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俺の腕、売ります。  作者: ももクリさんねんかきハチネン
第一章 俺の腕、売ります。
10/27

幕間「青より青い空」

 星環は多層水円筒型回転コロニーとして設計されている。

 都市、生態系、熱処理、交通

 そのすべてが水循環ネットワークによって統合されている。

 それは、宇宙に成立した文明そのものである。

◆星環とは何か




1 基本概念


  星環は、人工水文明都市として設計されている

  『多層水円筒型回転コロニー』である。

  都市・生態系・熱管理・交通を、

  水循環ネットワークとして統合した文明構造を持つ。

  水は星環文明の基幹インフラであり、以下の機能を担う。

   ・熱輸送(冷却)

   ・生命球(生態循環)

   ・放射線遮蔽

   ・都市交通(水路)

   ・構造安定



2 重力


  星環は回転により擬似重力を発生させる。

  居住帯重力約0.8G

  重力は半径に比例するため、

  外側では重く、内側では軽い、という重力勾配を持つ。



3 回転維持


  星環の回転は、太陽エネルギー

         ⇒ソーラレイ(※)照射

         ⇒外装フィン光圧により維持される。

  外装フィンは、光圧受光、発電、放熱を兼ねる。


  (※)太陽光は、星環外の電磁界レンズ型集光施設によって増幅される。



4 熱処理


  宇宙では対流が起きないため、熱は放射でしか逃げない。

  星環では、内部水循環からの外殻放射によって熱を処理する。

  外殻には、ラジエーターフィンが設置される。



5 外殻構造


  宇宙側から内側

  、ほぼ同心円筒状に

   第1層      外殻構造体、採光窓、外装ラジエーターフィン

   第2層~第5層  外周水層

            環境安定のための空気+水の層。

            内に入るほど水が占める割合が増える。

            ・放射線遮蔽

            ・熱容量

            ・光散乱

            ・構造安定

             採光窓から入る光は、この水層を通過する。

             そのため星環都市の空は、青色に拡散する。



   第6層~     居住区と水槽が交互に多層をなす構造。

            水層の役割

            ・熱輸送(居住区の熱を引き受ける)

            ・区画分離

            ・災害隔離

            ・運河交通(主に物資輸送)

            ・生態系(水藻、魚介)⇒非密閉型の生命球

            ・柱状水路

             多層を支え繋ぐ柱状の水路や運河を通じて

             水を星環全体を循環する仕組み。

            ・水循環

            ・熱輸送(外壁部へ向かう)

            ・縦交通

   最深部      低重力環境

            ・ベイエリア(大量かつ大型船舶出入口)

            ・大気生成設備

            ・循環制御設備

            ・熱管理設備




6 都市交通


  交通体系は三層。

   物流は、主に水路を使用する。(層の移動、同心円筒に沿う移動に強い)

   人員移動は、主に電車を使用する。(同心円筒の軸方向の移動に強い)

  縦交通は、柱状水路を昇降設備として使用する。

  鉄道は、環状線と放射線で構成される。

  大型船舶および星環間輸送は、最深部ベイエリアを主要結節点とする。



7 大気管理


  星環の大気は、

   水電解による酸素生成

   小惑星ほか他の天体からの外部採集で得る窒素との混合により維持される。

  大気生成設備は回転軸中央の低重力区に配置される。




8 作業制度


  中央低重力区での作業には、長時間滞在制限がある。

  深部作業員は、中枢設備運用・大型搬出入・保守作業に従事し、

  作業、荷重回復施設、一定期間休養という勤務制度で管理される。




9 都市維持制度


  星環の維持は、二層制度で行われる。

  ①星環環境維持隊  ⇒ 消火活動で例えると、消防隊

   常設専門組織

   中枢設備運用・深部出入管理

  ②星環維持団    ⇒ 消火活動で例えると、消防団

   市民組織

   巡検・補助保守・災害対応




10 規模


   最大約20万人収容可能

   安全運用人口として約12万人




11 星環群


   星環群は、複数の星環によって構成される宇宙経済圏。

   星環はそれぞれ次のように機能分化されていることが多い。

   ・農業特化

   ・工業特化

   ・研究特化

   ・居住特化

   ・資源採集特化




12 文明モデル


   星環文明は、水利文明である。

   水管理による都市統治という構造を持つ。

   宇宙に浮かぶベネチア




17 象徴的景観


   採光窓から入った光は、外周水層を通過し、青く拡散する。

   そのため星環都市には、青い空が存在する。


 水と光がつくる空。

 都市を見守る青い天井。

 それが瑞穂の誇りであり、

 赤銅騎士団が掲げる言葉である。



 沖大地

 「瑞穂には何もない。

  だが、一番きれいな空は、瑞穂にしかない」



 白石美月

 「おっけー、一発でいいの撮れた」



 天井の向こうに広がる水の層。

 ゆらめく水を通して届く光は、地球で見るよりも青い――

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