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超能力という名の呪い  作者: ノーム
一章 [NoS]編
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6話(神サイド) [NoS]vs山崎智也

 4番、7番、8番、10番が智也に向かい走りだす。

何故コイツらかと言うともしもの事があっても大丈夫な能力を保有しているからだ。

4番、8番は[再生]の能力を持っている為、よほどの事がない限り死にはしない。

7番は[強運]の能力を持っている為、とにかく安全。

10番は[転移]の能力を持っている為、いつでも離脱する事が可能だからである。

「遅いな 吸収操作!」

突如智也の手から黒いモヤの様な物ができる。

「えっ…嘘…!」

「あっ…」

「やられたな…」

「転移!」

智也の手に4番、7番、8番、10番が吸い込まれていく。

咄嗟に10番が転移して俺の真上に来た。

因みに俺と智也の距離はおよそ十五メートルはある。

砂だから中々進まない。

「まずいな!…あいつらはどうなった?飛鳥は!?無事なのか!?」

「多分だがもう手遅れだ…クソっ!」

飛鳥…!

いや…今は目の前の敵に集中しなければ…!

もう残りのNoSは合計四人に…。

「かはっ!」

NoS残りの五人目が空から10番の隣りに降ってきた。

「7番!」

10番が駆けつける。

「いやーなんか俺だけ吸収されずに真上とんでったんだけど…良かった〜」

マジかよ…。

これも多分7番の[強運]のおかげなんだろうな。

「やはり!それも必要だ!」

いきなり智也がそんな事言った同時に7番と10番に。

「無重力!」

7番と10番が浮いた。

そして智也はこっちに向かい歩き出した。

「必要なピースは[操作]、[強運]、[再生]、[転移]、そして[自由]だ。まさかまさかこんなにも簡単に手に入るとは…感激だよ!」

7番との距離が近づいていく。

残り十メートル。

7番の隣りの10番の下にいる為。

「解除」

「ぐほ!」

俺は智也をぶん殴った。

智也の体が吹っ飛ぶ。

「手変化 神」

神の腕を両手に宿し、吹っ飛んだ智也に追い討ちを掛けようとした時。

「殺す [吸収操作]!」

俺が何故神の腕を宿したのかと言うと。

「何故…効かない?」


「神に神が作った超能力は効かないからな」


言った瞬間、俺の拳が智也の顔面を襲う。

「ぐほっ!」

コイツだけは許さない。

「お前はNoSのみんなを何人殺した?言ってみろ」

「さあな?」

殴る。

ひたすら殴る。

「言え、言ってみろ」

「操作…!」

!?

「な…嘘だろ…」

なんで[操作]の能力で[転移]みたいに使う事が出来るんだよ…!

何故か「器」を使って無い生身の始祖の下半身がブラックホールの様な異空間から出てきたと思ったが…。

「「「「は?」」」」

それはこの場にいた全員の声だった。

「やーやーお前ら久しぶりー…色々大丈夫?」

異空間から出てきたのは始祖ではなく…。

始祖の頭を片手で掴んだ2番が、悠然と俺らを見下ろしていた。

「嘘だろ?」

智也が信じられない物を見る様な目で始祖を見る。

それに答えたかの様に3番は口角を少し上げる。

「なんで…?」

なんで2番がここにいるのか?

なんで2番が始祖を倒しているのか?

そして…なんで2番は神のオーラを纏っているのか?

これらの意味を込めたなんでだった。



「くっくっく。まさかこのタイミングで行動するとは思わなかったよ凌駕」

一人の女が長い廊下を歩いている。

「おおよそ他の神を殺して皆を私が殺された様に思わせ、9番も加えて[NoS]を乗っとる気だろうな」

するとガーゾエルズの使者から[遠話]が来た。

その[遠話]の使い手の女が大体の情報を教えてくれた。

予想通り。

単純すぎる。

その女は一人で不気味な笑みをうかべ。

「甘いんだよ。人間」

唇を舐めた。

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