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エインヘリヤル 暁天から降り注ぐ天体 -シュテルネンリヒト・メテオール-

レアタイプの役割・勇者

ほとんどのレアタイプには役割があり、生み出されている。たまに気分や興味本位で作られていることもある。


勇者の役割は排除である。

ほかのレアタイプが長く生きると悪の道に進み、世界に何かしらの影響を与えることがある。また、魔王などが強すぎて、人そのものを滅ぼそうとすることもある。

それらを滅ぼすのが勇者の仕事である。


そのため、相手がどんな能力を持とうが、倒せるように特性が持たされている。

強大な力ゆえ、普段は封印されており、全力が出せないように調整されている。勇者がその力を悪用しないようにするためと知恵を付けた者がその力を手にしないようにするために年齢制限がある。



前回のあらすじ

キング型機人を探していたルナ一行はある遺跡に入り、それを見つけた。それは最強と言われていたドラゴン型のラムダだった。

イディナが見つけたピースによって、ラムダは起動し、それに呼応し、レア種族である戮機人も目覚め、戦闘になる。

その騒ぎをかぎつけたリアマとアスラを加えて、ラムダと戮機人を討伐する。


****


 アスラ、デッドボディ、ブラウは戮機人と戦っていた。

アスラと戮機人は似ていた。互いに周りのものを吸収または分解し、再構築する能力である。

戮機人はアスラの黒腕を無理やり千切り、それを元に対特化武器である黒剣を構築した。アスラは周りにある岩などを分解し、黒腕を再構築していく。

 アスラのフィデスであるバレットは物質を分解し、殴ることに特化した腕に再構築する能力である。腕すらも分解し、黒装甲の腕を作成し、終われば、元の腕に戻す。

 つまり、腕を千切れようが、腹に風穴を開けようが、作り直すことができる能力でもある。


「厄介だな」

「下がっとけ! 俺がやる!」


 アスラはでデッドボディにそう言い放ち、自分は前線へと立ち続ける。


「おらあ!」


 彼は羽根を1枚消費し、威力ある拳を戮機人の腹へと風穴を開け、吹き飛ばす。するとブラウが近寄って来た。


「アスラ、このままジリ貧ですの。相手は機械ですから、スタミナの概念がありませんの」

「じゃあ、どうするんだ!」

「力の元となっているものを引き抜いてください。そしたら、ブラウがどうにかしますの」

「分かった」


 2人の話が終わり、見つめた先には腹の傷を治した戮機人の姿があった。

 再び、アスラと戮機人が戦い始める。彼女が持つ武器は彼の腕から作った武器であったため、傷つけることを可能にしていた。それはダイヤモンドを削るときにダイヤモンドを使うように。

 ついにアスラの右腕は切断されてしまうが、それを逆に利用にする。斬られた腕の切断面を彼女の腹へとくっ付ける。


「先ほどの攻撃でこれは問題ないと分かった」


 アスラはフィデスを使用することで物質を分解し、腕を再構築しようとする。ただし、分解するのは戮機人そのものであった。先ほどの同じように彼女の腹はどんどん分解されていき、アスラの腕が再構築されていく。


「おっ! これだな!」


 戮機人の中にあるピースを見つけ、ほかの物質と共に腕の中へと吸収していき、それが終わるとブラウが戮機人へと触る。


「命令しますの。戦闘は今すぐ中止、マスターの名前は魔導天機のブラウですの」

「命令を受信。戦闘中止」


 戮機人は止まり、戦闘を辞めた。


「これで良しですの。ラムダが弱っているとは腐ってもキング型機人、早く助けに行くですの」

「リアマたちなら、心配ないな」


 ブラウは心配してもアスラには心配するそぶりは一切なかった。


****


 リアマ、イディナ、ルナ、デルタはデルタと戦っていた。


粉砕するものミョルニル

殺戮者(アラドヴァル)


 2人の英雄は神装を具現化していた。

 イディナは雷の斧であるミョルニルを、リアマは炎の槍であるアラドヴァルを握っていた。アラドヴァルは水に漬けない限り、炎を放出し続け、時間が経過することで強力になると比例し、持ち主すらも焼き燃やすことすらもある諸刃の神装であった。

