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EP13 F-15EX ラファールVS 殲35×2

______中国精華王朝軍部

「宮古島に堂々とフランス王国の原子力空母が。しかも朕の鼻先で軍事演習か」

「王よ、あれはラファール2024ですな。たった一機でデモフライトのみとは」

華々しいフランス王国の原子力空母を見ようと、連日、たくさんの観光客が訪れて来れば、その中には中国精華王朝の暗部、ロシア帝国の諜報員も混じっている。


 ラファールの曲芸飛行ばかりで、特に軍事的目的はありそうになかった。

「第5世代戦闘機......特に脅威は感じないが」

「左様に御座います。ではひとまず静観でよろしいか?」

「それでよい」


 プリンセス・ソレイユが単独飛行で練習をしている間、王女様用の豪華宿舎、ラファールの格納庫、整備士の宿舎が突貫で組み立てられていた。

ソレイユは完成するまでの間、空母上で練習をしていたのだ。

プレハブ式とは言え、そこは治外法権の一角となる。

宿舎前にはバラ園と噴水までがあり、メイドの数と護衛隊員、整備士を合わせれば、およそ100名にもなった。


「まぁ、あんなに引き連れてゾロゾロと。滑稽ですこと」

<何も出来んのだろうプリンセス・ソレイユは>

「わたくしだって、コーヒー位は出せますのよ」

「ふん、お前の親指入りか、たいして王女ソレイユと変わらんのではないか?」

 むかぁ

「あの班長、部外者の班長がわざわざ、電子小隊に毎朝いらっしゃるのもどうかと思いますわ」

 うっ

「朝のジョギング途中に寄っているだけだ。他意はない。それに今はお前のF-15EXの訓練担当だろうが」

<嘘つけ!他意ありありだ! この野郎、マーガレット、言ってやれ、訓練はわたくし一人でできますわ!って>

「そんなにカリカリしないで(二人とも)欲しいものですわ」


 島津は違和感を感じ始めていた。どうも会話に第三者が混じっているような気がするのだ。

「いや、そんな事がある訳がない。俺の思い過ごしだ」

マーガレットと島津の特訓は、離陸から各種マニューバー、着陸と基本的なものだ。

ソレイユもそれは出来る。なら勝敗は、機体性能とパイロットの腕に委ねられた。

「基本的なテクニックだけでは、ソレイユには勝てん。お前はF-15EXの限界Gに耐えられるのか?」


 F-15EXの限界Gは設計上9.0。大の男でも失神する強烈なものだ。ましてや令嬢かぶれのマーガレットでは耐えられる筈がない。

 むかぁ

「班長、それは極端な旋回、上昇をしなければ勝てない。わたくしには不可能、そう言う意味ですの?」

「まぁそう怒るな。なまじの戦法ではソレイユには勝てんのだ。体に限界負荷がかかる戦法でないと勝利は難しい」

<正論だ、島津>


元の世界のF-15EXエースパイロットの私なら、スーパーテクニックがある。私が操縦するにしても、小悪魔悪役令嬢のマーガレットの体は耐えられないだろう。

しかも私と会話する為に、戦闘中無線を切る。マーガレットが気絶すれば、私も操縦が出来なくなり、それでは緊急機体パラのレバーを引けなくなるのだ。

<大きな誤算があったな、マーガレット>


「例えば、マーベリックのコブラはどうですの?班長」

「駄目だ、それくらいでは勝てん」


______私は思考を巡らした。

 強烈なGがかかる戦法は、マーガレットにはさせたくはない。それは島津も同じ想いなのだ。

『私がこの平行世界に来た時、少しばかり元の世界と違うものがある。それは法則なのか今は分からないが、それが航空力学にもあるかも知れない。すこし調べてみよう』


◇スクランブル◇

などと考えているうちに、中国精華王朝側に動きがあった。

連日賑わう宮古島に、例の領空侵犯を命令したのだ。

「F-15か、それともフランスも出てくるか。今回は少し強引に侵犯してやろうではないか」


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