第103話 エイミーの告白
エイミーのコンサートは続けられ、観客の喝さいを浴びて終了する。エイミーは舞台から下がる時、アウレールに抱き着く。アウレールはエイミーに言う。
「大丈夫だよ。コンサートは終了したよ。」「ごめんなさい。今になって震えが来ちゃった。しばらくこのままでいて。」
クリスタが目ざとくアウレールとエイミーが抱き合っているところを見つける。彼女には嫌な気持ちが湧き上がってくる。
彼女は2人に近づくと
「何いちゃついているの。」「仕方ないよ。エイミーが震えているんだ。」
クリスタはこんなこと言うつもりではないが思わず口から言葉が出る。
「離れなさいよ。下手な演技で同情買わないで。」「クリスタ、言い過ぎだよ。」「ごめん。」
「ごめんなさい。私、強くなくっちゃいけなかったわ。」
エイミーがアウレールから離れる。エイミーはクリスタに言う。
「あなた、彼の彼女なの。」「違うわ。幼馴染よ」
「なら、私のものにしてもいいわね。」「何言っているの。」
クリスタは動揺する。エイミーはアウレールを見るとはっきり言う。
「あなたに惚れました。彼女にしてください。」「えっ、あの・・・」
アウレールは目を泳がせてから、クリスタに助けを求めるように見る。クリスタが割って入る。
「アウレールは私と付き合うんだから手を出さないで。」
エイミーがアウレールに迫る。
「どちらを選ぶの。」「待ってくれ。まだ誰とも付き合う気はないんだ。」
「私のチャンスは今しかないのよ。私と一生一緒にいて。」「ごめん、エイミーと一緒には行けないよ。」
アウレールの言葉にエイミーは崩れる。クリスタは自分を嫌悪して黙り込む。
「とにかくみんなの所へ行こう。」
アウレールはエイミーの手を取るとみんなのいる所へ行く。
エイミーの関係者がクリスタとリリアーヌに言う。
「君たちアイドルにならないか。」「困ります。勝手に勧誘しないでください。」
クルトが関係者に言う。リリアーヌはクルトに言う。
「私たち必要ですか。」「当たり前だ。パイロットだからな。」
「ただのパイロットですかー」「優秀なパイロットだ。」
リリアーヌはクルトにそこまで言わせるとエイミーの関係者に言う。
「私たち、優秀なパイロットなのでアイドルにはなれません。」「分かりました。その気になったらいつでも連絡ください。」
関係者はクリスタとリリアーヌに名刺を渡す。
こうして、ブルーノたちは、エイミーの護衛を終了する。その後、ブルーノ、アウレール、クリスタとリリアーヌは市長に呼ばれる。市長は彼らに言う。
「エイミー・タリスの護衛成功ありがとう。タウンズビルの名に傷がつかなくてよかったよ。」「私たちは仕事をこなしただけです。」
「これからもタウンズビルのために力を貸してくれ。」「分かりました。」
ブルーノは市長もレーガのメンバーではないのかと考える。