第9話 ブージュルク帝国
第9話 ブージュルク帝国
ブージュルク帝国とはラメル王国の南西の方角にある国だ。
魔女の住む国。
魔女は高い知能を保有する種族で、20の種族の中でも数少ない魔法を使える種族だ。
魔法を使える種族のなかでも一番の腕がある。
ーと城の図書館を興味本意で読んで勉強したときの知識だ。
俺は王室のテーブルの椅子に座って、エルメリカとブージュルク帝国をどう倒すか考えていた。
「エルメリカ、ブージュルク帝国ってこの世界でどんくらいの強さなの?」
エルメリカは顎に手を当てながら答えた。
「そうですね...。明確に決まってませんが、国の面積的には7位くらいでしょうか。ただ、ラメル王国にある地図は古いものなので...」
「なるほど。目標が増えた」
実は国内が安定したらこのブージュルク帝国は攻める予定だった。
少しタイミングは早いが、この分の誤差なら問題ない。
目標は二つ
『新しい地図を頂く』
『ブージュルク帝国を返り討ちにする』
「どういう意味です?」
「いや、なんでもない。それより、この世界の戦争のシステムはどういうの?」
「知らなかったんですね...。ますますハヤトさんが何処に住んでいたのか気になります」
「ははは...」
流石に異世界から来たとは言えないだろう...。
信じるはずが...いや、エルメリカなら信じるかもな。
「話が脱線しましたが、この世界の戦争のルールは10の戦の制定という制定で定められています。
内容は
その一 宣言なしに他国を攻撃してはならない
その二 戦いにおいては代表者を決めて戦う
その三 しかし、二は13人未満の人数であればよい。
その四 二と三は相手の合意の上で人数を決める
その五 勝敗は第三者が決める
その六 お互いに賭けるものはお互いの合意の上で行う
その七 五で勝敗が決まらなかった場合は第三者がお互いの合意得た上で結果を決める
その八 なお、ルールに反する行為に及んだ場合はその者を敗北とみなす
その九 第三者はお互いの国から1人選ぶ
その十 以上に反する場合は我が名を持って処罰する
です」
「なるほど。確かにこれなら『上に立つ者は誰よりも強くなくてはならない』の考えがある理由がわかった。納得は出来ないけどな...。ところで、これは誰が制定したルールだ?」
「創造神が作り上げました。ただ、各国の代表者にこのルールを頭の中に入れたそうです。実際、お父様が突然この制定の話をしたので」
「へえー。でもさ、それなら地下に国を幽閉した意味がなくない?」
その質問にエルメリカは少し間を空け、言った。
「...地下に国を移したのは随分前でお父様がこの制定を嘘だと決めつけ、罠を張らせたりしていました」
「なるほど。逆に突然脳内に入れられて信じれるほうが凄いけどな」
「ですが、他の国はこのルールをすぐに信じられたそうです」
その答えに俺は驚きながら言った
「マジ?そんなことあるのか...」
「それより、今はブージュルク帝国の話ですよ!」
完全に忘れてた。宣言布告受けてもこれは余裕持ちすぎである。
「ブージュルク帝国は森が生い茂った国だけど、魔法が使える。能力も使える上にこれとは...。てか、魔法て能力と何が違うの?」
「魔法とは、魔力を消費するもので、能力と違って、大規模攻撃連発はできません。ただ、能力と違って、決まったものだけしか出来ないわけじゃなくて、やり方を覚えればどんな魔法でも使えるそうです。個人で得意不得意な魔法はありますが」
「詳しいな...。ありがとう。そこも含めて俺は代表者を倒さなくちゃならない」
ギュっと握り拳をつくる。
「ところで、代表者は誰?」
「名前ならわかります。ヴェニシ・イレブルンという女性です。ブージュルク帝国の王でもあります」
「どういう魔法使いで、能力者かわかる?」
「全くのわかりません。最近、ブージュルク帝国の王が変わったので、ヴェニシさんの情報は一切ありません。ごめんなさい」
敵にもさん付けすることに心底驚いた。
「いやいや、謝らなくていいよ。さて、どーすっかな...」
すると、ノックもなしに扉は開かれた。
「失礼致します!師匠!」
「師匠ってなんだよ!...ってお前は..!」
俺は突然現れた貴族に行った。
「イナアじゃねえか!」
「覚えてくれてたんですね!光栄です!僕は師匠を助けに来ました!」
前のナルシキャラは完全に消え、懐っこい後輩キャラになったイナアの台詞は部屋を反響したのだった。
こんにちは⁉️皇夜空です。
今回はほとんど難しい話で終わりました。
宣言布告されてんのに、だいたい雑談してますw
地味に出したかったキャライナアくん再登場です!
あの後、ハヤトの生き様に魅了されて、ハヤトのような生き方をするため、人生の『師匠』と呼んでるそうです。
次回予告 雷光の魔女