表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
11/19

EP10 最強VS最強ガチンコ勝負

ニヤァ~

「でわ、わたくしのF-15と、王女プリンセス・ソレイユの最新鋭ラファール2024! 願ってもないガチンコ勝負が出来るのですわ!」

 ふひ

「おいマーガレット、その気持ちの悪い笑みはなんだ! そんな事は断じてこの俺が許さん。お前の性分では売られた喧嘩は買うだろう。それで大怪我でもされたら取り返しがつかんし、外交問題に発展するぞ」


<それには私も同意するが、島津は必死だな>

仮にF-15とラファール2024が模擬戦をするにしても、マーガレットではなく操縦桿はこの神木が握る。如何にプリンセス・ソレイユでも、エースの私に勝てる筈がないだろう。

普通に考えれば、性能面ではラファール2024が有利。しかしF-15もアップ・デートをしているのだ。勝敗の行方はテクニックに委ねられるだろう。


<極秘情報>

______このガチンコ勝負は、本店那覇基地でもプリンセス・ソレイユが、そんな要求をしていると承知していた。

「日本王国、那覇基地と宮古島分屯地の意地を見せねばならん。特別にマーガレット三等空嬢のF-15訓練を許可する!」


 こうしてF-4の操縦ライセンスを持つマーガレット三等空嬢が、島津のアシストを条件に、宮古島分屯地で訓練を始めたのだった。

この平行世界のF-15とラファールは、共にVTOLである。弱点は、F-15が電子機器で少し劣るところだ。


「いきなり操縦桿を握らせてもらえなかったの」

<当たり前だ。まず後席でF-15の機体運動に慣れろ。ガチンコ勝負は私が引き受ける。しかし私はVTOLは経験がないが、そこはなんとかするさ>

「わたくしに喧嘩を売って来ているのです。早く操縦させて欲しいものです!プリンセス・ソレイユは、わたくしが泣かせてさしあげますわ」


 最初は地上滑走訓練から始まり、やがて垂直離陸、着陸と訓練が続いた。

F-4を飛ばせるのだから、マーガレットの飲み込みは早い。

<いいか、ラファールと勝負するのはこの私だ。それだけは忘れるなよ>

「そんなの分かってますの」


「マーガレット、訓練中の私語は慎め。"分かってますの"だと? ラジャーぐらい言えんのか」

「また怒られてしまいましたわ!」

 <知るか!>

要はマーガレットが離陸、着陸さへ出来ればいい。その後は私の出番なのだから。


「おぉ、やってるやってる。マーガレットお嬢、F-15のVTOLに大分慣れて来たぞ」

訓練開始から2週間、マーガレットは島津に代わって操縦桿を握るまでに成長していた。

本当は私がかなりアシストしている訳だが、当の島津の驚きは大変なものだった。


「むう、正直、俺は驚いている。マーガレット、お前にこれほどの才能があったとは。これならソレイユが乗るラファールとタイマンが張れるかもな」

『それはtatuzoのお陰』

「わたくしが本気を出せば、こんなものチョロイですわ」

 おほほ


「あぁ、この調子で勝つんだ」

「誰におっしゃっているのかしら? 班長」

<おい、ますます惚れられたぞ>

 ほっ? 誰がですの?

<自覚なしか。お前らしいなマーガレット>


◇プリンセス・ソレイユを知れ◇

 敵を迎え撃つには敵を知る事。相手はSNSやyoutubeで、マーガレットの色々な情報を得ているのだ。

フランス王国御令嬢プリンセス・ソレイユの情報など、ネットで検索しても僅かである。

______この時点でマーガレットは不利なのだ。


<マーガレットの母親、マルゲリータはフランス人だ。何か知っているのでは?>

「そうだわ、フクロウ便で手紙を書いて送りましょう」

<なんとも古風な事で>


 バサ

  バササ

 3日程で、マルゲリータから返信が届いた。

「読むわね......」

 前略-中略。

 お問い合わせの件は、返答しかねますの。

わたくし、20年前は貧乏男爵家のメイドの身。

没落寸前の男爵家のわたくしを、口減らしでリストラされたフランソワと共に、日本王国のお父様に拾われたのです。

 ポッ

わたくし、そのような王国のお話など、これっぽちも知りませんのよ。

 ごめんあ~さぁせ

 母より


 <マルゲリータ、使えねぇ>

「いいのよtatuzo、母はそう言う人ですから」

 <どうする戦略は?>

「悪役令嬢は、出たとこ勝負ですわ!」


______こうして約束の一か月が過ぎようとしていた。

 既存のF-15では不利。日本国のプライドのかかったこの勝負に、本店那覇も本腰を入れ、ついにF-15最強のEXを投入したのだ。

<最強と最強のガチンコ勝負になるぞ>

「ふん、望む所ですわ」

「よく言ったマーガレット。EXだろうと模擬戦まで、俺がしっかりナビをしてやる。お前は勝負に専念すればいい」


「わたくしが勝ったら、ご褒美に班長の事はポチと呼んで差し上げますわ」

 ふん

「お前が負けたら、俺の隊に転属して補佐をしてもらう。俺の直属でな」

 <このドサクサに、島津の本音が出た!>

「万が一にも、それは有り得ませんの」




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