ニホン、トーキョーの貧乏飯
「AIのべりすと」の力もあり、下書きが完成しました。時間があれば推敲と文章の追加で質を上げていきたいと思います。
私は、アルビオンの女王、メアリー・ライス。食事の時に出た食事をしてて、その後に意識が飛んで死んだと思った。
私は死んだはずだが、気が付くと奇妙な世界、後々で分かった、その世界の都市の名前、トーキョーにいた。
そこで出会ったのは、私のいた世界で見たことも無いような民族。そして、せわしくなく活動している人間たちや馬が引いていない車だった。わたしは起きたら公園の長椅子に寝ていた。
ここは、大きな庭ね。どこの家の邸宅の人の庭かしら、とりあえず礼服を来た中年男性に尋ねてみる。
「この庭はどなたの所有の庭ですか?」
「公共のモノですよ、みんなが使っていいんです」
「この庭は全員のモノなんですね。すばらしいですね、では、ここはアルビオンですか?」
「ア、アルビオン?いやここは東京ですけどね」
「わたしは、どう帰ればいいんですか?」
「すいません、ちょっとわかりません。失礼します」
その人は困惑してたようだがトーキョーということは分かった。
(こんな世界に飛ばされて困った)なので公園から出て路上でトーキョーの人に尋ねようとする。
「あの・・すいません」
「・・・・」
無表情で通り過ぎて、ことごとく無視される。さみしい。しだいに私はこの世界に迷い込んだ元の世界に戻る術を失ったことを悟った、そして途方に暮れた。
そして、公園に戻りベンチに座っていた。
そんな私を助けてくれたのは、一人の若い女性だった。
私が暗い顔をしてふさぎ込んでいると
「外国人さん、どうしたんですか?」
「ありがとう・・(かくかくしかじか)」私はこの世界の者ではないこと。死んだと思ったらこの世界で目覚めたこと。行く場所がなくて困っていることを言った。
「異世界モノの逆パターンってやつかな、なんか新鮮でドキドキする。よかったらしばらく住んでみない」
「わたしのこと奇妙だと思わないの?」
「たしかにあなたの服は日常生活で着るなら奇妙だわ。それにこの服、コスプレのようだけど、コスプレじゃない。ものすごい上質な布で丁寧に作られている。あなたが言ってた通り、この世界の人ではないと思うわ。それに本当に困ってそうだから、とりあえず話は聞いてあげるわよ」
「あなたの名前は?」
「わたしはメアリー、あなたは?」
「わたしは真理。米沢真理」
そうして、彼女に話を聞いてもらうために彼女の集合住宅へ行った。彼女はとても優しかった。結果的に寝泊まり・食事を彼女にお世話になることになったのだが、私は彼女のおかげで、どうにか生きて延びていけるようになっていった。
この世界、彼女の家に住んで数日。ところでこの世界の食事は奇妙だ。食べるものは、パンや肉など様々あるのだが、とにかく主食は麦とは違う、白い穀物を粉にせず粒のまま蒸したものを食べるのだ。
珍しいのは箸、これはどういうもの事だろうと不思議だったが、すぐに理由が分かった。食べ物を挟んで食べるだ。フォークもあるから、それでもいいと思うかもしれないが、魚を分解するなどの動作は、フォークではうまく食べられない。だから、箸があると便利だ。
その箸と陶器のボウルでこれを食べる。パンとは違い昼までお腹が満たしてくれるという不思議なものだった。すこし奇妙に思っていた。しかし、やがてそれらにも慣れて、私は普通に食事をすることができるようになった。
また、この世界の人間達は、調理家電と呼ばれる不可思議な装置を操る使うことができた。例えば、火を起こすには、「コンロ」と呼ばれる道具を使い、水を得るには水道と言うものが引かれていた。また電気というものによって、夜でも明かりをつけることができるようになっていた。
私は自分は無理に元の世界に戻れなくてもいいと思い始めた。戻ることよりこの世界で生きていくためにどうすれば良いか考えることになっていった。
そうして生活に慣れてきて、ただ、一つだけ困ったことがあった。それは、私が日本人の精神になっていることだった。
最初に気づいた時は驚いた。少々、難しい日本語も分かるようになってきた。しかも今現在、着ている部屋着はこの世界の服なのだ。しかもこの服はこの国の民族衣装ではないということだ。
他にも色々なことに驚かされた。
ところで真理は下級身分の子供らしい。食事ももっと値段が高いものを食べたいと言ってたり、憧れている。
だが、私は彼女に贅沢は我慢して欲しいと思っている。なぜなら、彼女がこの国に来た時に身につけていたという衣類や装飾品はとても高価なものだからだ。売れば大金になるだろう。まあ私は、売ることはできないのだが……。そうゆうことや、もし贅沢を覚えて破産して私が追い出されるのではないと少し考えた。
日常生活で必要なものの食事。それで一つ困ったことがある。それは、納豆という食べ物だ。臭いが凄い。腐っているようだ。こんなものを食べなければならないのかと思うと嫌気がさす。しかし、これを食べることによって、健康でいる事ができるというのなら仕方がない。それにこれも慣れたら美味しいと感じるようになるかもしれない、とはじめて食べていた時はそう思った。だが慣れは怖いもので今ではこの納豆の虜になっていた。
改めて考えると、なんで腐った豆を。だがこの納豆というもの1食分が安いというではないか?3パックで100円!?
