最後の恋「GirlsEdition」
最後の恋を書いた時からこっち側のストーリーも頭にありました
それを書いてみました
続編と言うより彼女目線のバージョンってだけです
回想シーンばっかですが、良かったら見てみてください。
まあくん
まあくんに出会えて良かった
短い間だったけど
私は本当に幸せだったよ
こんなに人を好きになったことも
男の人に大事にされたことも初めてだった
わたしの初めては全部まあくん
大好きだよ
24年前の冬の日
友達が紹介してくれた
背が高くて爽やかイケメンの男の子
見た目は少しやんちゃそうだけど
すごくシャイで優しい人
出会った瞬間に恋に落ちてた
朝は迎えに来てくれて
放課後も毎日2人で過ごしたよね
幸せな時間だった
ごめんね
急に引っ越すなんて嘘ついて
別れ話を切り出しちゃって
あの時の怒ったまあくんもかっこよかった
あぁやっぱり私はまあくんが好きだなって
再確認できた
まあくんと出会う前にね
体調が悪くて病院で検査して
難しい名前の病名付けられて
余命まで宣告されて
本当は出会っちゃいけなかったよね
わかってたけど
まあくんのことを日に日に好きになっていく自分が止められなくて
すごく傷付けたよね
卒業したら会いに行くなんて適当なことも言ってしまったっけ・・・反省
でもね、全部後悔はしてないよ
弱っていく姿も最後もまあくんには見られたくなかったし
あれからもまあくんのことばっかり考えてたよ
会いたいなって
まあくんとデートしたいな
まあくんまあくんって思ってたらね
神様がね会わせてくれた
気付いたらまあくんの目の前にいた
漫画みたいだって笑うかもしれないけど
すぐに私を見つけてくれたね
一目で気付いてくれてありがとう
嬉しくて夜中まで付き合わせちゃったよね
結婚してるって聞いた時は正直
ショックで倒れそうになりました
でも話している会話の中で全部状況が飲み込めたから
私も結婚してるってまた嘘ついちゃって
まあくん疑わないから
もう少し疑り深くても良いと思うよ
ううん
やっぱり今のままがいいかも
あれからまた昔に戻ったようにいっぱいまあくんと会えた
出来なかったこといっぱい出来た
エッチなことも（笑）
私の初めては本当に全部まあくんだ
私もね
このままずっと一緒にいられるのかなって思ってた
でも…甘くなかった
1年だけなんだって
1年経つと魂もこの世から消えちゃうって
それを知ったのが消えちゃう二週間前ってひどくない？（笑）
あのときだけは神様恨んだなぁ
まあくんにも八つ当たりしちゃった
最後に会った時
抱いてくれて
中に出してってお願いしたら出してくれたね
あれは良かったの？
私は昔からまあくんとの子供が欲しかったから
嬉しかったよ
出来ちゃったらどうするつもりだったかだけ教えて
嘘だよ（笑）
そうそう
家にも来てくれたんだね
お母さん色々まあくんに言っちゃって
恥ずかしいったらありゃしないよ
でもね
お母さんの言ってくれたことそのままだったよ
まあくんが好き
結婚して、一緒に子供産んで育てて
そんな未来が本当に夢だった
どうして
どうして私なの？
おかしくない？
私が何したって言うの？
いっぱいそんな風に自分の人生を呪ってた
だから魂が成仏できなかったんだね
でもね
再会してから
まあくんがいっぱい愛してくれた
何もかも叶えてくれた
もう十分だよ
ありがとう
悔しいけど私がまあくんを幸せにすることはできないから
ちゃんと前に進んでね
少しやんちゃだけどシャイで優しい人
あの時からなんにも変わらない
やっぱり大好き
今度こそ本当にさよならだよ
私のこと元カノとして覚えていてくれるかな
それならこれ以上ないくらい幸せだ
まあくんの奥さんには悪いことしちゃったね
色んな話ししてくれたから思うんだけど
奥さんきっと頑張り屋さんだから
子育てとかお仕事とか一生懸命なんだよ
きっとまあくんのこと変わらず大好きなはず
だから面倒くさがったり照れていないで
思ったことをしたり、言ったりしたほうがいいよ
言わないとわからないし
言ったら良くなること気付けることがたくさんあるよ
大きなお世話だね
幸せにならないと許さないんだから
嘘つきな女でごめんね
最初から最後まで嘘ばかりついて
まあくん
まあくんに出会えて良かった
短い間だったけど
私は本当に幸せだったよ
こんなに人を好きになったことも
男の人に大事にされたことも全部初めてだった
わたしの初めては全部まあくん
わたしの好きなタイプはまあくん
大好きだよ
(冬の空らしく雲ひとつ無い青空が広がっていた)
この作品はなんか特別な思い入れがあって
この先の人生でも良い意味で背負っていける内容になっています。
俺にとってすごく特別な作品
