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はっぴーばーすでぃ

作者: れお

 君を見た日からもう11年になる。

知ってた?時間が過ぎるのは早いもんだね。

 初めて会ったときのことを覚えてる?僕ははっきりと、昨日のことのように思い出せる。思えば、あれが僕の"初恋"だったんだろう。

 4歳のとき、僕は山梨から引っ越してきた。さほど緊張することもなく、幼稚園に入ると、君がいた。

 いや、君だけが見えていた。

 君はとても輝いていたんだ。

 自己紹介もすっ飛ばして君に話しかけようとしたっけ。みどり先生に怒られたんだった。

 5歳の頃、君はいろんな子にモテていたね。だからなのか、僕は君に告白した。今はもう、恥ずかしくて出来ないよ。

 今日、僕の学校はテストだった。

受験に影響するテストだ。

 君はどこの高校に行くんだろう。

少し気になるな。

 まあ、最後の1年全く話しかけられなかった僕には聞く資格もないのかもしれないけど。

 きっと、恥ずかしかったんだろうな。もう会えない、ということも知らず。

 僕に、こんなことを言う資格はないだろう。でも、今日だけは言わせてくれ。

 これからの一年、大変なことだらけだろうけど、頑張って、どうか幸せに暮らしてください。

 これが君のもとに届くことはないだろうけど、僕の自己満足のために言わせてくれ。

 最後になったけど、僕はまだ、君のことが好きだ。

 僕が有名になった後でも良い。気持ち悪いかもしれないけど、君を待ってる。

 本当に最後だ。


 誕生日、おめでとう。



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