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第三回なろうラジオ大賞投稿作品

魔法の鏡のクセが強い

作者: 衣谷強
掲載日:2021/12/06

『第3回「下野紘・巽悠衣子の小説家になろうラジオ」大賞』投稿作品です。

指定キーワードは『鏡』。

ギャグです。勢いでお楽しみください。

「くくく、無事に王の妃となる事ができたわ。ここから私は王妃の権限でより美しさに磨きをかけてみせるわ! ただ引っ越しの時に魔法の鏡が割れちゃったのよね……。修理の間の代替鏡、使えるのかしら。とりあえず試しに……。鏡よ鏡、この世で一番美しいのはだぁれ?」

「ミキティー!」

「うるさっ! 声うるさっ! 誰よミキティって! 許せないわ! 鏡よ鏡! その女はどこにいるの!?」

「俺の心の中にいつもいる! ミキティー!」

「何よこれ壊れてるのかしら!? 交換してもらわないと……」




「さて、今度のは大丈夫かしら? こほん、鏡よ鏡、この世で一番美しいのはだぁれ?」

「ハンバーーーグ!」

「うるさっ! うるさい上に意味がわからない! この世で一番美味しい物聞いてるんじゃないの! 交換したら大丈夫だと思ったのに!」

「甘ーい!」

「二重の意味でうるさい! もう! これも交換ね!」




「今度こそ大丈夫よね? おほん、鏡よ鏡、この世で一番美しいのはだぁれ?」

「しーんぱーいないさー!」

「うるさっ! 耳塞いどいて良かったわ! で何なの!? 美人かどうか心配するなって事!? 心配だから聞いてるのよ! 早くいつもの鏡、直らないかしら……」




「音量の小さいやつって言って交換したから、今度こそ大丈夫でしょう。えほん、鏡よ鏡、この世で一番美しいのはだぁれ?」

「ちょっと何言ってるのかわからない」

「わかりなさいよ! 私を誰だと思ってるの!?」

「すみません若頭(わかがしら)」

「違う! そっち系だとしても姐さんとかでしょ!? 全くもう……! 次よ次!」




「今度は何が来るの!? ごほん! 鏡よ鏡! この世で一番美しいのは!?」

「イエエエェェェイ!」

「これまでで一番の音量! 耳栓しといて良かった! 鏡! 世界で一番美しいのは誰か教えなさい!」

「オッケエエエェェェイ!」

「話が通じた!?」

「ジャァァァスティィィス!」

「駄目だった! もう何なのよこの代替鏡!」




「やっと直ったわね。えへん、鏡よ鏡、この世で一番美しいのはだぁれ?」

「それはこの国の姫でございます」

「……そう」

「あ、あれ? お妃様?」

「何だか普通すぎて物足りない……」

「えっ、そんな……」

「もう世界一の美しさとかどうでもいいわ! あの鏡のレンタルやってないか、聞きにいかないと!」

「えっ、えっ!?」

「あなたも一緒に見なさい! 最初は慣れるまでちょっとかかるけど、クセになるわよ!」

「あっはい……」


 こうしてお妃は、鏡と一緒に毎日笑って楽しく暮らしましたとさ。

 めでたしめでたし。

読了ありがとうございます。


前回の配慮は何処へやら。

しかしよォー、それでもなぜ俺がこの“作品”を投稿しようとしたのか……

ひょっとしたら採用かも知れないと思ったら……

万が一でも! 下野さんの全力物真似っつー可能性があるのなら!

この“作品”を投稿しねえ訳にはいかねえだろう……!


ちょっと紙に閉じ込められてきます。


次回キーワードは『お味噌汁』。

よろしくお願いいたします。

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― 新着の感想 ―
[良い点] ハンバーグに笑いました。そして、癖になるというのが良くわかります。 [気になる点] 妃を毎日満足させるってことは1日1枚としても1年で365種類のギャグが必要で、それだけ準備出来るのかレン…
[良い点] はじめまして。 [一言] 勢いで笑いました! 知ってるネタが出てくるとどうしても笑っちゃいますね。
[良い点] セイセイセイ!フォー! [気になる点] お前はない〜、あっても言うな〜。 [一言] ルネッサーンス!
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