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英雄、賢者、聖王、ドラゴンベイン。4つのレアタイプ集合

英雄について・ヘタイロス

カテーナにたどり着いた英雄のそばにいるサポート役であり、相棒である。

ヘタイロスは本来なら英雄が取り込むべく神魂をフィデスや神装に取り込ませて、存在を自己確立させ、人化した存在である。

英雄とヘタイロスが融合し、1つとなることで一時的に神魂を取り込ませる形になるのでエインヘリヤルに達することになり、真の力を引き出せることもできる。


フィデスにより、複数の存在を生み出していたとしてもヘタイロスとなることで1人に統一されてしまう。そのため、基本は1人の英雄には1人のヘタイロスである。

しかし、フィデスで生み出された存在が異世界にいるなどの距離があれば、統一されず、そのまま存在することになる。


カテーナに至ることでその英雄のフィデスはほとんどが意味をなさないことになり、エインヘリヤルを発動させることでそれを補うフィデスに変化することがある。

生み出されたヘタイロスは英雄と共に生き、死ぬことになる。



2行で分かる前回のあらすじ

修行を始めたミラ。

賢者に出会ったレイ。


****


 賢者の部屋は最上階にあり、そこには玉座に座っている全裸の女性がいた。彼女の髪は青みがかかった銀色をしていた。

そばにはウェーブがかかった金色の髪を持つ女性がいた。

 賢者が口を開く。


「何が知りたいのかな? 私は知っている。あらゆるレアタイプ、種族を。その成り方や辞め方もね。もっともこれは裏技に近いけどね」

「まずは服を着てください!」

「別に気にしないけど」

「こっちが気にするんです!」

「やれやれ、人のオスには興味がないんだけど……。仕方ないな」


 慌てているレイに注意された賢者は面倒くさそうに床に落ちてある黒いローブを着た。


「私は賢者に選ばれた人のソ二ア。英雄レイよ、何が知りたい?」

「なぜ、アモルが攫われたいのかが知りたい」


 レイはピースを集め続けることでアモルの居場所は分かると考えていた。彼女がなぜ攫われることになった原因を聞いて、それに対処できるなら対処するという方針だった。


「それは彼女のフィデスが原因だね」

「アウローラが原因……」

「そう。アモルのフィデスの本質は闇のマナを取り込むことで光の性質を持つ天力と相反させることで新たな力を生み出した」

「それが極光ですね」


 レイは新たな力を言い当てた。


「正解、なかなか呑み込みがいいね。アモルは闇のマナを受け入れることができる体になった」

「それがどういう関係があるんですか?」

「これからの話は君たち英雄の使命に関係するんだけど、地下に封印されている怪物を復活させるためだよ。訳あって、怪物は体を失くしていて、その代わりがアモル。これが狙われる原因でこれを滅ぼすのが君たちの使命」

「なるほど、分かりました。ありがとうございます」

「どういたしまして」


 レイが賢者ソニアから話を聞き、出した結論は今までと同じようにピースを集め続けることであった。ピースを集めることで怪物を復活させないことがアモルを助けることにもつながるからである。

