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デブな俺は、痩せるために美少女を飼う  作者: 夢見る社畜
第二章 デブとダイエット
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ストレス発散

「ははは、やっぱり体重減らなくなったか! 」

「笑い事じゃねえよ……まじでどうしたら減るんだ……? 」

「簡単に減らないからダイエットなんだよばーか」

「くっ」


 俺はもっと体重を減らすべく、あれからいろいろ調べた。巷で流行りの糖質制限ダイエットや軽い断食など……だけどどれもメリットデメリットがあって正直、どれを選んで良いのか俺にはさっぱり分からなかった。


 結局、詳しそうな大地に聞いた方が良いと判断して聞いた結果が爆笑だ。くそう、悔しいがここは我慢だ。山中にあること無いこと言ったことをまだ根に持っているのかもしれん。


 ひとしきり笑い終わった大地は、おにぎりに海苔を巻きながらようやく質問に答えてくれた。


「……で、さらに体重を減らすにはどのダイエットをすればいいか? だったか」

「おう、断食は正直厳しいから俺としては糖質制限ダイエットをした方が「やめとけ」……なんでだよ! 」


 昨日調べた中で俺が出来そうなダイエット方法を話そうとしたら、大地にぴしゃりと否定されてしまった。


「別に糖質制限ダイエットを否定するつもりはねえが、お前には合わねえよ」

「そうか? ご飯食べず肉とか魚は食べていいなら俺は別に平気だけど」

「糖質ダイエットはリバウンドしやすいんだよ。それに糖質は身体を動かすのに必要なエネルギー源だ。身体持たなくなるぞ? バランスの良い食事が一番だ」

「おおう……」


 大地から正論をぶつけられて怯む俺を見て、大地はため息をつく。


「……早く痩せてアプリのご褒美がほしいのは解る。だけどそれで身体を壊したりリバウンドしたりしたら意味ないだろ? 」


 そういって微笑みながら俺を諭してくる大地に、つい俺の涙腺が緩むのを感じて、ついつい自分の胸の内を大地に吐き出してしまう。


「でもシイナちゃんのお世話したいのぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!! お世話して感謝されたいのぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!! 俺がいなきゃ生きていけなくしたいしお風呂入ってるシーンも覗きたいのぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!! 」

「うっわぁ……」

「うおぉぉぉぉぉぉシイナちゃぁぁぁぁぁぁん!! 」


 俺は机に突っ伏して泣きわめく。クラスメートが見てるだろうがそんな事気にはしない!


「まあ、俺がいなきゃ生きていけないのは達成してるけど。もっと俺に依存してほしいわけで」

「急に冷静になって怖いこと言うなよ。てか少しは本音を隠せ」

「てへぺろ! 」

「死ね」


 アホなやりとりをした後、俺は改めて大地に問う。


「……つまりだ、現状は特にダイエット方法を変えなくていいって事か? 」

「おう。今の三食バランス良く食べてしっかり運動すればいずれ体重が減り始める」

「……それは大体どのくらい? 」

「さあ? 」

「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉ……」


 俺は地鳴りのようなうめき声を上げて再度机に突っ伏す。まるでゴールの見えないマラソン。デブに長距離走は天敵中の天敵なのに!


「だから焦りすぎなんだってお前は。んー……アプリのおかげでダイエットが上手くいってるけど、アプリのせいで焦ってるってかんじか」

「シイナちゃんシイナちゃんシイナちゃんシイナちゃんシイナちゃん」

「よし、決めた」

「お? 」


 おにぎりを食べながら何か考えていた大地はお茶を一口飲んだ後、俺の肩を叩いてこう言った。


「今週末遊びに行くぞ!! 」


 デートのお誘いならもうちょっとロマンチックに誘ってほしいものである。



──────




「お前はほんっと何回言ったらわかんの!? ねえ、この前も言ったよなおい!! 」

「仕方ねえだろ!! 今回は俺のせいじゃねえ!! 」


 週末、俺は大地の提案で久しぶりに遊びに行く計画を立てた。ゲーセンやボウリング場やらが一体化している総合アミューズメントパークでストレス発散しようとの事だったのだが──。


「まだ山中はいいよ? お前の彼女だし! 最近ちょくちょく話すようになったから! だけどあの人だれ!? なんで知らない女の人連れてきてんの!? 俺気まずすぎるんだけど!? 」


 意気揚々と集合場所に向かった俺が目にしたのは、げっそりしている大地と楽しそうに話をしている山中と知らない女の人(・・・・・・・)だった。




皆様のおかげでついに総合評価100ポイント行きました! ほんとにありがとうございます!

今度の目標は総合評価500ポイントとランキングに乗ることです!

これからも頑張って行きますのでどうか皆様最後までお付き合いください!

あと、誤字脱字報告ありがとうございます! あとお手を煩わせてすいません!

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