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超能力という名の呪い  作者: ノーム
三章 [FORTHS]編
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33話(神サイド) [FORTHS]の過去④


「[魔王剣]……!なぜ、どこにそれがあった……!?」


 勇者剣と魔王剣か交差する中、私はただ呆然とその光景を眺めていた。

 

「そんな事よりアルドノイズ様!今すぐ太刀花創弥の元へ!」


「あ、ああ……。全然どうでもよくないのだが……。頼んだぞ!」


 アルドノイズはそういうと、太刀花創弥の元へ走っていった。

 

 もしかしたら、[魔王]バゲルゲンの封印が解けたのではないかという不安と共に……。


 *


「ふぅー!随分と遠くに飛ばされたな!各個撃破でも狙ってんのか?まあいい……戻ろう!」


 俺はすぐさま祐雅の元へ戻ろうとするが……。


「あれはまさか……アルドノイズか!」


 俺はやたら大きな声でさっきからずっと1人で独り言をしている。

 ハイになっているのか、随分と生き生きしている。


 それもそのはず、今、世界最強レベルの者達が戦っているのだから!

 興奮せずにはいられよう。

 そして、勝った時の達成感も想像するだけで創造したくなる!

 いや、できる!

 俺なら、俺達なら!

 俺こと太刀花創弥と、[勇者]海野維祐雅となら!


「全部、声に出てるぞ……」


 若干引きながら、アルドノイズは俺に話しかけてきた!

 悪魔と対話!

 

「わ、しない!」


「忙しい奴だな……」


「[攻目]!」


「[バースホーシャ]!」


 アルドノイズはいきなり脅威のエンブレムと龍水群(りゅうすいぐん)を合わせた様な技を放つ。

 この技は[目]では対処は不可能そうだ。

 案の定、[バースホーシャ]は[攻目]をかき消し、俺を襲ってくる。


「[邪眼]解放![遮眼]!」


「何!?」


 俺はアルドノイズの[バースホーシャ]を華麗に避ける。


 アルドノイズの[バースホーシャ]ははっきり言ってめちゃくちゃ強い。

 アスファス様も殺されかけた事もあるらしい。

 だから、使われた時点で俺は死ぬ!

 嫌だ!

 だから、対策したんだ!

 

「この攻撃を避けるために……俺は[遮眼]を解放したんだ!という事で、俺の勝ちだ!」


「アスファスの入れ知恵かぁー![エンブレム]!」


 俺はアルドノイズの[エンブレム]を左眼の[守眼]で相殺しつつ、右眼の[魔眼]でアルドノイズを襲う。


「なんで今まで右眼と左眼を使い分けなかったのかって?[バースホーシャ]を片眼の[遮眼]で避けられる訳ないからだよ!」


「いちいち声に出さんで良い!だとしてもなぜ[エンブレム]を片眼で相殺できる!?」


「それは、祐雅との特訓の成果だー!!」


 *


 とは言っても、やはり左眼だで無理矢理[エンブレム]を相殺しているのか、右眼の攻撃はそこまで警戒はしなくていい。

 かなり痛いが、それまでだ。


 勝てない敵では、ない。


 *


 おそらく、アルドノイズは俺のことを勝てない敵ではないと思っているだろう!

 だとしたら、この勝負、俺の勝ちだ!


 なぜなら……俺は勝てる敵だからだ!

 


 


勇者に魔王。なんかどんどんファンタジーになってしまっている……!いや、ファンタジーなんだけどね。現実世界内の。

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