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デブな俺は、痩せるために美少女を飼う  作者: 夢見る社畜
第二章 デブとダイエット
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Emergency

 スマホの画面いっぱいにタスクが表示されている。そのすべてに『Emergency!! 』の文字が浮かび上がっていた。


「は? え、ちょ……は? 」


 いきなりの事でどうしていいか解らず、一度サイドボタンを押して画面を消す。


 なんだ今の……もしかしてウィルスか? いや、でも最近はエロ画像やエロ動画は見てない……じゃあ、さっきのは何だ……!?


 胃がキュッと縮こまるような気持ち悪い感覚が襲ってくる。……とりあえず落ち着け、もう一度しっかり画面を確認しよう。


 恐る恐るスマホの画面をタップすると、当たり前だが先ほどと同じように大量のEmergencyの文字があった。


「うっわ……なんだこれ……」

「さっきからどうしたよ? プリクラを貼るところは決まったの……おおう……」


 俺が挙動不審な動きをしていたからだろう、大地が不思議そうな顔をしながら俺の手元を見て悲鳴を上げた。


「なんっだこれ……お前、もしかしてこのタイミングでエロサイト見てたのか……? さすがに剛の者過ぎるだろ、人としてどうかと思うわ…」

「んなわけねーだろ!? さっき見たらこうなってたんだよ……まじこええよ、俺が何したんだよ……」


 意を決してバナーをタップすると、さっとアプリが開かれた。


「あ、これダイエットアプリのバナーだわ。うっわびっくりした……まじで脅かせんなよ……」

「……」

「さっきからどうしたのー?」

「私は筆箱をおすすめする」


 俺と大地の様子がおかしいことに気付いた二人がこっちに来て心配そうな顔をしてる。俺は変なウイルスや詐欺じゃないとわかって脱力感に襲われながら二人に「なんでもないです」と答えてスマホをしまおうとした瞬間、大地に手をつかまれた。


「優斗、ちょっとこっちこい」

「え? いきなりどうした? 」

「いーから! 悪い瑞希、ちょっと空ねえと遊んでてくれ。すぐ合流すっから! 」


 俺の手をぐいぐい引いてゲームセンターでも静かな所……トイレに向かう大地。ほ、本当にどうした?


「どしたの大地と優斗君? 」

「あれはきっと連れションってやつ。男のコミュニケーション手段」


 いや、違うぞ!? なんてツッコミも出来る訳もなく俺は大地にトイレに連れ込まれた。





────†───



「で、いきなりトイレに連れ込んでどうしたんだよ」


 トイレにつれていかれた俺は、ついでに用を足して手を洗いながら大地に質問をした。


「お前、さっきスマホしまおうとしたけどいいのか? 」

「ああ、あれはダイエットアプリの表示だったわ」

「いやいや、それでなんでしまえるんだよ! Emergencyが表示されてるんだからすぐ対応しないとまずいだろ! しかもあんなたくさん! 」

──このとき初めて、血の気が引くというのはこういうことかと理解した。


「あ……あ!!」


 ウィルスや詐欺の類いじゃないと安心してシイナちゃんの事をすっかり忘れていた!! ほっとしたのと、空さん達と遊ぶのが楽しくて確認すらしてない!


 俺は慌ててアプリを立ち上げてシイナちゃんの部屋を確認する。するとそこには……ベッドから転げ落ちたのであろう、床でうつ伏せになって倒れているシイナちゃんの姿があった。


更新がかなり遅くなったこと大変申し訳ございません。また今日からがんばって更新します。

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― 新着の感想 ―
くっ…四年間も更新されてないのを見るに望み薄なのかもしれんが…続きが…見たい…!シイナちゃんがどうなるのか…二人がどうなるのか見たいっ…!
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