だが、真理はこう言った「これを3日分買うだけで、300円かかることになる。それを毎日だと一月で3千円にもなる!これは痛すぎる出費だ。今は食べるしかないのよ。」
そう思いながら、私は今日も納豆を食べる。
真理が納豆に生卵を入れたやつを勧めてくる。
「生卵!?危ない。腹を下すよ。こんなものを食べちゃ」
わたしはびっくりした。わたしの世界では生卵を食べる習慣がないからだ。
「日本ではちゃんと衛生管理されているから生食できるんだよ」
「そう、そうなのか恐るべしニッポン」
ちょっと抵抗あったが、卵をかけた納豆を食べる」
「ワンダフル、なに?このとろとろ、納豆だしの美味さが際立つじゃない」
まさか卵一個でここまで変化するとは思っていなかった。
そういえば、最近、真理は激安納豆ばかりで、1流メーカーの納豆をしばらく食べないっていってるな。
そんなに高い物なのかな? 高い食べ物。そう言えば、私のいた世界でも高級食材として、トリュフなるものがあったな。
この日本では松茸が高級なキノコらしい。一体どんな味がするんだろう。一度食べてみたいものだが……
そうだ、もし帰る方法が見つかったら、松茸を持って帰ればいいのだ。
きっとみんな喜ぶに違いない。
だが、そんな時が来るのだろうか? そんなことを考えながらも、今日も私は納豆を口に運ぶのであった。
「はぁ……」(なぜだろう。美味しいけど優雅な気持ちがしない)
そして、別の日。
「メアリー、今夜はお肉よ」真理は言う。
わたしは「やったー」と叫ぶ。
そして、いつものように食卓に着く。
目の前にある皿を見ると、そこにはクッキーみたいなものが皿に乗っている。
何のお肉か分からないが、とても旨そうな匂いがしている。
しかし、この世界の料理は、よくわからないものが多い。
「真理、これはなんなのだ?」
「一袋248円のチキンナゲット2つよ」なんだ、これは鶏肉だったのか。
そう思うと同時に、こんな鶏肉の料理を食べたことが無いことに気づく。
やはり、この世界に来てから、まだ知らないことばかりだ。
「いただきます」と言って、早速食べてみる。
うん、なかなか美味しい。
これでご飯1杯食べるのはキツイ。
「真理、他におかずはないか?」
「お味噌汁があるじゃない。インスタントだけど」
このスープと、肉片2つと米飯1杯が食事ぃ・・・?ああ、足りないな。
しかし、文句を言ってもしょうがない。
ここは我慢しよう。
食事を終えてから、真理に聞いた。
なあ、野菜がないじゃないか?
