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超能力という名の呪い  作者: ノーム
三章 [FORTHS]編
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29話(神サイド) vs[始祖]アルドノイズ⑦


 影が、増える、増える、増える。

 

 人から、悪魔から影へ。

 影から影へ。

 

 止まることを知らず、増えていく。

 

 それが、それこそが。


 式神顕現 [地獄]


 *


「[エンブレム]!」


「[同]」


 アルドノイズとNo.1が一斉に、凌駕に襲いかかってくる。

 No.4は懐中電灯を凌駕達に向けながら、ライと戦っていた。

 

 俺が思うに、アルドノイズの幹部[FORTHS]の中では、1番No.4が強い。

 おそらく、これもブラフだろう。

 No.1も強いが、やっぱり……No.4が1番だ。


 アルドノイズは地獄の業火である[エンブレム]を。

 

 No.1は地獄の業火の真似事を。


 どうやら、アルドノイズ限定の技の[エンブレム]は、厳密には[呪い]に属さないそうで、今の[怨山迎合]では対処する事が出来ない。

 No.1は、相変わらず[超能力]をつかっているが。


 この状況で、俺がやるべき事と言えば。


「[爆破]!」


「止まれ、ガンデス!」


「うぁあ?」


 凌駕が叫んだ瞬間、アルドノイズとNo.1ことガンデスがバックステップをした。

 アルドノイズは、[爆破]が危険だということを誰よりも知っている。

 [爆発者] 永井要と、戦った事があるから。


「……?」


 だが、何も起こらない。


「まさか……」


「その、まさかだ。」


 凌駕が呟きながら、一瞬でNo.1との距離を詰め、目に右手を突っ込んだ。

 No.1の黒目が潰れる。


「なやぁぁあ!」


 No.1は叫びながら、目を眼にする。

 No.1は、防御型の目と、攻撃型の眼を使い分ける事ができる。

 今までは主にアルドノイズが攻撃、No.1は補助という形だったので目にしていたが、このとき、眼になった。


「[破眼]」


 凌駕に右手を突っ込まれたNo.1は、その時その瞬間に[破眼]を発動する。


 眼の範囲、己に刻まれた相手の能力の残穢、相手からの殺意。


 この条件が揃った時にだけ発動する、必殺の技。

 アルドノイズはNo.1を助けにいこうとしたが、No.1がこの技を発動した瞬間、足を止め、さっきまでの位置に戻った。


 この技を発動させれば、勝てる。


 アルドノイズも、No.1も迷わずそう思ったが……。


「……」


 No.1の眼には、凌駕は写っていなかった。

 

 No.1の黒眼は、既に、潰されていたから。


「くぅ!」


 狙いの的がない[破眼]が暴走した結果、凌駕の左腕が消滅する。


 だが、凌駕は止まらない。


「[破矢]!」


 凌駕からNo.1への、ゼロ距離射撃。

 神の矢が、悪魔の眼を抉り、貫通する。


「うがぇあああああ!」


「ガンデス!!!」


 アルドノイズが駆け出そうとするが、今度はいきなり[植樹(しょくしゅ)]が暴走する。

 そこを狙って。


「[略奪]!」


 [略奪の神]ニーラグラ。

 その神の、真の、神の技が放たれる。


 河合凌駕によって。


「[植樹]」


「……!」


 今度は、凌駕から放たれる植樹が、暴走する。



 

 


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