神に選ばれし英雄の異世界物語 終結
神格 英雄に集いし究極心剣
異世界人の英雄レイが使用するテオス。
エインヘリヤルがさらに進化し、複数の心剣を1つに統一または体に融合させることができる。
エインヘリヤルの時はリトスである銀色の鍵を媒介にすることで心剣を具現化させていたが、テオスの段階に至ったことでもはや念じるだけで具現化することができるようになった。
複数の心剣を取り込めるようになったということは複数のエインヘリヤルが同時に使用可能という意味である。
このテオスは目覚めたばかりのため、まだまだ可能性が眠っている能力である。
前回のあらすじ
レイはついにテオスの領域までたどり着いた。
その能力でメトゥスを倒し、アモルを救う。
そして、ついに英雄の使命を果たした。
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使命を果たした8人の英雄は互いに喜び合っているとその場に何かが現れた。その姿は五光を放っており、直視することができず、姿は分からなかった。
しかし、シュガーにはその正体が分かった。
「ウルズ……」
「英雄たちよ、今回は本当にお疲れさまでした。褒美というわけではありませんが、英雄の力はそのまま授けてましょう。ただし、悪用すれば、新たな英雄が討伐しに来るでしょう」
「あの、ウルズ様……」
「レイ、あなたは元の世界に戻しましょう」
レイは恐る恐る声をかけたが、ウルズにはその目的はお見通しだった。
「じゃあ、みんな。さよならは言わない。また会おう」
「イグニスに来たら、歓迎はしてやる」
「きっちり、話をつけておけ。来なかったら、俺が迎えに行ってやる」
リアマとシュガーがレイにそう言った。
「レイ、また会えますよね?」
「もちろん。それに離れていても心は繋がっている」
レイは光に囲まれ、第5世界から姿を消していった。
「始まりがあれば、終わりがあるように出会いがあれば、別れがあります。しかし、その別れが永遠になるか、一時になるかは本人たち次第」
ウルズはそう呟いた。
英雄たちはそれぞれの道を歩むことになる。
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リアマとルキスの場合。
竜人と人の英雄はアース大陸の船に乗っていた。そこにはルプスの姿もあった。
「お前たちがアース大陸に行くなら、ウチが案内してやる」
「それは助かる」
「けどさー、リアマ。いいの、国のことは?」
「アルティがいるから、しばらくは大丈夫だ。それにいずれは必ず帰る。そして、今回のことをいかそう」
「未知なる大陸で冒険だね」
リアマとルキスは新たな冒険へと出ようとしていた。
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アスラの場合。
彼も船に乗っていたが、リアマとルキスの船とは違う船に乗っていた。
「おい、船員さん。この船って、どこ行き?」
「ダーナ大陸行きだ」
「まあ、どこでも修行はできるから問題ない」
アスラはどうなってしまうのだろうか。
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アモルとミラ、ルリの場合。
3人の英雄はある教会に集まっていた。
「平和ですね」
「そうだな。平和は素晴らしい」
「あたしはこのように集まるのは初めてですね」
この3人は他の4人とは違い、いつもの日常に戻っていた。
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シュガーの場合。
彼はエリュシオンに存在する城の玉座に座っていた。
近くには彼のヘタトロイである吸血人のエリザがいた。
「レイは予想通り、テオスの領域へと至った。しかし、俺が求める発現ではなかった」
「では、どうなされますか?」
「俺もテオスへと到達する。そして、いずれ来る日に備えなければいけない。俺を含めた10人が何をするのかは分からないからな。まあ、揃うのはだいぶ先だろうが……」
シュガーは自分の力を高めようとしていた。
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レイの場合。
彼は公園のベンチに座っていた。
「夢だったのか……」
そう思っても仕方ないほどの経験をしてきた。
ズボンのポケットから重みを感じ、手を入れた。
「これは……」
そこにはリトスである銀色の鍵があり、右腕には銀色の指輪がはめられていた。
その銀色の鍵は冒険の始まりと共にあったものである。
「これから始まったんだよね」
レイの中にはいろいろな思いが巡っていた。
「さあ、帰ろう。そして、アモルたちと再び会う日まで頑張ろう」
レイは立ち上がり、歩き始めた。
8人の英雄による物語はこれで終わった。しかし、これが最後ではない。なぜなら、この物語は始まりでもなければ、終わりでもないからだ。
どんなものにも始まりがあり、終わりがある。その終わりはいつだって、新しい始まりの入り口でもある。
今回で最終回です。
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