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超能力という名の呪い  作者: ノーム
三章 [FORTHS]編
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32話(神サイド) [FORTHS]の過去③


「お前は、誰だ?」


 アルドノイズが切羽詰まっている中、2人の少年とは別の少年、山崎智也と名乗る者が話しかけてきた。

 正直、構っている余裕も必要もなかったが、助けてやるという言葉に強く反応してしまった。


「アルドノイズ様と共に、[邪神]アスファスを打倒したい願っている者でございます。何卒、ご配慮を」


 怪しすぎる少年だが、今はそんなことは言ってられない。

 今、私がするべき事は……。


「つぅ!」


 突然、あの少年2人組が何かのエネルギーの塊の様なものを電光石火で打ち込んでき、アルドノイズの頬を掠めた。


「じゃあまず、あの者達から倒して見せましょう」


「出来るのか、お前に?そこまで強くはなさそうと私は認識しているが……」


「ええ。じゃあ相性的にアルドノイズ様は太刀花創弥を相手して下さい。私は、[勇者]、海野維祐雅を殺します」

 

 山崎智也は、真剣な眼差しで、言った。

 普段の私ならこんな胡散臭い奴を絶対に仲間に加えたりはしないが、今は、状況が状況だ。

 致し方あるまい。


 というか、やっぱりあの少年は勇者か。

 

 人間にしては異常な強さだ。

 しかも対悪魔に強い勇者が相手では私なら勝ち目はないな。


「そうか……」


 私は、任せる事にした。


「[矢目]!」


「[双剣]、クロスオーバー!」


 そんな話をしていると、やはりあの2人は攻撃を仕掛けてきた。

 アルドノイズと智也に、2本の剣と幾つもの双剣が降り注ぐ。

 

 やはりあの勇者のクロスオーバーという技、融合能力があるな。

 おそらく、2人以上で使える技なのだろうが。


「[エンブレム]!」


「[操作]!」


 いきなりのアドリブだが、私が2人の間に火炎を打ち込み、智也の超能力で、勇者ではない少年の方を、サイコキネシスの様に浮かび上がらせ、遠くに吹っ飛ばした。


 その間に双剣と矢が降ってくるが、それも智也の[操作]という能力で、難なく対処した。


「創弥ー!!!」


 どうやらあの勇者ではない少年の方は、創弥というらしい。

 いや、ついさっき智也が本名を言っていたか。

 確か……太刀花創弥、か。


「君の能力は、厄介だね。飛び系の技が使えない。それはともかく、何で君はアルドノイズに味方している?」


「お前らこそなんでアスファス側にいんだよ?これだから無知無能無知蒙昧は」


 智也が言った途端、急に祐雅が勇者剣で切り掛かってくる。

 その剣は、電撃を纏っている。

 無詠唱か……?

 それはともかく、これで智也は死んでしまうはずだ。

 勇者の力は、超能力程度では対処することは不可能だ。

 助けに入ろうかと思った瞬間。


「[魔王剣]、来い」


 智也は、祐雅の光の剣を、突如出現した悪の剣で受け止めた。


 私は、ただただ呆然としていた。

 

いつの間にか川合凌駕が河合凌駕になってますけど気にしないで下さい。意味はなく、気付いたら間違えてただけですので。という事は川合優も河合優に修正する事に……。あ、やっべ。まだ先の事なのに……!

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