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転生先はまさかの弱小冒険者!?

20年前、魔勇戦争という戦いが起きた。

多くの犠牲者が現れ、広い土地が焼け野原になった。

そんな戦争は10年後に終わりを迎える。

10年間の戦いに終止符を打ったのが、勇者イェスタ。

魔王との一騎打ちで勝利を収め、戦争後、彼は英雄として全世界に名を挙げ、多くの人々に尊敬され、崇められた。

では負けた魔王はどうなったのだろうか。

彼は今―


木?森の中なのか?―

日光が眩しい―

体が動かない―

何故だ?―

何も出来ない―

喋ることすら出来ないのか?―


ん?

体が勝手に動いたぞ?

「いってて…スライム狩りも楽じゃないな。」

え?俺は喋ってないぞ?

「スライム倒せないと明日の晩御飯も怪しいのに〜!」

「はぁ…Sランクには程遠いな…」

なんだ?どういうことだ?

もしかして…

(知らんやつの体の中に精神だけ転生した!?!?)

「うわぁぁぁぁ!! なんだ!? 声が聞こえる!」

「誰ですか!?」

「あれ?周りには誰もいないのに…」

俺の体の主は周りを見回しながら怯えている様子だ。

俺の声に反応した? 反応したという事はこいつには俺の声が聞こえるってことか?

「怖いなぁ…今日は早めに帰るか…」

(あ〜あ~聞こえるか〜?)

「うわっ!?まただ!誰なんですかあなた!?」

また慌てた様子で主が聞いてくる

(説明すると長くなるんだが…俺は魔王リウスだ。)

主は2秒ほど沈黙して…

「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」

「なんで!?なんで魔王がいるんですか!?周りには誰もいないし!」

(まぁまぁ落ち着け。混乱してるとこの後の話についていけないぞ。)

「これ以上の衝撃があるんですか!? 」

主が2.3回深呼吸をして落ち着いたのを確認して、俺は話を始める。

(あぁ。まず知っていると思うが、10年ほど前に大きな戦争があっただろ。)

「はい、ありました。」

(それで魔王は勇者に殺されて、世界に平和が戻った。)

主は静かに聞く。

(俺はその殺された魔王で、お前の体に転生してきたらしい。)

「いやそう言われても、なんで僕の体なんですか!?」

(知らん。)

「知らないかぁ…というか知るわけがないかぁ…」

(でも俺は体も動かせんし魔法も使えない。お前に害がある訳でもないから別にいいだろう?)

「そうですけど…。」

(それにずっと1人でもつまらないだろう。話し相手が出来たじゃないか。)

「でもなぁ…」

(ならこういうのはどうだ?)

(お前には俺がお前の体から出る方法を探してほしい。)

「はぁ…。じゃあ代わりに何かしてくれるんですよね?」

(当たり前だろう。お前、さっきスライムも倒せない雑魚の様子だったな?)

「雑魚って…まあ否定はできませんが…」

(それに、Sランクに行きたいというようなことも言っていただろ?)

「はい。冒険者ランクSランクになりたいのですが…さっきの通りスライムもまともに倒せないので…」

(なら俺が魔法や剣術を教えてやろう。魔王直々に教えられたやつなんて20年前でも滅多にいないぞ?)

「本当ですか!?」

(あぁ。約束する。)

「じゃあこれからよろしくお願いいたします!魔王さん!」

(俺はもう魔王じゃない。だから気安く名前で呼んでくれ。)

「魔王さんがそうい言うなら…お願いします!リウスさん!」

(あぁ。こちらこそよろしく頼む。)

こうして、魔王と劣等冒険者の共同生活が始まった。







めちゃくちゃ不定期で投稿していくと思いますので気長に期待せずに待ってくれると嬉しいです。

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