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超能力という名の呪い  作者: ノーム
二章 [YES]編
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15話(神サイド) [魔手]

「ひゃはっ!」

と声を聞いた途端に床から拳が生えてきた。

当たると思って身を捻ったら捻りすぎて床に背中から倒れた。

避けられた…!

と思っていたら四方八方に拳が生えてきた。

反則だろ!

「なになになになに!?」

俺はパニクっていた。

すると快はそんな俺をどうでもよくなったのか、拳をドアの方へやった。

狙うは『強運』。

だが……。

「何してんの?快?」

みんなが驚いて固まる中、第三者の声が俺達を振り向かせた。

ドアの所に凌駕が立っていた。

拳はいつの間にか消えていた。

そして『強運』のニューマンはもういなかった。

「時止めか…。殺すぞ?凌駕」

「やってみせてよ」

するといつの間にか凌駕が隣りにいた。

時止めて…。

強くね?

反則じゃね?

ていうかお前の能力って[蘇生]じゃないの???

俺が聞こうとした途端。

いつの間にか銃を手にした凌駕と、快の能力の[魔手?]が銃の弾を防いでいた。

「良い反応速度だ」

「くそったれが」

目には見えないくらい早く二人が争い合う。

もうついていけない俺は部屋の隅に移動。

他のみんなもそうしていた。

智也は戦いのど真ん中にいたが、凌駕が戦いの中蹴り、強制的に部屋の隅に吹っ飛んだ。

ワイルドだな…。

「ひゃっはぁ!やっぱ強えな凌駕!」

「いい加減諦めろ![強運]はお前が持つものじゃない。勿論俺ですらも!」

「うっせぇ!ていうかなんで手加減してんだよふざっけんな!」

「手加減しなきゃここ一面吹っ飛ぶからだよ!」

「じゃあ!これで解決だな!」

何をしているのかよく分からない速さで二人が戦いながら喋る。

「[式神展開! 魔界]!」

「なっ!やめっ!それは…」

すると二人が消えていった。

訳わかんねえ…。

「どうするの…!?」

長野が永井…じゃなくて美琴…でもなくて巫女に聞く。

「私達も?」

巫女が羽村に聞く。

「ああそうだな!だが俺一人で充分だ!いってくるぞ![式神侵入]!」

「そう…」

「まあいいか」

なんか羽村もいきなり消えた。

それを巫女と長野は当然の様に眺めていた。

凪って人とエーデンもいつの間にか消えているし。

そしていつの間にか飛鳥とクンネルがいるし。

もう訳わかんねえ…。

俺の[強運]がどうした?



ー少し遡る。


「お前は…エルメスの息子だな?」

いつの間にか起きていた凪さんに呼ばれて、僕に質問してきた。

「はい…。まあ父がエルメスで母はカリシャですが…」

「そうか。今お前はエルメスと会えるか?」

「会おうと思えば…ですが」

「最後に会ったのは?」

質問攻めだな…。

うちのお父さんが何かしたのか…?

「[NoS]入隊の一日前ですが…三年くらい前ですかね」

「……そうか」

凪さんはなにかを思考する様にジッとする。

だからなんで???

「何か…」

「今すぐ会うぞ。お前は父親の仕事についての理解はあるな?」

僕の言葉を遮って聞いてきた。

「僕のお父さんって[神仰教]の勢力を抑える…?[対神仰教勢力議会」の会長だって」

「そいつが[神仰教]の創立者であり代表だ。まあ、今から行って見せてやる。」

「えっ!それってどういう…って!」

僕は凄い勢いでソファから立ち上がった凪に手を掴まれて廊下に出された。

すると廊下には凌駕が居た。

凪は急におとなしくなり。

「おい、予定を少し早めるぞ。今からエラメスの所に行く」

「ああ、狂弥にも伝えとく」

全く意味わからないんだけど…。

「頼む」

「おう。[転移]」

転移が発動する瞬間に。

「そういえば今頃[強運]が襲われてるぞ」

「は…?」

凪が凌駕に言った。

凌駕は、は?と言った後すぐに走り去って行き、僕達は[転移]の光に包まれた。

…何処に行くの???

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