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超能力という名の呪い  作者: ノーム
二章 [YES]編
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19話(神サイド) [神]と[神仰教]①


「いやはやまさか貴方様が[禁止者]を持っているとは思いませんでしたよ」


「まあ、使いやすいのでな」


四人の人族の中で最強と言われている奴らが居た部屋を後にすると、そこには巨大な金色の銅像が奉られていた。

その姿は[神仰教]の首、また人類最強とも言われるエラメス・エーデンと初めて会談した私だった。

いわゆるただの顔立ちの良い元人間なのだが。

本来の私の姿をするわけにもいかず、初めて会った時の姿の銅像を建てたのだそうだ。

このようなただの人間の姿を真似た金の塊りに頭を垂れている、何も知らない側の[神仰教]の信者達がいっそ哀れに思えてくる。

さて、ここはどうやら[神仰教]の公に対しての第一大聖堂だ。

その大聖堂の中心にカーペットが引かれている奥が見えない長い一本道を歩きながら話す。

前後ろ右左に[神仰教]の信者達が私に頭を垂れている。

一部は私に気付かないくらい集中しているのか知らんが、他の銅像に頭を垂れている。


「……なんども聞いて失礼ですが……あの3人が起こすナニか、とはなんでしょうか?ついさっきは気にしないと嘯いたのですがどうにも意味が理解できないもので」


 エラメスが顎に手を置きながら私を見つめ、質問してくる。


「……あの3人はその内勝手に解散する事になるだろう」


「どういう意味です?」


 私の独り言のような反応に、エラメスが首を傾げる。

 今更だが、一応私はエラメスの事は信頼している。

 逆にエラメス以外の全ての存在は一切信頼していない。

 もちろん、あのシンノーズでさえも。


「ふっふっふ」


思わず笑ってしまう。

エラメスが余計に困惑している事だからさぞかし周りからはおかしく見えただろう。

まあ構わんが。


「あの…」


いつもコイツは私にだけかしこまる。

疲れないか?

別に今更怒りはせんが、悪い気はしないから指摘はしていない。


「あいつらを一気に始末するのは少々骨が折れる」


 私はそういうと。


「あの三人には、仲間割れで勝手に自滅してもらう予定だ」


 拳をグッと強く握りしめ、いやらしい笑みを顔面に貼り付けた。


「なんと」


エラメスが私の発言に驚く。


「あの三人はかなり仲がよろしくそう簡単には……」


「だが、人は裏切り、憎み、疑いながら、失望していくイキモノだ」


私はニヤリと笑う。


「今回命令した河合凌駕の殺害は、その作戦の一環でしかない。しかも、おそらくあいつらの中では河合凌駕が私への有効打かと思われているのかも知れんが……全然そんな事はない。できれば消えてほしいだけ、ただそれだけだ。私の敵では、決してない」


「なるほどなるほど。今回の任務で河合凌駕を殺せばよし。……どういった経緯があるのかは検討がつきませんが、その際やらに仲間割れが勃発、又は凌駕に怪我を負わされ、勝手に自滅をしてもらう。もしできなくとも連戦として私や『神仰教』が出れば終了。一石二鳥、いや四鳥ですな」


「ああ。そういう事だ」


川合凌駕 [自由者]


新野要 [爆発者]


七音字幸太郎 [身体者]


藍川璃子 [創造者]


この四人の中でもとにかく[爆発者]新野要が危険だ。

今でも私と勝負が出来る数少ない強者の一人だ。

これでもまだ成長過程と言っても過言ではない。

早急に対処する必要がある。

「凌駕、要。お前らはなにがなんでも殺す」

私はそう、呟いた。



隣りでいきなりアスファス様がぶっ殺す宣言なされた。

背筋が凍りそうな勢いの威圧だ。

このような偉大な方と敵対する要や凌駕とかいうやつの気が知れん。

「アスファス様、つきましたぞ」

私達の前には大きな扉がある。

勿論、ここは私以外だれも、[神仰教]でも知られていない、[神仰教]に隠された秘密の扉。

その扉は…。

「気は乗らないが…行くとするか。ノーズ、いやシンノーズ様の所へ」

この世界の絶対神、シンノーズ様がいらっしゃる異空間世界に繋がる扉であった。

19話ですね。そろそろノベルバを超えそうです…!

とにかくこれからも頑張ります!

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