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超能力という名の呪い  作者: ノーム
三章 [FORTHS]編
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25話(神サイド) 気付き


 凌駕の様に、積極的に俺を殺そうと襲ってきた奴は何人いたか?


 海野維(かいのい)祐雅(ゆうが)……。


 太刀花(たちばな)創弥(そうや)……。


 プライネット・グローバル……。


 ニカイキ・スカップラー・ユナイテッド……。


 海木(かいもく)璃子(りこ)……。


 録七(かなめ)……。


 煌々(こうこう)如月(きさらぎ)…。


 そして、ダクネス。


 この者らだけでもほんの一部分であり、数えきれないほど、強者は存在する。

いやまあ、印象的というか、積極的に俺を殺そうとしてきた奴らを並べただけで、他にも滅茶苦茶に強い奴は結構いるが。

 だが、凌駕はこの中では1番弱いと言ってもいいだろう。

戦い方が危ういというか、必死さが見受けられる。

 強いのに……決定打というか、必殺技などがない。

 まあ、[式神]持ってるだけでも十分なのだが。

 単に[自由者]とはそういうものなのかも知れない。

 最初から、違和感があった。

 凌駕は俺に[超能力]を使わなかった。

 超能力者であるはずの、河合凌駕が、超能力を使っていないのだ。

 使っているのは[呪い]と銃。

 呪いとは悪魔専用の能力であるため、超能力ではない。

 銃も、殺傷力に欠けている。

 超能力を使っていないのはライもそうだが、奴は既に奪われ、なんらかの方法で呪いを手に入れただけだろう。

 じゃあなぜ、凌駕は超能力を使わないのか?


 そんな疑問は、たった今、解決された。


 凌駕が、[略奪の女神]ニーラグラと戦ったのだと言ったからだ。


 *


「来い!ニーラグラ!」


「ニーラグラだと!?」


 突然、凌駕が叫んだ瞬間、凌駕が神々のオーラを纏う。

 凌駕が神のオーラを纏うより……。

 ニーラグラが死んだのか……。


 それは、なんというか、悲しい、な。


 ニーラグラとは、それなりに仲が良かった。

 自分も一応神だが、俺は神々が大っ嫌いだ。

 だけど、ニーラグラは違った。

 ニーラグラは、他の神達とは、違った。

 だから、仲が良かった。

 だから、よく分からないが……。

 なんか、怒りが湧いてきたな。

 なんというか、ムカつくな。


「おい、死ぬ時間だぞ?アルドノイズ」


 凌駕は無表情の中にある、鋭い目でアルドノイズ達悪魔を睨む。

 アルドノイズが器を解除し、本来の力を取り戻す事によって実現した最速召喚により、この世界に3匹の悪魔が解き放たれた。


 No.1という名前の、一つ目の丸い化け物。

 No.2という名前の、黒アリを高くした様な、6本の手にそれぞれナタを持った化け物。

 No.4という名前の、少年の姿をし、一本の剣を両手に持った悪魔。


 No.3がもういないのが痛いが、戦力としては十分だ。

 No.2がそれなりに疲れているところをみると、先程まで誰かと戦っていたのだろうか。

 まあ、大丈夫だろう。

 俺は負けない。

 この何千年も、負けたとしても生き残ってきた。

 

 ニーラグラも。


 共に、戦い、生き残った仲間だ。


「ニーラグラを、返してもらう」


 神の意志は不滅。

 それだけが、俺が思う神の良いところだ。


「ニーラグラ、これからは、共に戦おう」


 アルドノイズは、ボソッと呟いた。


 その呟きを、聞いた者はいなかった。

 

1話1000文字ってめちゃくちゃ短いですよねー。状況とか心情とか書いているだけでもあっという間に終わっちゃいますからねー。え?じゃあ増やせって?いやです。

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