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転生の旅  作者: mattsu
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第23話 オルセイの兄ジオレ


 エンドーラはフィと共に、兵士の訓練を指導していた。

問題児のオルセイが残されているので、問題が起きた。


 ランが居なくなった途端に、フィをナンパし始めたのだ。

フィは目を丸くしていた。


「ちょっとあなた。

 この前聞いたことを覚えていませんの?」


 エンドーラはフィとオルセイの間に入って注意した。


「そんな堅い事言うなよ。

 何なら2人一緒でもいいぜ?」


 オルセイはエンドーラとフィを訓練から抜け出してお茶に誘う。

エンドーラはため息をついた。


(全くこの男は、懲りると言う事が無いのでしょうか?)


 エンドーラはそう思いつつ、オルセイに言う。


「訓練に戻りなさい。

 2度と言いませんよ。」


 エンドーラは警告する。


「なあ、フィレイはどふお」


 オルセイは途中から言葉を吐けなくなった。

エンドーラの拳が顔面に炸裂していた。

鉄拳制裁である。

オルセイはよろめいて倒れた。


「いって、いきなり殴るなよ。」


 オルセイは立ち上がる。

それを黙ってエンドーラは見ていた。


「なあ、いいじゃなぶあ」


 オルセイはまたも言葉を続けられない。

さっきと同様、エンドーラの拳が顔面にめり込んでいた。

オルセイはまた倒れた。


「てめえ、何もしてないのに殴ったな。」


 オルセイはエンドーラを睨む。


「どこまでバカなんですの?

 何もしないから殴ったのが判りませんの?

 既に命令は下しました。

 背き続けているのはオルセイ、あなたです。

 そして、背き続ける限り、殴り続けます。」


 エンドーラは腕を組んでオルセイを睨みつける。


 オルセイはエンドーラの気迫に押されて後退る。


「覚えてろよ。」


 オルセイは駆け出す。

だが、エンドーラは高速移動して先回りし、殴り倒した。

オルセイには対応出来ない速度だ。


 そして、黙って睨みつける。


「な、何をしろって言うんだよ?」


 オルセイは観念したように言う。


「2度と言わないと言いましたわ。

 戦場でも一々命令を聞きに戻るのですか?

 命令を聞く気が無いなど、殺してくれと言っているようなもの。

 ここは軍で、これはゲームでは無いのです。」


 エンドーラが冷たく言う。

オルセイは途方にくれたように辺りを見回し、訓練している他の兵士達を見て思い出したようだ。

そして、訓練へと参加すべく歩き出した。


「エンドーラこわーい」


 フィがからかう様に言う。


「あなたもやりますのよ?」


 エンドーラがちょっと怖い顔で微笑む。


「私も?」


 フィはエンドーラが鉄拳制裁役だとすっかり思い込んでいた。


「当然ですわ。

 今は私とフィが訓練を指導しているのですから。」


 エンドーラはググッと拳を振り上げた。

それを見て、配下の魔術戦士達はせっせと訓練に勤しむのだった。




 健介はツガノ軍の訓練場に連れて来られた。

ツガノに到着して2日目、見世物として訓練場で一部の軍人と王にドラゴンを披露するらしい。


「適当に頑張ってね。」


 リアは御気楽にランの肩を叩く。


「相手殺しちゃ駄目よ。」


 クリンも同様に反対側の肩を叩いた。


「ああ、行って来る。」


 健介は広い訓練場の中央へと歩いて行く。

そこで健介は立ち止まり、ドラゴンの姿へと戻る。


 訓練場の外にある魔法の防壁で守られた貴賓席から驚きの声が上がった。

ついで、訓練場に4人の魔術戦士が入ってきた。

見るからに手錬そうだ。


(今回はちときついかも)


 健介は内心冷や汗を流す。

だが、ドラゴンの身体での対人間戦闘の戦術は色々と考えてあったし、新しい策も幾つかあった。


 訓練場の外から、開始の合図が放たれた。

同時に健介は目一杯ドラゴンの身体を強化して、超高速で突っ込みながら魔法を放つ。

以前と同じ戦法だが、速度が段違いだ。

だが、4人の魔術戦士達は驚きの表情を見せたものの、分散して回避した。

さすがに、現役で前線で戦っている魔術戦士だけはある。


(やるな)


