大丈夫?(200文字小説)
Mariaさん、ゆっくり治してくださいね。
なんだかだるいなぁ。
それに熱っぽい。
体温計を挟んでみる。
38度4分…。
うわっ!
今日は会社を休もう。
「もしもし…」
電話に出たのが誰だかもわからない。
とりあえず、風邪で休むと伝えた。
薬…。
きれてる。
仕方ない、もう少し寝ていよう。
目が覚めて時計を見ると、午後6時過ぎ。
いつの間にか窓の外は雨。
気が滅入る。
ピンポーン。
ドアを開けると、ずぶ濡れの彼。
「大丈夫?」
なぜだか涙がこぼれてくる。
「バカ、風邪ひくわよ」