 ソニアは周りを見回した。


「これだけのレアタイプが揃うのは珍しいね」

「そのレアタイプは英雄のレイ君に賢者のソニアちゃんの2人だけだよね」


 ソニアの言葉にフランが反応するが、彼女はそれを否定する。


「そこにいる楔人のルプスと私の隣にいる星輝人のジャンヌも私たちとは異なるレアタイプだよ」

「そうなの!? ルプスさん」

「ルプスでいいぞ。ウチもレアタイプだ。そこにいるジャンヌもな」

「ルプスはどんなレアタイプなの?」

「ウチはドラゴンベインと呼ばれるレアタイプだ。簡単に説明すると竜の力を持っている」

「そちらの方は……」

「私は星輝人のジャンヌと申します」


 ジャンヌは白いドレスを身に纏っており、腰まで伸びた金色の髪はウェーブがかかっていた。彼女の体型はレイに上には上がいるということを否が応でも実感させてくれた。


「私は聖王に選ばれました」

「もしかして、この人もさっき言っていた6人の内、1人なの? ルプス」

「そうだが」

「これは予想だけどさ、6人全員レアタイプ?」

「なかなかいい勘をしているな。その通りだ」


 シュガー、メロディ、マリク、ルプス、ジャンヌを含めた6人はレアタイプに選ばれており、神によって願いを叶えてもらっていた。

 フラースは先ほどから気になっていたことをルプスとジャンヌの2人に聞いた。


「楔人と星輝人って、どういう種族なの?」

「ウチの楔人はこいつと共に過ごす種族だ」


 ルプスは肩に乗っている小さく白い狼を指で差した。


「こいつは霊獣といって、ウチの魂とマナで出来ている。ウチらは森人や宝玉人と違って、魔力を持たないが、マナを操ることに長けている。それで霊獣を成長させる」

「なるほど」

「私たち星輝人は天人が成長した種族だと言われています。アース大陸には天人がいないと言われているので確かめようがないことですが」


 ジャンヌは煌く粒子状の光を身に纏う。


「これが星力と呼んでいる独自の力です。私が知る限りではこれに勝る力は少ないですよ」

「聖王の力って、どんなものなのー?」

「一言で言えば、守りに特化しています」


 ジャンヌとルプスに話を聞いたレイはソニアにあることを聞いた。


「ソニアさん。レアタイプって、どれくらいいるんですか?」

「教える義理がないね。気になるなら、シュガーに聞いてみたら? 教えてくれないだろうけど」

「それには理由があるんですか?」

「気分次第かな。私はお土産を渡されたら、お礼に知識をあげるよ。君に教えたのもその理由だよ。それか取引だね」

「取引?」

「私が望むものを渡すことでその人の願いを叶える方法を教える。主にそれだね。私が知る知識はシュガーが持つレアタイプやルプスが持つ種族の知識でも絶対に負けないしね」

「だから、ルプスはシュラーフと会った時に夢幻人の知識があったのか」


 レイはルプスが持つ種族の知識量に少しばかり疑問を持っていた。だが、ソニアの言葉を聞き、納得した。


「私ほど、この世界に未知がない人はいない。持たない知識といえば、異世界のことだね」

「異世界に渡る方法を知らないんですか?」

「もちろん、渡り方は知っているが、そううまくいかないものでね。私はこの世界に縛られている」

「もし、僕の世界のことを話せば、取引になりますか?」

「もちろん、なるよ。異世界は私でも少しは知らないことはあるだろうしね。君にほんの少しだけ興味が湧いたよ」


 自分の世界のことを話し始めたレイに賢者ソニアの口はほんの少しばかり笑みが込み上げていた。


****


 神3柱と修行していたミラだったが、今は休憩していた。

 エリザが飲み物を持ってきて、彼女に渡した。


「ありがとう、エリザ」

「どういたしまして」

「シュガーはこっちに戻れる見込みがあるのか?」

「こうして、ボクたちをこちらに送れているので技術面では問題ないのですが、安定性とエネルギーのことを考えて、こちらにマーキングを作ることにしました」

「それがジルの仕事か」

「そうです」


 エリザは英雄のサポートに、ジルはこちらに移動するための目印を作るために送られていた。

 一方、ジルはルークスにいた。近くには2人おり、1人は赤髪に狐耳が生えた獣人がおり、外見だけなら、シュガーと見分けることはほぼ不可能ぐらいにそっくりだった。もう1人は花と草で出来た冠を頭に被っている森人の女性だった。


「ジル、どこを目指すの?」

「シュガーと縁がある白い祠よ。そこで魔方陣を書き、帰還を待つわ」


 ジルたちはケーラにある白い祠へと向かう。

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