 健介は次の手を打つべく、身体をスピンさせて尻尾で攻撃し、4人を遠ざけるか跳ばせるかさせた。

直後、ブレスを空中に散布する。

空中に跳躍して尻尾を回避した2人が、ブレスの高温ガスに包まれた。


 健介はそれを確認する前に、その場を素早く離れる。

それまで居た場所が、魔法の冷気が凝縮して凍て付いた。


 改めてみると、ブレスに包まれた2人は膝を付いて苦しそうにしている。

策は功を奏したようだ。

全身火傷をしているはずだし、吸い込めば肺を火傷し、呼吸困難になっているはずだ。


 健介は残っている2人に向けて超高速でジグザクに、時間差をつけて突進する。

2人は慌てた様子で回避するがその機会を狙っていた健介が逃がす訳が無い。

回避する方向は大体予想が付くので、回避する方向へ魔法を放つ。


 回避する先で爆発が起きて急停止した1人に、後ろから豪腕で弾き飛ばす。

男は咄嗟に振り返って防御姿勢をとったが、鎧がひしゃげる音と共に飛んで転がった。

豪腕の感触には鎧の感触以外に、強い魔力防壁の感触もあった。

やはりそれなりの腕を持つ者たち、良い反応をする。

最後の1人は両手を上げて降参していた。


 炎のブレスを受けた者も訓練場の外に出ており、戦闘は終わったようだった。

健介は人の姿に変化し、訓練場に転がって呻いている魔術戦士の様子を見た。

ひしゃげた鎧が身体に食い込んで、苦しげだ。


「鎧を外すぞ?」


 と健介が言う。

魔術戦士の男は頷いた。

健介は鎧を止めている革のバンドをナイフで切っていき、鎧を身体から剥した。

魔術戦士の男は呻きながらも、息を吸い込んだ。

あばらが折れたらしく、ゴリゴリと音がする。


「大丈夫か?」


 ツガノ側で用意していた治療専門の魔術師が走ってきた。

健介は彼に任せて、訓練場を出た。


「お疲れ様。

 凄い戦いぶりね。」


 リアは嬉しそうに微笑んでいる。


「まあな。

 ドラゴンの身体は面白いよ。」


 健介も笑う。


「最初に突進するのは、やっぱり魔法を使わせない為?」


 クリンが首をかしげる。


「お?

 クリン、今日は鋭いじゃないか。

 でも、あいつらに魔法を1回使わせてしまったが。」


 と健介。

もう少しでも動きを止めれば、氷付けにされそうだった。


 クリンはちょっとからかわれる様に言われて、口を尖らせる。


「いきなり防壁を作られて、行動範囲を狭められると不味いと。

 そう言うわけよね。」


 とリア。


「そういうこと。

 ダンジョンでのあの時も言っただろう?

 でかい相手は、動きを制限してしまえば良い。

 身体を凍らせて動きを鈍くするのも有効だな。」


 健介がクリンに思い出させた。


「でも、ランは人間に化けても強いから、ちょっと制限しただけじゃ意味無いよ。」


 クリンがちょっといじけた様に言う。


「まあな。

 腐ってもドラゴンだ。

 それにしても、今回の相手はダンジョンで遭ったら梃子摺ったかも知れないな。」



 離れた場所では、エイガン候がツガノ王や軍人と話をしていた。

このドラゴンの試合は話を進める上での一興に過ぎない。

ここで相手になったツガノの魔術戦士もそれなりの実力を持っているようだったが、最精鋭という訳では無いだろう。


 ツガノ側もパレノルが本気を出したら援軍が必要になる。

足元は見られたくないのだろうが、ペステン側もツガノに落ちてもらっては困るから、微妙な駆け引きが行われていると考えられる。


 その後、4日掛けて援軍の規模や共同戦線の方針などを協議した。

当然、その援軍の中にはシーリア隊も含まれる。

ドラゴンを披露しておいて派遣しないなどと言う選択肢は無い。




 エンドーラは呼び出されていた。

軍法会議という訳では無い。


 城の豪華な応接室の1つに、エンドーラと貴族が1人。

貴族の名はジオレ・ハイテン、オルセイの兄である。

オルセイが兄に泣き付いたらしい。


「オルセイから事情は聞いているが、上官である君に聞いておきたい。」


 ジオレがエンドーラを見詰める。

当然である。


 エンドーラは頷いて、これまでの経緯を説明した。

ジオレは説明を聞いた後、しばらく考えて。


「ふむ、しかし、殴るのは適当な事なのだろうか?」


 ジオレは顎にてを当てて言う。

エンドーラはオルセイの兄なので、感情的になって責められると思っていた。

だが、予想に反してジオレは冷静な大人のようであった。


「ジオレ殿は軍人では無いので知らないかもしれませんが、命令違反は重罪ですわ。

 訓練中だから鉄拳制裁で済ませているのです。

 もし、正式に処分を下したら、良くて軍からの追放。

 悪くすれば死刑です。」


 エンドーラは紅茶を一口飲んで、落ち着いて淡々と説明した。


「そうなのか?

