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超能力という名の呪い  作者: ノーム
三章 [FORTHS]編
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37話(神サイド) [FORTHS]の過去⑦


「まー……ダクネスはともかく、[勇者剣]と創弥はどうする?」


 祐雅の言っていたダクネスという女に嫌な予感を覚えたが、そのことについては今は考えない事にした。

 後々嫌でもわかる事だろう。


「[勇者剣]は、創弥に渡す。お前が俺たちに降ったって言ったら仲間になってくれるだろう。そして、二人で[勇者剣]と[魔王剣]の[所有権]を渡しあえ」


「何で……?」


「[魔王剣]はお前を仲間にするために渡しただけだ。お前は[勇者]の方が強い。アスファスは[加護]を与えているだろうしな。創弥は……ぶっちゃけどっちでも良いだろうしな」


 俺たちはそう話し合うと、走りながらアルドノイズ様と創弥の元に向かった。

 どっちか負けて決着がついてなければいいんだが……。


 *


「[エンブレム]!」


「右眼で[魔眼]!左眼で[守眼]!」


 ……さっきからずっとこれを繰り返している。

 いい加減にしてほしいものだ。

 片目……片眼で[守眼]や[遮眼]は分かるとして、なぜ片眼で[魔眼]を打つ?

 さっきから何回も打たれているが、ダメージも状態異常も何も変化がない。

 不気味な程に。


「[エンブレム]!」


「[魔眼][守眼]!」


「[バースホーシャ]!」


「[魔眼]守が……あ、やらかした」


 俺は遂に痺れを切らして、特大の能力を使う[バースホーシャ]を放つ。

 ずっと[エンブレム]を繰り返していたところでいきなりの[バースホーシャ]。

 威力は段違いだ。

 [バースホーシャ]を防ぐ事の出来る[眼]は[遮眼]のみ。

 [遮眼]とは、ただただ相手の攻撃を避ける事が出来るというシンプルな[眼]。

 まあ、特大な能力を使う[バースホーシャ]をただ避けられるというのは釈然としないが……しょうがない。

 だからこそ[バースホーシャ]は[守眼]というただ守りの結界を作るだけの[眼]だけで防ぐ事が出来ない。


 これで……勝ちだ。


 そう確信した時。


「条件達成。対象の[魔眼]の任意分の命中を確認。世界を絶対設定。……完了しました」


「な……!こんな事って……」


 ……[バースホーシャ]が、消え去った。

 それも創弥に命中する直前で。

 いや、あれは明らかに当たっていたはずだ。

 じゃあなぜだ?

 と、創弥を見ると……。


「結果、[魔眼界]又は[魔眼会]の世界を受理されました。結果、[魔眼界]又は[魔眼会]以外の世界は既に展開されているか、却下されました。後に早急の対処を推奨します」


 ぶつぶつと、意味不明な事を呟いていた。

 これは創弥の声ではない。

 だが、聞き覚えのある声を発している。


 これは……ソクラノトスの声。

 

「まさか……!上位世界だと!?」


「神位式神構成合成展開[神界]『魔眼界』『魔眼会』。式神発生展開[魔眼界合]」


 この式神は……、神だ。

 まずい、こいつはあの[勇者]より弱いと勝手に思い込んでいた!

 こいつは……人類最強だ。

 エルメスなんて、目じゃない。

 いや……まさかエルメスも……。

 ……まさかな、会ったことのない人間の考察なんてやめよう。

 しょうがない、か。


「神ノーズ。少しの間、返してもらうぞ」


「は!またいつの間にか意識を失っていた。なっ!?やっぱ式神展開が最高している!?やっぱ俺すげぇー!」


 創弥は意識を取り戻したような反応を見せる。

 おそらく、体が世界の構築に追いついていないのだろう。

 俺もこいつと同じかそれ以上の世界を創る事は出来るが、いかんせん膨大な能力を使ってしまう。

 それこそ、はるかに[バースホーシャ]を超える。

 だから、式神展開[獄界廻]を作った。

 まあ、それはともかく。


「存在設定・改。上位存在アルファブルーム」


 そして、世界に囚われた。


「アルドノイズ様!!!」

「アルドノイズ!!!」


 最後に、智也と祐雅が、俺の名前を呼んだ叫びが響いた。

今回は驚異の千五百文字強!あくまでこの作品ではですけど……。因みにちょうのろでの歴代最長話は二千文字強の[禁止者]回です。

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