表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
最弱国家の王はよく嘘をつく  作者: 緑茶さん
第2章 王戦編
4/12

第4話 能力者

あの後、俺はファーリスが紹介してくれた旅館に泊めさせてくれた。料金もファーリスが出してくれた。ファーリスさんかっこよすぎィ。

部屋にはベッドと机、クロゼットがあり、ユニットバスがあるという十分くらせる部屋である。これも含めてファーリスには感謝しかない。

ちなみに明かりは城や街にもある光る鉱石。旅館の道中にも様々な質問をしたが、この光る鉱石は、光源石(こうげんせき)と呼ばれる。

水はどうやら地下水やラハサ砂漠周辺の川から水道管で組み上げてるらしい。なので、水は貴重だ。この旅館にユニットバスがあるあたり、相当なお値段のする旅館だと思うとファーリスに罪悪感が湧くので考えない。

そんなことを考えていると、ドアがコンコンと軽くノックされた。

「どうぞー」

俺が入室の許可を出すと、扉が開かれた。すると、部屋の外にいたのは

「エル...メリカ」

変装をした赤毛の美少女が部屋の外にいた。

「あの...失礼します」

「エルメリ...女王さま?はし、城抜け出してだ、大丈夫な...んですか?」

コミュ障発動。女の子と話せない俺の欠点が露骨にでた

「エルメリカでいいです。それに敬語はいりません。城はこっそり抜け出したので、お父様には心配されるでしょうし、執事には怒られるでしょう」

「いいのか?それで」

この問いかけにエルメリカは間を開けずに答えた

「いいんです。そんなことよりもハヤトさんに伝えたいことがあります」

「伝えたいことって?」

「私の...と、友達になって下さい」

「グハァ!」

「だ、大丈夫ですか?」

「大丈夫だ。問題ない」

やばい。エルメリカ可愛すぎ。死ぬ。RPGなら俺は瀕死だ。

「よ、喜んで。伝えたいことはそれだけ?」

「いえ、お願いがあります」

間を開け、エルメリカは言った。

「ファーリスさんから話は聞いています。王戦出るんですよね?」

「ああ」

「その王戦で優勝して、この国の王となって下さい...お、お願いします!」

「な...なんで俺に?」

「この国、いや、世界全体で共通することですが、『上に立つ者は誰よりも強くてはならない』と言う定義がこざいます」

そして、衝撃の事実をエルメリカは言った

「私は無能力者なんです」

「ーーーッ!?」

俺は驚きすぎて、開いた口が塞がらなかった。

ーー『無能力者』

俺もここにあてはまるが、レクリの発言から、俺も能力者の可能性がある。つまり、俺にはない苦しみをエルメリカは数十年抱えていたのだ。

「これは誰にも言ってません。執事にも、お父様にも...。なので、これは誰にも言わないでください」

「なんで、そんな大事なことを俺に?」

「ハヤトさんはファーリスさんから聞いた印象的に良い人だと思いました。それに、ハヤトさんならこの国をなんとかしてくれるんじゃないかって...」

「俺はいいけど、もし俺が約束を破るクズ野郎だったらどうする?」

「その時は『私の勘違いだった』と考えるしかないです。しかし、ハヤトさんにはそんなことしないって直感的に感じたんです。だから、貴方にラメル王国次期王になってほしいです」

続けてエルメリカは言った

「この国...世界を変えてください...!」

そう言う前にエルメリカの頰には涙が流れていた

...俺は覚悟を決めた。

友達が、大切な人が俺にしか出来ないことをお願いされてるんだ...。

今日会ったばかりの人だけど、大切な人が泣きながら助けを求めてるんだ...!

俺は迷いなく言葉を告げた

「ああ...まかせろ。明日の俺は一味いや千味も違うぜ!」

「ありがとう....ございます」

そう言ったときエルメリカは眩しい笑顔で俺を驚かせた。

..この笑顔だ。

俺はこの笑顔を守るために戦う...!


〜次の日〜


参加するために受付をすませ、俺はラメルコロシアムの中に入った。

うわぁ....

待機室には、殺気が漂っていて、落ち着けない。

今にも殺され...あ、そうかワンチャン死ぬ可能性あるんだ...

それから30分ほど落ち着けずに王戦をむかえることになった。

外に出ると歓声が響き渡っていた。

『さあ今日は次期王を決める戦い!実況はイスタークラウン・ソーゼン!この総勢16人の中に次の王が生まれる!準備は出来てるか?』

その実況の呼びかけに歓声はさらに大きくなった。マイクには音源石(おんげんせき)と呼ばれる周りの音を反響される石が使われている。

『それでは一回戦の組み合わせを発表する!』

その組み合わせに腰を抜かした

『1戦目はハワウア・スラーゼンVSシジマ・ハヤトォォォ!』

とゆうわけで何故か初戦から戦うことに。

『ルールは簡単!相手をステージにある白い線の外に出すか、この木刀を相手の頭に当てるか、相手が戦闘不能にさせることが勝利条件だ!』

つまり、無能力者でも、相手を白い線の外側に出せば勝てる。剣術のほうは、中学のころの剣道全国大会という実績から大抵の能力者よりは上のハズだ。それに、木刀はしないより軽いから、機動力のある戦いができる。

そんなことを考えている内に第1戦の準備が完了したようだ。相手は千代田区で寝てそうなおじさんだ。

『準備はいいか?それでは第1戦スタート!」

スタートのトを言い終えると同時に相手は俺のほうに飛んできた。

俺は反射的にしゃがみ、距離を取る。

すると、相手はものすごいスピードで横に剣を振るう。俺はそこをすかさず受け、一回転して相手の膝裏に蹴りをいれた

俺は一応柔道もやっていたので、かなり効いたはずだ。

相手はバランスを崩し、尻もちをついた。

俺は頭めがけて木刀を全力で振り下ろしたが、相手は能力で即座に俺の背後にまわりこんだ。

相手も俺の頭にめがけて木刀を振り下ろしたが、俺は横に回避し、顔に回し蹴りをした。

こういう身体能力を上げるような能力があると、基本的に動きが単純になる。

これは『速く動かせばあたる』という固定概念が存在しているからだ。なので、目で追えない速さでも、ある程度予測して、守備に徹すれば防げる。

そして、相手が隙を見せたその時に攻撃に徹することが勝利条件だ。

まさにそう考えていたとき、相手は疲れたのか、一瞬動きが鈍くなり、頭がガラ空きになった。そこへ木刀での攻撃をした。

コンッ!と鈍い音がコロシアムに響き渡った

『ハワウアK.O!ハヤト2回戦進出!なんと!ハヤトは全く能力を使わずに勝利した!』

会場の歓声はさらに増したのだった。

こんにちは!皇夜空です♪

今日は中々濃い内容になりました(◎今までが薄すぎた)

そして、初戦闘シーンです。待ってた方、本当にすみませんでした。

あと、私は柔道も剣道もにわかなので、間違えてたらすみませんm(._.)m


次回予告 勝利条件

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