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超能力という名の呪い  作者: ノーム
四章 封印前夜・前編
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47話(神サイド) 夢の続き②


「お前は神の使徒だったか……絶対に殺す![吸収操作]!」


 智也は地面に倒れながらも、勢いよく立ちながら、俺に向けて[吸収]と[操作]の複合業を繰り出してくる。

 丸く弧を描く様に、バネの形をしたエネルギーが俺を襲った。

 だが……その攻撃を浴びた俺には、傷一つすらなかった。


「何故……効かない!?」


「神に超能力は効かないらしいからな」


 俺はそう言いながら、智也の顔面をひたすら殴る。

 こいつだけは絶対に許さないという、怨嗟の念と共に。


「お前は一体何人の人を殺した?6番だけじゃないだろ……!手慣れすぎているっ……!」


「さあな?覚えてねーよ。[操作]」


 俺は智也を殴り続けながらも、会話する。

 だが……俺には超能力が効かないというのに、再度智也は[操作]を発動した。

 何故、智也お得意の[吸収操作]ではなく、[操作]を発動するのか疑問に思ったが……。

 そんな雑念は、瞬間にかき消された。


「は……?」


 それは、誰の声だったか。

 7番か、10番か、はたまた智也か……俺か。

 突然、空からアルドノイズが降臨したかと思えば……。

 そのアルドノイズの頭を掴んだ凌駕が、俺達の上から降りてきた。


「……色々大丈夫か?」


 だが、俺達を見下す様に降りてきた2番も、どこか不思議そうに問うてきたが……そんな事はどうでもいいという様にかぶりを振って、不敵な笑みを顔に貼り付けた。

 そんか2番に、俺達が呆然としていると……。


「[転移]と[強運]。……[植樹]」


 誰にも聞こえない様な口調で2番は呟くと……。


 7番の腹を、植物の蔓らしきモノが貫いた。

 いや……10番を狙った攻撃を、7番が庇ったのだ。

 そのためか……。


「がはっ!?」


 人間の身体一つだけでは、蔓の攻撃を受け止める事は出来なかったらしく、そのまま10番すら貫いてしまった。


「[転移]……!」


「させるか、カミノミワザ[渡橋]」


 凌駕が何を言っているのか聞こえなかったが、10番は7番を連れながら何処かへ[転移]して行った。

 まだ数分しか経っていないが、色々あり過ぎている展開に俺が呆然としていると……。


「宏人、智也。お前らに選択権をくれてやろう」


 凌駕はそう、俺と智也に言った。


「ぶっ殺してやる……!」


 俺は小さく、そう、怨嗟の言葉を呟いた。

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