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デブな俺は、痩せるために美少女を飼う  作者: 夢見る社畜
第二章 デブとダイエット
23/27

まずはお友達から派

 その後、俺は空さんのおっぱいを少し、本当に少しだけ堪能して俺たちはアミューズメントパークに着いた。


「はい、サービス終了! 着いた着いた~! 」

「着いた~」


 俺の腕から手を離し、山中と一緒にアミューズメントパークの入り口に走っていく空さん。元気だなあ。


「……」

「……すまん、優斗。空ねえはいつもあんな感じでな……」

「距離感が……解らん人だな。でかいが」

「そうだろ……でかいよな……」

「ああ……柔らかいし」

「……柔らかいのか? 」

「大地? 」

『うおぉ!? 』


 いつのまにか隣に来ていた山中に、大地は腕を取られてぐいぐい引っ張られていった。いいなあ、彼女。


「ま、俺にはシイナちゃんがいるし……ん? 」


 俺は引き摺られていく大地を見送りながらアプリを開いて癒やしを求める。が、俺の癒やしはまだベッドで寝ていた。この時間まで寝てるのは珍しいな……。


「……もしかして、病気とか!? やべ、ここは水分補給させた方がいい「何見てるの? 」どぅわ!? 」


 俺がシイナちゃんの事あれこれ考えていると、空さんの顔がドアップで目の前に!


「え、えっと……実は今ダイエットアプリをしていて……」

「そーなの? でも今は皆と遊びに来てるんだから後にしよー?」


 そういって俺の手を取ってグイグイひっぱてくる空さん。危うくスマホを落としそうになって慌ててポケットにスマホをしまった。というか手、柔らかいな……女の人はどこも柔らかいのか?


「ほら早くー大地達が待ってるよ! 」

「おお!? ちょ、ちょっと待ってください!! 」


 あまりの展開の早さに俺は若干混乱しながら、手を引かれて大地の元に向かって行く。まあ、たしかに今日はダイエットのストレスを発散するために遊びに来たわけだし、半日くらいはシイナちゃんを放置してもいいかも……。


「ほらー優斗君も歩く歩く! 重たいよー! 」

「ああ、すいません。今行きますっ」


 俺は慌てて空さんの横に並んで大地達の元に向かう。……手、離さないだな。別に良いけど……。


 俺は勘違いしないように歩く。やめてください空さん、手をにぎにぎしながら笑いかけないでください。ドキドキします。





───────†





「久しぶりにボーリングだー!」

「おー」

「……」

「そんな目で見るなよ、優斗……」


 てっきりゲーセンで遊ぶのかと思ったらまさかのボーリングである。まあ、それはまだいい。ボーリング楽しいしね。でもさあ……。


「ふっふー! 負けないぞー! 」

「こちらこそ負けない。お昼ご飯のお金を浮かしてクレーンゲームする」


 なんで初対面の人とチーム組まされてるの? 普通、大地と俺じゃん……男女別でいいじゃん。そっちは知り合い同士なんだから……なんで俺と空さんを組ませるかなぁ!


「すまん優斗……」

「気にするな……さすがにあんな事言われたらお前とは組めんよ……」


 私と大地の仲を引き裂くの? なんて言われたらなぁ。結果的に俺は大地と組むのを諦めて空さんと組むことになった。


 ただ普通にボーリングするだけじゃつまらないという空さんの提案によるチーム対抗戦。負けた方が勝った方に昼飯をおごるという事になった。


「優斗君と大地なにしてるのー? 早く早く! 」

「はーい、今行きますー! 」

「おー……。ちなみに優斗」

「なんだよ」

「空ねえは今フリーだ」

「それを教えて俺にどうしろっていうんだよ……」

「別に。痩せてから女の子探さなくても今から探してもいいんだぞ? 」


 こいつはいきなり何言ってるんだ。……そりゃ空さんは綺麗なのに元気いっぱいな女の子って感じがして結構クるけど。俺みたいなデブでも分け隔てなく接してくれるし。


「……さすがに初対面の人をいきなりそんな目で見ることは出来ないわ」

「お前、それじゃ合コンとか出来ねえぞ」

「うるせえ。俺は『まずはお友達から』派だ。……良いから早く行くぞ。さっきから山中がこっちをすごい目で見てる」

「うお!? 急げ優斗! ダッシュ! 」

「ちょ、玉を持った状態で走るな! 危ねえぞ! 」


 結局、呼んでから来るのが遅いとの事で女子二人にジュースをおごる羽目になった。

一度で良いからランキングに乗りたいのでブクマやポイント、感想にレビューお願いします!(ダイマ)

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