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超能力という名の呪い  作者: ノーム
三章 [FORTHS]編
28/301

23話(神サイド) 流れ


「ええ」


「[カット]」


「えっ……?」


 これは何か?

 そう、私ことライ・クルシュが今、アルドノイズと戦っている時に今のところ発した言葉である。


 疑問。

 不安。

 絶望。

 驚き。

 そんなこんながごちゃ混ぜされた結果、吐き出された言葉達と、能力名。


 実際、私はそこまで強くない。

 [痛通]、[スルー]など色々服用して、3番に殺された時も、本当は泣きそうだった。

 当たり前だ。

 いくらなんでも怖すぎる。

 [吸収]は結構強いが、結構止まり。

 凌駕の域には到底及ばない。

 だから、もちろん、この戦いでも私はサポートに徹する係だ。

 戦いに参加できる訳ない。

 今、私の目の前では訳の分からない会話が繰り広げられている。


 まず、初めて[式神展開]を見たし、来た。

 というかごうせいてんかいって何?

 なんで、なにが、どうやって合成されているの?

 まずそんなのあんの?

 という疑問が溢れている。

 そして、アルドノイズが言っていた[式神顕現]。

 展開、顕現、合成?

 このような要素があることから、おそらく式神というのはなんでもできる存在なのだろう。

 それは、式神持ちにしか分からないのだろうが。

 

 式神は、才能のある者だけに付いている。

 比喩でもなんでもなく、そのままの意味で。

 生まれた時に、式神が付いているか付いていないかで決まるからだ。

 私には、式神がいなかった。

 だが、[吸収]は強い能力だ。

 そんな私が[神]であるアスファスに拾われた。


「貴様の力を、私を守り、悪魔を殺すために使ってくれ」


 その時の私は、天狗になっていた。

 自分は神に認められるくらいに強い、と。

 実際はそんな訳ではなく、ただの人員不足の救急隊員。

 悔しかった。

 だから、勝手に1人で悪魔の幹部と戦い、負けた。

 そして、凌駕に助けられた。


 そして、[YES]に入った。

 

「お前の力を、貸してくれないか?」


 凌駕は、そう言って誘った。

 その言葉を聞いて、組織内では無表情無感動な彼の、本性を垣間見た感じがした。

 実際、彼はそこまで強くなかった。

 力は強いが、メンタル面は。

 やはりというか、人間なのだ。

 河合凌駕も、私と同じ。

 そんな彼が、今、神と同格とも言える悪魔の始祖と戦っている。


 圧倒している。


 と、思っていたのだが。


 *


「来い!四の悪魔よ!」


「そう来るか……!」


 若干、焦っているように見えた。

 だから、私は今、自分に出来ることを模索した。

 そして、あった。

 今、私に出来ることが。


「[アドソープション]!」


 「呪いは、与える側と受け取る側それぞれ、解釈が違う。


 理解が違う。差異がある。


 与える側は、決してそのような事を忘れてはならない。」


             コット・スフォッファム

完全なお休み回ですね。ところで……主人公君はどこ?

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