第2話 地下の王国
「いよっしゃああああ!」
と俺は全力で喜ぶと
「どうした?葉っぱでも吸った?」
「吸うか!喜んだだけだろ!」
と俺はおもったことを口にした。俺の元いた世界の人ならこのくらい喜ぶだろう。
....喜ぶよね?
「まあ隼に能力が出現するかはわからないけど、少なくとも隼をこちらの世界に送る際、君の体をこの世界に適応できる体にして、その後ここの言語や書き方を無理矢理いれたから、この世界の人間と同じような扱いだよ」
「それを早く言えよ!」
と俺はレクリにツッコんだ。なんの説明もなく体をいじられていて、少々レクリの自由さに呆れた。
「ま、まあ、そんな怖い顔しないで...」
「まあいい、他にこの世界について知ってることは?」
と話を戻す俺。
「うーん...国ごとの強さの順位が勝手につけられているのと、あと、ここにはただの人以外にも沢山の人種があるっていう大したことないことしか...」
「めっちゃ大したことあるじゃねえか!超重要だろ!テストにでるレベルだぞ!」
「ここにテストないでしょ...」
とレクリにツッコミをいれられる。
「君にとって重要ならいうけど、国ごとの強さは今は、アインズっていう国が一番強い。種族は君のような普通の人は凡人、他には亜人、獣人、鳥人などなど」
「そこ省略しちゃあかんだろ...」
「20種族あって多すぎて全部は言えない...」
嘘だろ...。多くね?
「まあ頑張ってねー。っとじゃあ私は世界のバランスを保つ仕事があるので、じゃーねー」
すると、レクリの体が消え、その後なんかキラキラしたやつが宙を舞った。
ーここに一番近い国どこか聞くのわすれた...。
俺は絶望感を味わいながら、歩いていると...
「?!」
足が地面に埋もれる...まさか!流砂か!
ーマズイ、異世界転生して初日で死ぬのはダサい。
俺はどうにかしてはいあがろうとするも、流砂は勢いを増し、俺を地面に埋め...え?
「うわああああああああ!」
なんと、流砂は落とし穴だった。ってヤバイヤバイ落ちたら死ぬ!
ーくそ、俺の知識を最大に生かして、頭を守って、足から着地するような姿勢をとって、イチかバチかに賭ける!
俺は高所恐怖症なので、目をつぶって俺はできる、俺はできると必死に願った。しかし、俺は恐怖のあまり意識を失ってしまった。
どのくらいたったかわからないが、俺は意識を取り戻し、目を開けると、赤い髪の美少女..と槍を構えた勇ましい兵士達が俺を囲んでいた。
「あなたの名前は?あなたは一体どこの国の人で、何の種族ですか?」
「え?」
赤い髪の美少女の思わぬ質問に思わず、疑問符を浮かべた。
「お、俺は四十万隼...です。とんでもなく遠いとこからき、来ました。種族は凡人だとお、思います」
ここでコミュ障を発動してしまった。人間の女の子と会話はレクリを除くと、幼稚園以来してない
「そう..ですか。私はエルメリカ・アルムルク。この国、ラメル王国の女王です」
落ちてる時は気づかなかったが、周りには沢山の家々が並んでいた。砂の下にある地下王国といったところか。
「ここで話すのは、少々暗いので、続きは私の城で話しましょう」
「......え」
この人警戒心無さすぎか...。まさか身元不明、不法侵入者である見ず知らずの男を自分の家に入れるとは...。
てか、女の子の家とか入ったことない...どうしよ。
「女王様!本気ですか!こんな怪しいものを神聖なる城に入れるのですか!?」
と1人の兵士が槍を構え、言った。
すると、イケメンオーラが醸し出てる、若々しい騎士が言った。
「槍を下ろせ。私は少々この男の話が聞きたい」
「誰...?」
俺はイケメンオーラに押されて、恐る恐る質問すると、
「私はラメル騎士団団長、ファーリス・ラファヴァンだ。君のことは、ハヤトと呼ばせてもらう。君も、私のことは、ファーリスと呼んでほしい」
「お、おう、よろしくファーリス」
「こちらこそよろしくハヤト」
コミュ障がイケメンと握手をするという中々シュールな絵面になったのだった。
こんにちは!皇夜空です。
まさかの毎日投稿になりました♪
戦闘はしばらくお待ちください!
次回予告 王戦