毒入りキャンディ
優しさ、世間知らず、そして無垢。
この三つは毒入りの飴だ。最初は甘いが、最後には惨めになる。それでも多くの人は、それが原因だと認めようとしない。愚かすぎるか、甘くて毒のある味に酔いすぎたか、そのどちらかだ。
私は数少ない、気づいた側の人間だったのかもしれない。残念ながら当時の私は、多くのことを気にしていなかった。考えていたのは生計を立てることと、歴史に残る大作を打ち立てることだけだった。
だが……七十年後、残された最後の瞬間に、それは後悔へと変わる。
私は、荒い木枠の古い窓から差し込む満月を見つめていた。木枠は年季で腐り始めている。その月光は、血溜まりの上に横たわるミラの髪のように、淡かった。
私は静かに息を吐き、開いたままの緑のカーテンをもう一度閉め、埃っぽい古いベッドの縁に腰を下ろした。
夜空を見つめるたびに、私は最期の瞬間の記憶へ引きずり戻される。王国の「浄化」によって、孫のように育てた孤児たちが死んでいくのを見届けた、息が詰まる記憶。そしてそのすべてを引き起こした二人には、今日の昼、まだ日が高いうちに、すでに会ってしまっていた。
「国王と王妃……いや、まだ結婚していない。帝国もまだ名前を変えていない。」
レオネル・アルカトラズ、そしてアリシア・ヴァン・バステン。今の彼らの名はそれだった。そして後者、私が口にしたその姓の女こそ、未来で帝国に最悪の結果をもたらす、世間知らずな王妃だった。
腐敗した貴族たちから王国を革命で変えた後、彼女は民の税を廃し、国中へ無料の朝食を一貫して配り、貧しい者へ金銭的支援を与えた。
その代わりに、「弱者や困窮者を助ける」という名目で、地主、貴族、そして裕福な商人たちに高い税が課せられた。
高潔に聞こえるだろう?
だが……それこそが、彼女の過ちだった。
数度の呼吸のあいだ、静寂がそっと訪れた。
突然、ベッドに横になろうとした瞬間、鋭い軋みが耳を刺した。埃が舞い、腐った臭いが鼻を突いた。だが苛立ちの代わりに、私の唇にはかすかな笑みが広がった。
「これは……少し懐かしいな。」
寒さ、黴臭さ、そして快適さを失ったマットレス。私はそれを確かに以前感じていた。過去ではない。遠い未来、金がもはや優先ではなくなった時代に。
私は手を上げたが、掴めたのは空気だけだった。
私は両手を頭の後ろで組み、追加の枕代わりにしながら、今にも崩れ落ちそうな腐った木の天井を虚ろに見つめた。
手持ちの金があれば、もっと良い宿を借りられたはずだ。だがくそったれなことに、私がここへ来るのが数日遅れただけで、多くの宿は予約が埋まってしまっていた。
古い宿に、たった一部屋だけ空きが残っていたのは幸運だった。安くてボロい部屋でも、スリだらけの通りで眠るよりはずっとマシだ。
運命がこんなにも不思議な形で、私を郷愁へ招くなんて、本当に可笑しい。
私は再び掌を上げ、じっと見つめた。何度も握る動作をしてみる。
傷はない。硬くなった皮膚もない。荒れた線もない。そして何より、七十代に入ってから私を苦しめた関節炎も、ここにはない。
それでも……過去へ持ち帰ったのは記憶とトラウマだけではなかった。未来で得た技術と力も、なぜかすべて、この若い身体へついてきていた。
私の口元が、わずかに上がった。
ありがたかった。すべてが、今ここにいられる理由だった。
名家の鍛冶師として、本来なら私は、神器鍛造で名高い日本の北斗学院にいるべきだった。最も尊敬する名匠、千子村正のもとで学ぶために。
だが技術が意図せず引き継がれてしまったせいで、そこへ行く必要はなかった。だからこそ私は、この学院へ入り、自分の計画を実行できる。
そうだ。私は計画を持っている。
「草薙。」
刀が、突然私の手の中に現れた。
その刃は長く、薄く、太陽のように輝いていた。脆く見えるが、実際にはこの世界の何でも斬れる。
それは、過去へ回帰する前に私についてきた、数少ない遺産の一つだった。そう……回帰という言葉が、今の私の状態を定義するには正しいのかもしれない。
手にしたこの剣は、私の最大の傑作でもあった。生涯を共にした相棒。売ることを拒んだ作品。そして帝国のために、自ら地獄の火を生み出せる作品。
数え切れない魂が、あらゆる戦いの中でその炎に喰われてきた。清き魂にとっては聖なる火葬場だが、心が道を外した魂にとっては地獄だった。
こいつは友だ。最初から、そして永遠に。
私は強く握りしめた。刃には、私の琥珀色の瞳の澄んだ光が映り込む。まるで互いを見つめ合い、決意を分かち合っているかのように。
「明日、やるべきか?」
剣が強く震えた。まるで問いに答えるように。
苦い笑みが薄く広がった。答えは否だった。この剣の魂は、私の計画の中に別の何かを見ているらしい。人間の私には見えない何かを。
だが、それは何だ?
そして、なぜだ?
明日は完璧なはずだった。第三試験が行われる。森での魔物狩り試験だ。多くの者が言うように、この試験は毎年犠牲者を出す。規制が強化されたとはいえ、少なくとも一人分の血は、まだ流れる。
誰も責めない。
誰も気にしない。
死ぬのが王の息子だったとしても、どの視点から見ても不運な事故として扱われるだけだ。あるいは残酷に、その者が弱すぎたせいだと片付ける者さえいるだろう。
皮肉だろう?
残念ながら、私の友はその計画を拒んだ。彼が何を見たのか、私は分からない。普段ならとても従順なのに。
「まさか……お前も、もう無関心でいたくないのか?」
剣が優しく震えて返した。
私の苦い笑みは消え、代わりに、満足の気配がはっきりと唇に浮かんだ。口角が上がる。握りも少し緩み、視線も同じように緩んだ。
「お前が私を敬うように、私もお前を敬おう、友よ。」
私は手を放し、草薙は跡形もなく消えた。
私は体を横に向け、長く息を吐いた。
部屋の隅にある白熱灯が、何度かちらついた。消してくれと言わんばかりに。さもなければ、命となる魔物の脂が、朝日が来るまでに使い切られてしまう。
「ふっ!」
私はベッドの上から吹いた。空気の塊が飛び、すぐに灯りを消した。獣脂の不快な臭いは、半開きの窓から運び出される煙とともに、すぐに消えた。
目を閉じたかったが、今朝の遭遇が記憶へ戻ってきた。
「アリシア・ヴァン・バステン。」
王子の名ではない。彼は同じだ。だが私の唇から漏れたのは、未来の王妃の名だった。私は前の人生で、彼女に会ったことがない。彼女は内面も外見も美しいと聞いていた。
それが本当かどうかは分からない。
外見は確かに比類ないほど美しかった。内面も同じかもしれない。だが……あの毒入りの飴を作った少女を、私はどう表現すべきなのだろう。
視線が交わった瞬間、私の中に湧き上がったのは怒りと燃え上がる復讐心だけだった。生涯の終わりに私を焼いた、あの炎のように。
私は顎を強く噛み締めた。だがすぐに、息を吐いて自分を落ち着かせた。
「明日、何が起きても、すべてをあるがままに起こさせよう。」
私は目を閉じた。今夜、夢を見られるかどうかは分からないまま。