「大丈夫よ。マルチビタミンサプリ~!1個、約10円。これで野菜を食べたと同じようなものよ」
「なんだ、それは?」
「栄養が取れる薬みたいなものよ」
なるほど、そういうものか。
ちなみに、10円とかどのくらいの値段と思った。
例えば、この家の1か月住む権利は、月に5万円ぐらいだということ。
しかし、電気代とガス代の値段を聞いたときは驚いた。
1ヶ月で5000円!?ということは、この世界の人間は、薪や藁使わずに暮らしているということかだが、電気やガスというのは格安の燃料費だ。それにテレビやパソコンなどという機械を使っても5000円で済むからすごいものだ。
また、水道の料金も驚くほどのものだった。
水道を使うと、この住まいは一律1000円も取られるという契約ということだ。
そしてある日、「真理、私は働くぞ」
と言った。
「働くって、どこで働くつもりなの」
「決まっているだろ。この世界で金を稼ぐといったら、あの店しかないだろ」
「まさか、キャバクラ?」
「違うわ。私にはそんなところで働く資格はない。私が行く所は、メイド喫茶だ!」
「メ、メイド喫茶!?」
真理は呆れ顔だった。
「なんだよ、その反応は。お前だって、あんな可愛い格好したいとか思ってるだろ」
「そ、そりゃあ、まあね」
(冗談で言ったのに・・・)
「じゃあ、決まりだな。明日、さっそく視察行ってみようぜ」
翌日、私達は、メイド喫茶に行った。
そこは、若い女性向けの喫茶店だった。
中に入ると、店内には、たくさんの女の子がいた。
中には、ネコの耳を付けている子もいる。
私は、真理に耳打ちした。
「おい、真理。あの子たちを見て見ろよ。みんな可愛くないか?特にあのネコの耳の子なんて、すごくいいと思うんだけどなぁ」
「たしかに可愛いけど、あれはコスプレっていうのよ。本物の猫じゃないのよ」
「わかってるよ、真理(笑)」「もう、あんまり変なこと言わないでよね」
「すまんすまん」
そんなことを言いながら、私たちは席に着いた。
すると、突然、お姉さんっぽいメイドさんが話しかける。「ちょっと待って、なんであなたいいわね」
「あなた、このメイド喫茶で働かない?」
「え、あ、はい。喜んで」
こうして、わたしはなぜかこの返事が出た。それから、わたしは、無事採用となった。
給料は、時給1200円。
この世界の物価を考えると破格の待遇である。
そして、クリームソーダーを飲んで、しばらくメイドさんと話した。
メイドさんが真理に話しかける。
「ところで、お名前は?」
「真理です」
「真理ちゃん、これからよろしくお願いします」
「こちらこそ、どうぞ宜しくお願い致します」
「あら、随分、礼儀正しいのね。あなたもこのメイド喫茶で働いてみない?」
「いや、わたしは学生なんでいいです。お誘いありがとうございます。」
「そう、残念ですね。でも、いつでも遊びに来てくださいね」
「はい、分かりました」
そうして、30分くらい店に居てメイド喫茶から出てきて、アパートへ帰宅した。
家に帰ると、真理が「よかったじゃない。これでお小遣いとか好きに使えるお金ができるじゃない」
「いや、私が稼いだお金は真理に使ってほしい」
「どうして?別に気にしなくていいのに」
「いや、私は真理に感謝している。だから、少しでも恩返しがしたいんだ」
「メアリー、ありがとう。とりあえず貯金しておくね。」
「いや真理のために真理が使いたいことに使ってほしいんだ」
「そうなの?奨学金返済にでも使わせてもらうわ」
「ああ、そうしてくれ」
後で分かったことだが真理は奨学金返済ではなく、万が一の蓄えてして貯金してくれたようだ。
「そうだ、メアリー、きょうはメアリーの就職祝いに、お肉料理よ」「おお、やったー」
そして晩御飯に出てきたのが
「とりごぼうバーグ~」
鶏肉に豆腐、ごぼうでかさ増しよ。
その夜は、そのハンバーグを食べてとても美味しかった。まあゴボウというやつは私の世界で食べたら木みたいっていうやつもいるんだろうな。
しかし、やはり、肉料理は最高だ。
やっぱり肉料理が一番だ。
次の日、さっそくメイド喫茶へ出社。仕事内容は、接客と掃除。
