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超能力という名の呪い  作者: ノーム
三章 [FORTHS]編
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22話(神サイド) vs[始祖]アルドノイズ②


「式神構築 死者患難」


「河合凌駕……いや、[自由者]。必ず殺す」


 凌駕が手をついていた地面が、いきなり盛り上がり、凌駕とライとアルドノイズを囲む。

 辺りも巻き込むように大きく地面が口を開け、3人を飲み込む。

 そのまま空中まで口を伸ばすと、球体となった。

 

 そして、消えた。


 *


 辺り一面は真っ白。

 白。

 無。

 透明。

 どれもが当てはまり、何も当てはまらない。

 そんな世界で。


「何となくだが……自由者の式神展開について分かってきたぞ」


「そうか。でも残念、この領域に入った時点で……お前の負けだ。アルドノイズ」


 そう言うと同時に、凌駕とライは駆け出す。

 ライは同時に[カット]を連発する。

 それに対し、アルドノイズは落ち着いて手を合わせる。

 [カット]の斬撃がアルドノイズを襲う前に。


「式神顕現 [地獄]」


 アルドノイズがそう呟いた瞬間、この世界での影の実現が許された。

 アルドノイズの影から、凌駕の影から、ライの影から、その影から影が飛び出してくる。

 影の影が実現し、影を生み出し、実現させる。


 式神顕現 [地獄]の真髄はそこにある。


 地獄の能力は、術者が選択した者の中から、一体ずつ影を生み出す。

 もちろん、影から影を生み出すことも可能。

 影の強さはその影の主人と比例される。

 大体二分の一といったところか。

 そのため、影の影は更に弱くなるのだが……。

 数は、あるだけ、いるだけで強い。


「はっ!死ね!」


 アルドノイズに迫っていた[カット]の刃は、影が身代わりとなり、一瞬で霧散した。


 アルドノイズは何か違和感を感じたが……、疑問には思わなかった。


 地獄の能力が発動し、一瞬で凌駕とライの首元へ影の鋭い手が迫る。


 死んだ。


 アルドノイズがそう確信した同時に、影が霧散した。

 

「……何?」


「えっ……?」


 ライとアルドノイズが驚く。

 凌駕は、笑っている。


「お前、ここがお前の死刑場って事忘れてないか?お前対策は、万全だぞ?」


 式神構築 [死者患難]


 この世界では、死者の存在、人間以外の治癒を許さない、人間だけの楽園。

 

 この世界に、人以外はいらない。


「……初めて、俺は追い詰められている、な」


「追い詰められているんじゃなくて、もう詰んでるんだよ。アルドノイズ」


 真っ白な世界で、真っ黒で赤色に、紅色に染まった戦いが繰り広げられている。

 そして、真っ青な顔をしつつも、面白そうにしているアルドノイズ。

 そして、アルドノイズに銀色の[カット]を投げるライ。

 そして……、勝ちを確信した凌駕。


「何か勘違いをしているようだが……、お前は俺に勝てない」


「ほう!じゃあその策も潰してやるよ」


 互いに牽制し合いながら、ラウンド2が始まった。

なんと書きました……!再度ハマってしまいました。なんか何も考えずに書ける作品なので、今後も続けていこうかと思っています。ノベルバでは20話でまさかの打ち切り宣言しましたが……。まあ、頑張ります。完全な自己満足ですけど。

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