもりか。」
「そうです。彼がホークアイを倒して、残りのガントを倒せば勝負はつきます。」「ジョアン司令官は抵抗しないか。」
「おそらく戦意を喪失して市長の所にでも逃げ込むでしょう。」「相手は軍の司令官だぞ。」
「彼女はホークアイのおかげで安泰だったのです。崩れたらもろいでしょう。」
クルトが発言する。
「では、セレーネとラングドックをステルススクリーンを展開してリオデジャネイロ軍基地の近くまで移動して、そこから宣戦布告でどうでしょう。」「それなら余計な犠牲は出ないな。」
「そのように準備を初めてもいいですか。」「よろしく頼む。」
ブリュノは、アウレールを呼び出すとホークアイと決闘することと宣戦布告をしてもらうことを伝える。
アウレールは宣戦布告の文面を書いた紙を渡される。彼は何で自分がしなければならないのかと思う。
しかし、ブリュノは、これはエースパイロットの仕事だと言う。
出撃に先立ち、ワルカとクリスのチェックが入念に行われる。今回はワルカとクリスの活躍次第で勝敗を決するのだ。
クリスタがアウレールに声をかける。
「どお、ホークアイは強いかな。」「そりゃ、強いでしょ。」
「さっきから何見ているの。」「これ、ブリュノにもらったんだけど宣戦布告を俺がすることになったんだ。」
「まるでハンティング・ウルブズの大将ね。」「茶化すなよ。俺、これを間違えずに言わないといけないんだよ。」
「ホークアイより手ごわそうね。」「本当だよ。今回の戦いの7割はこれに力を取られるよ。」
「頑張ってね。」「ああ、頑張るよ。」
セレーネとラングドックはエリア29を出発してリオデジャネイロ軍基地へ向かう。2隻は途中探知されないためステルススクリーンを展開する。
2隻はワルカとクリスを発進させるとステルススクリーンを解除する。リオデジャネイロ軍基地では緊急戦闘態勢が発令される。
アウレールはワルカを前に出すと無線で呼びかける。
「我々ハンティング・ウルブズはリオデジャネイロ軍と戦闘をするために来た。だが、混乱を好まない。」
「まずはホークアイと鮮血のワルカの私で決闘をしよう。我々が恐ろしいならば逃げてもよい。」
「逃げる者は追わないと約束しよう。」
アウレールの宣誓はホークアイ、ビル・ハガードを怒らせる。当然、ジョアン司令官はビルに敵機を破壊するように命令する。
リオデジャネイロ軍基地から8機のガントが発進する。ビルがアウレールに答える。
「一騎打ち受けてやる。どうだ、剣を使って勝負しないか。」「いいですよ。どちらでも結果は同じですから。」「はざけ、小僧。」
ホークアイとアウレールの戦いが始まる。