そして、開店前のミーティングが行われた。店長らしき女性が言う。
「皆さんおはようございます。今日から新しい仲間が加わります。メアリーちゃんです」
パチパチと拍手が起こる。
その後、「じゃあ、まずはメアリーちゃんに自己紹介してもらおうかな」
「はい、はじめまして、私の名前は、メアリー・ライスと言います。歳は16歳です」
趣味は、散歩と音楽鑑賞。好きな食べ物は、納豆とチキンナゲットとご飯です。
特技は、早食いと見切り品の品定めです。
この世界に来てまだ浅いので、よろしくお願いします。
「すごいわね・・・・。」
メイド長は作り笑顔をしているように見えた。「では、次は、お客様への挨拶の練習をしましょう」
「はい!」
「いらっしゃいませ!ご主人様!こんにちは、お嬢様!」
「うん、なかなかいい感じよ。あとは練習あるのみよ」
「はい!わかりました」
「さっそく、接客してもらおうかしら、あのお客様にオムライスを」
「オムライスってなんだ?」
「チキンライスを卵でくるんだものよ」
「おお、チキンライス。真理がよく作ってくれる」
「チキンライスの鶏肉の皮がうまいんだよな」
「え、ええ」
「まあ、そこそこいいものを出しているじゃないか?」
「メアリーさん、そこの席にハンバーグをお願い」
「ハンバーグ、私も昨日食べたぞ」
「これ、ハンバーグ!?どうみてもこっちがうまそう。これは、私の世界でよく食べていた牛の肉だ」
「メアリーちゃん・・。食べ物ばかりでなく業務にも力を入れて・・」
そしてなんやかんやで、その日のバイトは終わった。
アパートに戻り、真理に「ただいま」と言う。
真理も「おかえりなさい」と返してくれる。こんな日常がいつまでも続けば良いなと思った。
「ねえ、メアリー、明日は休みだしどこか出かけない?」
「うん、真理。ちょっと疲れたわ。私は寝る」
そして眠りについた。
そして、眠りから覚めると元居た世界のアルビオンに戻っていた。
「わたしはアルビオンに帰れたんだ。も、もどれたーー」
ものすごい興奮や叫びはなかったが心が躍っていた。
そしてしばらく会ってなかった両親に会いに行った。
「メアリーずいぶん眠っていたんだね?、いきなり倒れて心配したよ」
パパが言った。
「う・・うん、心配してくれてありがとう。会えてうれしい」
「メアリーとはいつも会ってるじゃないか」
「えっ、ええ」
メアリーは涙ぐんでいた。
そして、食事の時間、家族が料理を出してくれた。羊の骨付き肉にしゃぶりつく。
「肉の加工品じゃない、鶏じゃない肉って最高!」
「家でそんなもの食べてたっけ?」
「前・・食べてじゃない・・・」
私はとっさにごまかす。
「その骨付き肉はそんなに最高か?たまに食卓に出るじゃないか」
「ええ、今ある食事に改めて感謝って意味で」
「キノコのスープもあるぞ飲みなさい」父が薦めてくれて飲んだ。
他の料理も食べて、腹いっぱいになった私は、また横になった。
見慣れた天井を見つめながら、ぼんやりとした頭で、自分がどこにいるのかを考える。
「そういえば、真理が1回だけ買ってきてくれた見切り品の寿司うまかった・・なって」
メアリーは、真理のアパートでなぜ東京に戻れたか、考えていた。
なにか、変なものを食べたのかしら・・あのキノコが・・。東京に意識が飛んだのはキノコの効果だと直感的に気づいたメアリーはそのキノコを自分でスープにして飲む。
食べた後に、トーキョーのことを色々思い出しながら、そして再び眠りについた。
「ま、まさかね・・・」
「はっ・・・」
再び目を覚ますとアレっ!!!!!!
東京に戻っている出ないか?
ちょっと、まさかと思った。正直言うと戻ってしまったのという感じで。
アルビオンに帰ったこと、これは夢だった?それとも夢をアルビオンからトーキョーの夢を見てる?
だが、目の前にいる真理がいて「メアリーご飯の時間よ」と言ってくれる。
「ここはトーキョー?」
「もちろん、東京。私のアパートよ」
「ああ、私は今も東京にいるんだな」
私はまた、トーキョーだ。だが真理がいてくれることはとても幸いだ。
こうしてしばらく私の東京の生活と貧乏飯は続きそうだ。