1話(神サイド) 宏人vsカオス
2098年12月29日
俺の名前は向井宏人。
超能力は[変化]。
与えられた番号は1番。
使命は、悪魔狩り。
現在地ニューヨーク。
最近ここでの発生例が多いようだ。
悪魔にはランクがある。
弱い順で簡単に言うと
悪魔(自我なし)→悪魔(自我あり)→幹部(4匹)→始祖(1匹)
だ。
1番と2番の使命は始祖の撃破。
撃破した時、器が決まる。
どちらがより[神]か。
因みにこの世に4体しかいない始祖の悪魔の幹部のうち1体は既に撃破済み。
幹部はなかなか現れない。
だが、足取りを掴んだ。
ー今、目の前にいるー
全身が黒色で、6本の腕にナタを1本ずつ持っている、アリを立たせた様な気持ち悪い化け物が。
特製のイヤホンを起動し、
[こちら1番。幹部No.2の悪魔と遭遇。戦闘を開始する。]
[了]
2番から10番に報告する。
報告が終わった瞬間No.2が駆け出して来た。
「よお。お前を殺せるのが俺でとても嬉しいよっ!」
こいつとは1度戦闘した事があるが、負けた。
殺される瞬間、2番に助けられた。
ーもう、負けない!ー
「手変気 神」!
俺は少しでも食べた物の細胞をコピーし、自分の能力として自由に使える様になる能力。
だが、細胞を構築する為、全身を生物に変えたりしてしまうと、体がその生物に定着してしまい、最悪元の俺に戻れなくなってしまう。
なので、極力構築し直せやすい手や足に基本使っている。
その両手に神の力を宿した。
これでNo.2の超能力の類いは無効化出来る。
神の何処を何故食べたんだと聞かないでくれ…。
全然大したことないがいつか話すだろう。
悪魔に神は強い。
「つぅっ!」
ナタを手で受け止める。
かなり痛いな。
「終わらせてやる!」
手で悪魔のナタを折る。
が、他のナタが次々と自分を襲う。
その度に手でナタを止める。
くっ!
侮るんじゃなかった!
クッソつえぇ!
[3番!6番来てくれた頼む!]
俺一人じゃ無理だ…!
一人で倒したかったけど…。
3番と6番がくるまで…
耐えてやる!
んじゃもうこれしか無い!
ナタを避けながらしゃがみ、ナタの破片を食べた。
クッソ喉がいてぇ!
「手変気 No.2」!
よしっ成功!
ほんとは相手と同じ変気をしてしまうと行動が結構制限されるが…。
それに神の手を解除した事によってNo.2は力を振るえる様になるのだが…。
今はコイツの頭の悪さを頼るっ!
今はこれぐらいしか選択肢が無い。
悪魔の5本のナタ、一本の鋭い手と俺の6本のナタがぶつかり合う。
[すまない!返信遅れた!]
[6番!やっとか!今No.2とたたっ!つぅっ!説明できん!とにかくNo.2だぁぁ!]
[No.2!?ああだから近くの俺ね。3番は…兎に角無理だ!俺はすぐ行く!]
ナタ同時ぶつかり合い、余波でお互いに一旦離れた。
「ふうー!ふうー!1番がこんなザマじゃ先が思いやられるな…。だが!お前は今、ここで倒す!」
「お前は…1番?4番じゃなかったっけか?まだ弱い。もうまた我の勝ち」
「覚えててくれて嬉しいよ!だけーが今回は勝たせてもらうっ!」
避けて、受け流し、攻撃する。
それをひたすら繰り返す。
6番!まだかよ…!
[ーーーーーーー!]
「えっ?」
突然テレビの砂嵐の音の様なのが聞こえてきた。
少しよろけてしまい、
「脆い」
「いっ!」
ただでさえギリギリな戦いなのに…。
手を2本失ってしまった。
所詮は仮初の手だが…。
細胞を構築し作った手なのだから当然痛いし血も出てしまう。
「変化、解除…!」
もう、能力を使える程体力が残って無いので、手を2本なかった状態にし、血止めをするが…。
5本でもギリギリなのに3本で止められる訳が無い…。
「クソっ…!」
ナタが弾き、俺は吹っ飛び、倒れた。
そして、変気の能力が切れ、手は元の姿に戻った。
ここまでか…。
[こちら10 番!6番が始祖を見つけた!そして、6番が…!俺の能力でこちらへ転送させ、至急撃破する!]
悪魔はナタを振りかざした瞬間、俺は10番の怒りの声と共に始祖の元へ転送させられた。
また…No.2に負けてしまった…!
えーと……。読んだら分かると思いますが、すごく執筆能力がないです。いつか書き直したいと思っていますが、今は本編を進めたいためしていません。そのままノベルバから持ってきました。ノベルバの最終回が20話であり、21話からは比較的読みやすくなっていると自負しておりますので、これ読んだら一回最新話まで飛んで、また2話から読む事をお勧めします。いや、ぜひ、ぜひ!そうしてください……。