第1話 転移
ニート。それは、16歳以上にもなって、学校にも行かず、職にもつかないものをさす人のこと。これはそんなニートが一個の世界を変える物語だ。
ーーー「チャリリリリン!!」
早朝4時目覚ましのアラームがなっ...あれ?俺目覚ましつけてないきが..すると次の瞬間部屋のドアが開き、
「おい、国民のお荷物!またの名を隼、起きろおおおおお!」
と聞き飽きたくらい聞いた俺の兄の声、四十万昇(18歳)の声が部屋に響いた。
「またの名ってなんだよ...(・ω・`)てか、俺は国民のお荷物ではなく、自宅警備員だ!」
と俺は自分が頭おかしい発言をしてるとわかっていながら、堂々たる態度をとる
「自宅警備員って何?」
兄の質問に対し俺は
「自宅を守る任務を遂行する立派な仕事だ」
とまた堂々たる態度をとる
「まあいいや。お前がいれば家留守にしても、空き巣は入らんだろ。盗む金も家にはないが...。ただ、虫は家に入ってきてるから、任務を遂行できてないな!」
「自然と共存することは大事だ」
と兄に反論する。
「....それでは、俺はゲーセンに行く!」
「反論出来ないからって、会話の話題を無理やり変えるな!」
と部屋から出て行き、「いってきまーす!」と言って家を出た兄に対してツッコミを入れた。
「ふぅ....」
さあ1人になった。何しよ。今日は休日だし、同じ学校のやつには会いたくないから、ひきこもり安定か。
「本当にそれでいいのか?」
と心の中の誰かが言う。
うるさい。遊びしか取り柄がない俺が行くとじゃない。
「ーーなら、少し刺激的で面白い世界に
連れてってあげるかい?」
「...え。」
その時俺は心の中の誰かではなく、別の人間が話してることに気づいた。
「誰だ!一体..!」
普通にビビった。小学校のころいったお化け屋敷並にビビったぞ。俺。
「質問に答えてくれるかな?行くか?行かないか?君の運命はこの二択だよ。」
「は?」
唖然とした。だが、この世界には、俺のいる意味はあっただろうか?
「ーーなるほど、乗った。行くよ。そこへ」
すると部屋が揺れだした
な、なんだ?!地震か?!
俺は机の下に隠れるとか小学校のころの知識が役に立つときだ!と考えて、机の下に潜る。すると、次の瞬間、部屋の四隅から光が出てきた。その光は次第に大きくなって行き、やがて俺の体を包んだ。その時俺は、意識を失った
「ーーーん?ここどこだっ...暑ッ!!」
意識を取り戻すと、なんということでしょう。目には砂の景色しか見えないほど、圧倒的な砂漠。
「やあ、お目覚めになった?」
「ーー?!ビックリしたわ!声くらいかけろ...って誰だお前ェェェ!」
なんと起きたら成長が8歳から進んでないような美少女がそこにいた。
「ようこそ!私はカーディナー・レクリシャ。全ての世界を束ねる神様!気軽にレクリって呼んでね」
「はぁ....」
こんなロリっ娘が神とか...もはや世界も末期である。
「おい、そんな人をバカにするような目でみるんじゃない」
なぜわかったし。いや、お前人じゃなくて神だろ...。と心中で呟く。
「それじゃあこの世界について説明するね」
そこから長いレクリの説明が入った
「まず、この世界は、現在進行形で戦乱の世の中なんだ。まだ国境が曖昧だから、領土を広げたくて戦争してるんだって」
なるほど。昔の俺のいた世界のようなものか。
「ただ、君の世界と違うのが、1つある」
そして、レクリは淡々と告げた。誰もが憧れ、欲したようなことを。
「ーーこの世界は能力の概念があるんだ」
みなさん始めまして!皇夜空です。
多分超不定期更新になると思われますが、よろしくお願いします。