第105話 レーガの目論見
秘密裏に都市同士で同盟を結んでいるレーガはリオデジャネイロ軍のことについて話し合う。
「フィクサーはリオデジャネイロ軍に敗北しました。」「正確には、リオデジャネイロ軍のホークアイにフィクサーのナンバー4が破れて退散しただけです。」
「それでもフィクサーに土をつけたのだ。喜ばしい。」「そうも言っていられません。あそこの市長は元軍人です。」
「あの都市は力があるから我々の息のかかったものが市長をやるべきです。」「住民の不満もたまっているでしょう。」
「軍が強力で住民は抵抗できない状態です。」「ハンティング・ウルブズを使いますか。」
「待ってください。鮮血のワルカにホークアイを討たせるのですか。」「また、ハンティング・ウルブズが名を上げますな。」
「他にも実力をつけている傭兵団はあります。」「カリオンとハウンドが良いと思います。」
「今回は彼らに名を上げてもらいましょう。」「いつまでもハンティング・ウルブズの時代が続くとは限りませんな。」
彼らはカリオンとハウンドにホークアイを討ち取らせて名を上げさせることにする。
カリオンの団長カルロ・ロッシーニの所に依頼が来る。依頼は、ハウンドと協力してリオデジャネイロ軍を壊滅させるようにという内容である。
「ある方々は、俺たちの実力を見くびっているようだな。」
カルロ団長の手が震える。ハウンドの団長イーヴォ・タルティーニの所にも同様の依頼が来る。
「いけませんね。カリオンと共同戦線をどうやって張れと言うのですか。」
イーヴォ団長はカルロ団長の性格を知っている。直情型の彼と合わせて行動するのは無理である。彼はある方々の人を見る目の無さを嘆く。
カリオンは空中戦闘艦アンコーナを団員が集まり次第発進させる。アンコーナにはクリスが4機搭載されている。
ハウンドのイーヴォ団長はアンコーナ発進の知らせを聞いてから団員に招集をかける。ハウンドは空中戦闘艦メッシーナを保有して、クリスを4機搭載している。