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泡立白―発射台―
「甘い」
それから僕は、僕らの住む団地からすぐ近くにあるマンションに上った。普段ならそんなにかからないけれど、このスイーツみたいに甘い道を歩いてだと三十分もかかってしまった。
最上階の外壁にある梯子を伝って屋上へ。途中でドクドクと動くぶっといホースが屋上の上へ通っていることに気がついた。その先端は空へ向いていて、ものすごい勢いで白い固まりを発射し続けている。たぶんあの固まりが空の上の方でバラバラになって、この町に降って来ているんだ。
強い風に体を持って行かれないよう、慎重に梯子を上った。
そして屋上。
首を出すと。壁みたいに押し寄せる風と一緒に、聞き覚えのある笑い声が二つ流れていた。




