表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

6月

作者: 座 ケイ
掲載日:2026/06/01

5月31日、待ちに待ったReolさんの岐阜公演だ。今回のツアーは日付の都合上などで本公演しか参加出来ないが、久々の数百人規模のライブハウスの為、心が踊っていた。

話したことがあるか分からないが、私は夜の時間帯に働く人間だ。30日の仕事終わりは当然31日の朝になっており、そして6月1日は夕方から仕事だというのだから驚きだ。まぁ岐阜自体観光する気持ちはあまり無かったし、ちょうどよく夜行バスが岐阜から新宿まで出ているのでそれに乗って帰ろうと計画を立てた。

こういった少し遠くの遠征に行く時には大まかにスケジュールを立てる方ではあるが、あまり細かく現地のことを調べたりはしない。その方が現地に着いて街を知れると思っているからだ。

朝支度をして、バスで6時間揺られると名古屋に着いた。着く頃には体は全身バキバキだ。ネックピロー位はあって良かったのだが、なんとかなると思ってしまっていたので買っていなかった。一瞬の後悔はあったが、そもそもエコノミーシートだったのであまり関係無さそうだ。

さぁ名古屋に立つのは実に4年振り。4年前の写真を見返すとなんと劇場アラートのZepp名古屋だ。私にとって初めてのReolさんのライブであり、今DTMを下手なりに触っているきっかけ、思い出でありきっかけのライブだ。

4年前の画像フォルダを漁ると未だ地元に住んでいた頃だったのもあり若いな、という写真ばかりで懐かしい。

思い出に浸りながらそのまま岐阜へ。名古屋で本当は昼ごはんでも食べようかというところもあったのだが、店を物色していてピンと来なかったのでやめた。

岐阜に着く前の車窓からの景色はなんだか地元とよく似ていて、良き田舎だと感じれた。僕は本当は田舎が好きで、そちらの方がメンタル的にも良いのでは?と感じたがついこの前家の更新を済ませたばかりだ。またゆっくり先々は考えておこう。

駅前に着くと盆踊りのようなものも見て、街並みを歩いてみた。そこでなかなか田舎を感じる食堂を見つけた。ご夫婦でやられている、なかとら食堂さんだ。一目見て思わず入ってしまった。

鳥揚げと生姜焼き、瓶ビールの何とも田舎の昼飲みを堪能してタバコを吸いに外に出ると、地元のお兄さんが「よくここに入ってきたね笑」と褒め言葉?と捉えていいのか分からないが楽しく話す時間をくれた。どうやらこの店は古くからの常連が多く、ここ岐阜でも残っているのが珍しい食堂らしい。やっぱり田舎特有のこの雰囲気とメニューは壁に張り付いたチラシの裏、乙なものだ。

そしてお会計になるとお父さんがそろばんで計算をするのだ。いくらなんでもノスタルジーすぎるなと笑顔になった。

お兄さんやお父さんに別れを告げて、また街へ散策にでた。少し寂しく見えるアーケード街を奥に進み、タバコ屋でずっと買えていなかったリパブリカーナ(最近発売した黒タバコ)を入手し、お店の人とだべりながらタバコを吸った。あぁ、なんてのどかなんだろうか。店員さんが気さくに話しかけてくれるこの良さは、都会では忙しくて出来ないんだろうなと考えながら、自分も忙しなく過ごしている日々がすごく狭く感じた。

近くに空いていたバー(ウィザード)に入り、オレンジマティーニを飲んだ。僕が知らないカクテルで、マスターは気さくに話かけてくれて昔話を沢山してくれた。まさに僕が好きなバーの形のひとつだった。田舎でバーをやる大変さはあるが、それでも彼がすごく楽しく人生を過ごしているのが分かった。少し羨ましく思った。

ついにライブの箱(clubG)に入り、数百人のリスナーたちとライブを楽しんだ。今回は規模の大きいツアーではあるが、この小さなライブハウスで楽しめて本当に良かった。普段何気なく聞いていたり、ドームなどの大きな会場で聞いた時とは感じる熱量が桁違いだった。今回は楽しく燃え尽きた。

新アルバムの中で美辞目録という曲をトリに聴いた。元々アルバム内で1番好きな曲のひとつだったこともあるが、終始魅入った。というより、言葉が出なかった。手を挙げることも無粋に感じ、僕たちは全員魅入っていたのだ。もちろん途中の二等星、赤裸々、レスキュー、どれをとっても最高のライブだったのだが、美辞目録があまりにも強く印象に残った。

興奮冷めやらぬまま、会場を後にして自宅から持ってきていた弁当をベンチで食べた。わざわざ岐阜に来たのに、弁当を食べるなど旅を楽しめていないと思われるかもしれないが、僕には楽しみ切れるほど金が無かった。仕方がなかったが、この旅はライブがメインだったのでそこは気にしなかった。

弁当を食べ終わり、夜の岐阜を歩いた。途中串焼き屋(花串)に入り、良き飲み屋に会えた。

地元の人と話をして岐阜の空気を感じ、久方ぶりの自然を感じた。それだけで来た価値があった。

帰りは夜行バスに初めて乗って帰ったが、快適過ぎて即寝落ちだった。疲れもあったが、椅子で寝ていた生活もあったので遥かに寝やすく快適そのものだった。兄がよく利用するのでアドバイスを貰っていたが、ネックピローはマジであった方がいい。キャンドゥで300円くらいで買える空気の物を買ったがこれからも重宝しそうだ。


岐阜の街とライブ、両方をしっかり楽しめた今までで一番と言ってもいいくらいの遠征になった。今回は弾丸遠征だが、またいつか行きたい街だ。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