第三十四話 大本営作戦会議の続きの続き
こほん、と四谷さん。
「まず最初に設定すべきものは、ロードマップです」
ロードマップ?・・・、あ、道路地図のこと?
「そうです。本職関連はさすがにご存知でしたか・・・」
「さすが」って、誉め言葉に聞こえない・・・。
「誉められてないぞ、もちろん。
他府県は百歩譲っても、なんで通勤途中とか、町内会でのサンダル履きのお出かけで迷子になれるんだ?」
ぐっ、重箱の隅を突つかれた・・・(涙)。
「はあ?バイキングビュッフェの突つき放題に思えるんだが?」
「でも、サンダル履きのお出かけの時でも、ちゃんと地図は携帯してるよ」
「ちゃんと、って。
お前、いつも埼玉県の地図しか持たないだろう?
それは『ちゃんと』ではない。行き先に見合ったものでないと何の意味もない」
「だって、まだまだ使えるし・・・」
私はポケットに突っ込んでおいた埼玉県の地図を見せる。
「は?・・・、白地図???」
「さすが、うずめだ・・・」
きゃっ!誉められちゃった!!
「誉めてないぞ、もちろん。呆れるのを越えて畏れすら感じてきた」
「しかもきっぱり!一文字すら書かれていませんね」
だって、埼玉県なんて、行ったことないし。
「なんで行ったこともない所の地図を持ってるんだ?」
「初添乗はディズニーランドだから地図を買ってこい、と言われて・・・」
「うずめすごい!!東京ディズニーランドは東京じゃないと知ってたんだねー!!」
なんか変な褒め方されて、微妙・・・。
「おば」さん、東京になかったら、東京ディズニーランドとは言わないんだよ、もちろん。
「古本屋さんのワゴンセールで一番安かったんだよ」
「いや、買い物上手とか、勘違いだしな」
「・・・。
うずめさんのもちろんはもちろんではありませんが、まあ、いつものこととスルーさせていただいて、話を戻します」
「『遊』という漢字を知ってますか?」
「ユウ?・・・、あ、『遊び』ね」
「あの字は神様が風に揺れる旗のように、フラフラとそぞろ歩きする様だそうです
そして、『神の進軍』という説もあります・・・」




