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DVの場合1

「前田先生・・・。私はね、こんなことしたくて結婚したんじゃないんですよ・・・。」

私の前で、その若い男性はただ、涙を流していた。



男性の名前は加藤雅俊、35歳既婚、今回訪れた理由は離婚の相談。

ここまでは予約の段階で分かっていたことであった。

「今回は離婚の相談ということですが、経緯を教えていただけますか?」

私が問いかけると、加藤さんは俯きながら答えた。

「その・・・、DVでして・・・。」

DVドメスティック・バイオレンス。家庭内暴力を意味するこの言葉は、離婚理由として珍しい物ではなかった。

「そうですか・・・。加害者は、あなたということですか?」

そう私が問いかけると、加藤さんは小さくはい、といい、すぐに続けた。

「あの、私今まで弁護士事務所何軒か回ったんですけど全部駄目だったんです。何も聞かないですぐ慰謝料の話になっちゃって・・・。ここのことはネットで知りました。ここならもしかしたら一緒に闘ってもらえるんじゃないかって・・・。お願いします。離婚もある程度の慰謝料も我慢するんで・・・、親権だけは・・・。」

「お子さんが、いらっしゃるんですか。」

「ええ・・・。5歳になる息子が・・・。」

「一般論としては、DVでの親権は難しいんですね。でも、裁判では何が起こるか分かりません。奥さんの方にも責任があるということもありますし、頑張りましょう!!」

私がそう言うと、加藤さんは肩を震わせ、泣いた。

「私はこんな子供の取り合いなんて、したくなかった・・・。前田先生・・・。私はね、こんなことしたくて結婚したんじゃないんですよ・・・。」

「加藤さん、DVに至る経緯を教えていただけますか?」

私がそう言うと、加藤さんはぽつぽつと、語り出した。


余り勉強してないんで、間違いがあると思いますが、苦笑いで許してください。・・・どうもすいません

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