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超能力という名の呪い  作者: ノーム
三章 [FORTHS]編
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31話(神サイド) [FORTHS]の過去②


「いたいた。ちゃっちゃと片付けちゃおうぜ、相棒」


「勝手に相棒にすんな。創弥(そうや)


 とある暗闇の更地にて。

 太刀花(たちばな)創弥による[透目]という能力を使用し、目の前の悪魔から2人の少年が隠れていた。

 隠れているというか……立っている。

 能力のためか、堂々としている。


「あ、No.1もいるじゃん……」


「ナウバスだっけ?なんとうか……麒麟(きりん)じゃん」


 2人の少年の目の前には、赤黒い麒麟と、女性がいた。

 赤黒い麒麟はともかく、女性の方は普通だ。

 特徴がないところが特徴、とでも言うのだろうか。

 

「じゃあ、そろそろ殺ろうか。祐雅(ゆうが)


「ああ、殺ろう。人類の脅威の象徴、始祖の悪魔(アルドノイズ)を」


 太刀花創弥に呼ばれた少年、海野維(かいのい)祐雅。


 正式名称、[勇者]海野維祐雅。


 人類の希望の象徴、悪魔の天敵、神に期待された者。

 見分け方は、産まれた時に、爪が尖って生えていること。

 それこそが、[勇者]。


 身体全体に勇者の装備をつけ、腰には伝説の剣を垂らしている。

 なんともファンタジーな格好と設定だが、神らしいと言えば納得がいく。

 そんな勇者と相棒の少年が、アルドノイズに挑む。


 絶対に勝てる。


 そう、俺は確信している。

 だって俺は、アルドノイズを殺すためだけに、神に[勇者]としての力をもらったのだから。


「[透目]解除]、[第六目(だいろくがん)]!」

 

「[雷鳴]、クロスオーバー!」


 2人が叫んだ瞬間、祐雅の剣から電撃が飛び出し、麒麟の首を裂いた。


「何!?」


 アルドノイズが、突然の攻撃に驚く。

 [FORTHS]の中で最も強いナウバスが、一瞬にして首と胴体が泣き別れになってしまったからだ。


「[バースホーシャ]!」


 同様も一瞬の間に終わらせ、アルドノイズもすかさず反撃する。

 地獄の業火と地獄の業水を合わせた必殺技。

 凄まじい能力を使うので、[神]クラスの化け物にしか使わない技だが、今はそんなことは言ってられない。


 この2人は、神級だ。


 一瞬で、理解した。

 この2人にこそ、使わなければならないと。

 だが……。


「[破目]!」


「[炭界]、クロスオーバー!」


 叫ぶと共に、祐雅はアルドノイズの元へ走り出す。

 互いの能力が激突し、共に霧散した。

 

 アルドノイズの本気の技が、だ。


 威力は互角であった。


 (マズイ!)


 アルドノイズは身の危険を感じ、走り出したその先に。


 1人の少年が立っていた。


「こんな状況でアレだが……俺をあんたの仲間に加えてほしい」


 この少年は、[NoS]に所属している。


 この少年は、この時この瞬間に、[NoS]を裏切った。


 この少年の名前は……。


「俺は山崎智也。アルドノイズ、早急に返事をくれ」


 山崎智也。


 名前は普通の、異端な少年。



過去編で過去編って……。どうやってオチをつけて本文に戻ればいいのか、僕にも分かりません……。

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