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超能力という名の呪い  作者: ノーム
二章 [YES]編
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14話(神サイド) 其々

 池井という少女について行く。

部屋を出たら、そこは長い廊下だった。

後ろ姿や歩き方で真面目系な人間だと分かる。

それにしてもどこの部屋にも窓が無いってどうなんだよ。

「ここって地下なの。だからよ」

「ああーだよな」

だから窓がないのか…。

…コイツ俺の心読んだ?

まあいいか。

なんでも、コイツは俺の敵にはなり得ないだろう。

「こっち」

他の部屋に入る。

って…。

「地下って便利だな。というかこの街のお偉い方さんたちは何やってんだか…」

闘技場かよ。

「これを作ったのは…!」

俺がぶつくさと喋っていると

「動かないで」

銃を突きつけられていた。

首に。

「なんだ…?」

こいつ……まさか本当に心が読めるんじゃないだろうな?

仮にそうだとするのなら、裏切るのバレバレだ。

「ええ。私の[読心]の前ではそんなんバレバレでバラバラよ」

「バレバレでバラバラって……まあ、何が目的だ?」

「私も協力するわ」

…まさかの協力。

「何言ってんだか」

「私も…この組織を裏切るつもりなの。協力しなさい」

「何を目的にしている?」

これが重要だが…。

「この組織にいたら死ぬ。だけど死にたくない。ただそれだけ」

「詳しく聞かせろ」

[YES]とかふざけた名前の組織は何を目的にしているのか…。

凌駕は一体何を考えているのか…。

俺はそれを知りたい。

「12月31日、つまり明日の[神格会議]に私を連れて行って頂戴」



「すごい…!」

「これは…!?」

私は驚愕していた。

珍しくクンネルも。

「これほどの食べ物どうやって?」

「ここは地下だ。だから全部地下栽培。味は美味いと保証する」

と凌駕。

「いっただっきまーす!」

とにかく私はお腹空いていた。

「そうか…。では私も」

今私の目の前には果物が沢山あった。

「ここは食べ物には困っていない。まあ戦力には絶賛困っているが…。三食寝床と楽しいお友達達は保証する。是非[YES]で戦ってくれないか?」

「是非!」

「なあほんとに[NoS]は壊滅して神は死んだのか?

「ああ。神族なんて人間でも殺せるさ。一部を除いて」

「一部とは?」

「ノーズ。言っても分かんねえだろうが」

そう言って凌駕は笑うと。

「で、どうだ?」

クンネルはしばらく考えると。

「もう帰る場所もないしな。よろしく頼む」

「ああ。よろしく」

凌駕は微笑むと。

「智也の様子を見てくる」

この部屋を去って行った。

「凌駕って何者???ていうか智也大丈夫かな?」

「どっちも分からんが…。不気味な事この上ないな」

まあいいか。

考えるのはもうやめよう。

…因みに私は馬鹿キャラじゃないから。

ないったらない。



「コイツは[転移]。であいつは[強運]で俺が『再生命』」

「そうなのか!って…!」

やたらと声がでかい羽村に質問される俺を[YES]のみんなが囲って聞いている。

勿論、羽村以外にも色々聞かれる。

疲れる…。

なんで俺だけかというと、ナンは喋れないから論外。

で、宏人はなんか女の子に連れて行かれた。

智也は倒れている。

凌駕は飛鳥とクンネル連れて行った。

んでエーデンはなんかいつの間にか起きていた凪って人と話している。

最後の俺は暇している。

当然だが…。

なんかナンがかわいそうだし、疲れる。

みんなでかくて長いソファに座っているが、俺は立っている。

せめて座らせろよ…。

そして今、みんなの能力について順番に話していたらなぜかニューマンの[強運]で驚かれる。

ただ運が良くなるって能力なのに。

「ほんとか…!本当なのかっ!」

「えっ…!」

一人だけ本を読んでいた快って人が本を投げ捨てて聞いてきた。

「そうっすけど…」

すると。

「ひゃはっ…!」

決して良い顔とは言えない顔に笑みを貼り付けた。

なんか背筋が冷える。

と思っていたら…。

「[魔手]」

いつの間にかもうスピードで床から伸びてくる拳があった。

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