 イディナは斧の投擲で、リアマは炎を操り、攻撃していた。


「ぐあああああ!」


 ラムダに大ダメージを与えることはできずとも、確実に削っていった。リアマはラムダの様子を見て、ある疑問を覚え、そのことをデルタに聞いた。


「おい、デルタ」

「何?」

「お前はしゃべれるようだが、あいつには知能があるのか?」

「きちんと喋れるはずだけど、動力コアか機体に問題があるかもしれないな」

「壊してもいいんだな?」

「それは構いませんが……」


 リアマがルナから確認を取るとその場で叫んだ。


「全員、ここから離れろ!」


 彼女がそう言うとほかの3人はその場から離れていく、ラムダは飛び、リアマと対峙し、竜は咆哮を木霊させる。


「ぐあああああ!」

「お前をこの手で倒せないは非常に残念だ。だが、光栄に思うがいい。この技はめったに見られず、頻繁に放たれるものではない」


 無駄だ。

 世界中逃げ隠れしても、姿を偽っても貴様は逃れられない。

 延焼する憎悪と復讐への渇望が貴様の居場所を教えてくれる。

 私たちを引き離すことは決してできぬ。

 我が恥辱は貴様の血だけが洗い流すことができるのだ。

 私の誇りを汚した恥辱を撒き散らしてやる。

 お前の運命は決まっている、死だ。


英霊(エインヘリヤル) 暁天から降り注ぐ天体シュテルネンリヒト・メテオール


 リアマが詠唱し、エインヘリヤルを発動するが、その場では何も変化が起きない。5秒ほど経過すると空から轟音が鳴り響いた。雲をかき分けて、顔を出したのは岩石であった。それは隕石であり、ラムダに向かって降り下ろされる。

 ラムダは背で受け止め、必死に耐えていく。機械の体はミシミシという音をたてながら、ヒビが入っていく。


「ぎゃああああああ!」


 ラムダは咆哮を上げながら、魔力をフル回転させ、体を強化していく。すると隕石はドラゴンの背で受け止められてしまった。


「さすがはドラゴン、強いな。だが……」


 体をゆっくり降ろしていくラムダであったが、再び空から轟音が鳴り響く。


「2発目はどうする?」


 隕石が再び降り、ラムダが受け止めていた隕石の上に落とされる。あっけなく、ラムダは隕石と共に地上へと落とされていく。落下と同時に衝撃が走り、それは地響きとなって現れ、轟音が鳴り響く。その音が聞こえると鳥たちは飛び立ち、木々は薙ぎ千切れていく。

 隕石は光となって消え、残されたのはラムダだった残骸であった。

 リアマたちは合流し、残骸のもとへと集まった。


「お主もエインヘリヤルの段階に来ていたのか」

「ああ、シュガーとジル、それにアスラと修行したときにある物を使って、エインヘリヤルにたどり着いた」

「それにしても我のエインヘリヤルもすごいが、お主のは凄まじい被害が出ているな」

「そのせいで使いどころが限られる。が、大抵はこの槍で倒すから問題ない」

「おーい、リアマ!」


 リアマがイディナと話していると彼女を呼ぶ声が聞こえた。彼女がそちらを振り向くとそこには手を振りながら、近づいて来ているルキスとルリの姿があった。


「ルキスか、久しぶりだな」

「久しぶり、リアマ。力を貸してもらいたいんだ」

「一体、何があった?」


 ルキスはリアマとアスラにアモルが攫われたことや自分たちが集めているものなどについて、説明した。


「そうか、色々あったんだな」

「アモルを放置するわけにはいかない。もちろん、私とアスラも力を貸す。それでレイとミラ、シュガーはどうした?」

「レイとミラはデネブラエで情報を集めて貰っていて、シュガーはこの世界にはいない」

「どういう意味だ?」


 意味が分からず、リアマは詳しく聞こうとした。


「シュガーはレイがなんか事情を分かっている雰囲気でボクにはなんだか分からないけど、帰ってくるとはいちおう言っていたよ」

「そうか。あいつが帰ってくると言ったなら、そのうち帰ってくるだろう」


 ルキスの説明になっていない説明でリアマは納得した。


「なら、さっそく、今からデネブラエへと向かうとしよう」

「そうだね、レイたちも待っているだろうし」


 4人の英雄は仲間が待つデネブラエへと向かう。

 その場に放置したラムダの残骸はいつの間にか無くなっていた。

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