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第四十六話 ゴン太もといジャック

すいません。

新年早々なのに、うっかり残酷描写をしてしまいました。

苦手な方はお避け下さいませ。

「早日運転手、どうして当車両を停止させた?」

「すいません。あの方が手を挙げたので、つい・・・」

「?」

「私はちょっと前までタクシー乗務員だったもので・・・」

「・・・」



「ゴン太くーーーん!!!」

私は床を這いつくばってゴン太君に近づくと、足を引っ張って倒し、そのまま乙子ちゃん直伝の縦四方固めに持ち込む。

「こら!うずめ!!俺の服に顔を埋めるな!鼻血が付く!!!

床に触った手で俺の髪をなでまわすな!しかもセットまで崩れる!!」

私は久しぶりのゴン太君を堪能する。

金色に染めたけどアフタケアしてなくて伸びて段だらになった髪もカッコいい!!

耳のピアスも鼻ピアスもどっかで引っ掻けて無くしたのか土台しか残っていないけどカッコいい!

私なんか、自分で自分に錐で穴を開けるなんてとても出来ない。ためらい傷でイビツになった穴だけどゴン太君の勇気の印だね。

あのあと、ヒーヒー泣きながら転げ回った姿が可愛くて、今でも何度も思い出して顔がニヤけてしまう。

床に飛び散った血を吹き清めている時に、私は確かにゴン太君に寄り添って支えているんだと実感できて健気な自分を誇りに思えた・・・。




「天野、思っていることを口にするのは程々にしてくれないか?

ちょっと私の許容範囲を越えそうだ・・・。

しかもゴン太はカッコいいんじゃなくて、だらしない、が正解だと認識しているんだが」


「天宮のおっさん、俺の名は『ジャック』だと言っただろう!!」

「HNはwebの中だけにしておけと注意しましたが?」

「うるせい。ジャックは俺様が俺様に付けた俺様に相応しい俺様の名前だ!!

うずめも、呼ぶならちゃんと『ジャック』と呼べ!!」


「うんうん。ゴメンね・・・、グスン・・・。

グス・・・。ジャ・・・、グスン、ジャッ・・・、ジャンキー!!!」

「はあ?」

「うずめ、うまい!座布団3枚!」

「うずめ、泣きながら言うから、おかしくなってるだろ。落ち着け!!」

私は深呼吸をする。

「ごめんなさい。

ジャンク・・・」


「わざとか?」

「わざとだね」

「いえいえ、あれが天野の通常運行です」






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