 大した罪を犯した訳では無いだろう?」


 ジオレは少し驚いたような雰囲気だ。

彼は軍役をした事が無く、軍の組織に入ると言う事が如何言う事か、知識も無いのだろう。


「我々は軍人です。

 基本的に軍人の勤務中は戦場に居るのと同じ扱いなのです。

 そして、上官の命令違反、及び、反逆はその場で死刑となります。

 オルセイはその両方を既に犯しています。

 もし、この事を公の場で、つまり軍事法廷にかけるなら覚悟が必要でしょう。」


 エンドーラは紅茶のカップに、カップと同じように白い指を這わせながら、軍に居る事の厳しさを簡単に説明する。


「そうか。

 訓練中は鉄拳制裁と言うのは普通の事なのか?」


 ジオレはエンドーラを見詰めながら訊いた。


「ええ。

 頭に血が上って命令違反を犯してしまう事もあるでしょう。

 その都度、軍事法廷を開くのはやり過ぎですし、時間の無駄です。

 ですから大抵の場合、訓練中は鉄拳制裁で済ませます。

 そう言う習慣なのです。」


 とエンドーラ。

こういう事は魔術学校を卒業していれば教えられる事だった。

場所によっては特別指定された罰則もあるようだが、基本的には鉄拳制裁となる。

無論、悪質な場合にはその限りではなく、軍事法廷に掛けられた事例もある。


「なるほど。

 オルセイは命令違反をして殴られ、それを私にどうにかしろと言って来たのか。」


 ジオレが額を手で押えている。

ようやくエンドーラの言っている事の意味が理解できたようだ。

それと、どうやら彼もオルセイには手を焼いているようだ。


「ジオレ殿、近い内に私の所属するシーリア部隊は出撃すると思いますわ。

 これは訓練ではなく、実戦。

 本当の戦争の為に出撃します。

 このままでは、オルセイは戦場で死ぬでしょう。

 敵に殺されるならまだしも、命令違反による制裁で死刑になる可能性が高いですわ。」


 エンドーラが真顔で警告した。

敵兵に殺されれば名誉の戦死だが、命令違反で死刑になれば不名誉どころではない。


「そんなに酷いのか? オルセイは。」


 ジオレは苦い顔をしている。


「はい。

 少し目を離すと、自分勝手な事をやり始めます。

 意地になっているような部分もあるのでしょうが、軍ではそんな言い訳は通用しません。

 戦場に出れば訓練中のような容赦はありません。」


 エンドーラは首を横に振る。

命令を聞かず、反抗する者を部隊内に入れて置く事がどんなに危険な事か、理解出来ない上級指揮官は居ない。

そして、戦場でそう言う者がいる場合、取るべき手段は大抵1つだ。


「それは、君がやるのかい?」


「判りませんが、多分、シーリア准将がやるでしょう。

 シーリア准将は責任感が強いですから、そう言う嫌な仕事は自分で引き受けるはずです。

 ですが、シーリア准将がその場に居なければ、私がやります。

 他の多くの兵達の為にも。」


 ジオレはエンドーラの話を聞いて、少し考えて意を決した表情を浮かべた。


「良く判った。

 エンドーラ大佐、君と話せて良かったよ。

 オルセイには軍を辞めさせる事にする。」


 ジオレは少し表情を引き締めてから微笑んだ。

次期党首としては、弟に戦場で名誉の戦死をされるのはともかく、不名誉な制裁による死刑で死なれては堪らない。


「そうですか。

 まあ、その方が良いですわね。」


 エンドーラが頷く。


「色々と弟が迷惑を掛けてしまって申し訳ないと、シーリア殿にも伝えておいて欲しい。」


 とジオレ。


「承知しましたわ。」


 とエンドーラ。


「それと、その戦が終わったら、宜しければお茶でも付き合って貰えませんか?」


 ジオレが微笑む。

徐にエンドーラを口説きに掛かった。


「ふふ、さすが兄弟ですわね。

 そして、さすがお兄様といった所ですわ。

 オルセイよりも女性の口説き方が上手ですわ。」


 エンドーラも微笑む。


「ははは、弟と一緒にしないで欲しいな。

 私はやたらと女性を口説いたりしないよ。

 弟がアレだから、誤解され易いんですよ。」


 ジオレが苦笑する。


「そうかもしれませんわね。

 まあ、お茶くらいならお付き合いしても良いですわよ。」


 エンドーラは少し頬を赤くする。


「良かった。

 では、時間が出来たら連絡を下さい。

 都合は極力、あなたに合わせますから。」


 ジオレが嬉しそうに笑った。




 数日後、リア達が外務卿を護衛して戻ってきた。

全員が揃って、それまでの経緯を話し合った。

リア達が戻ってくる前にオルセイは退役していた。


「厄介払い出来たわね。」


 リアはホッとしたように微笑んだ。


「良かった〜」


 クリンが嬉しそうに言う。

彼女はオルセイのような男は苦手そうだ。


「それより、向うの様子はどうだったの?」


 エンドーラが急かす。


「私達がいた時は、まだ平常状態と余り変わらないみたいだったわ。

 でも、国境周辺では小競り合いは続いていたみたい。

 頻繁に早馬を走らせて、前線との連絡をしていたのが判ったわ。」


 とリア。


「ツガノの情報部の話では、近い内にツガノへの侵攻が始まるらしいわ。

 どの程度の規模か、どこから侵攻されるのかは判らないけど。」


 とクリン。


「そう。

 今の内に、兵の実力を上げておかないといけないですわね。

 出来るだけ、生かして家に帰してあげたいですものね。」


 とエンドーラ。


「兵士の武装強化はどうする?

 魔術付加をした剣を持たせた方が良いだろう?」


 と健介。

シーリア部隊の兵士は魔術戦士の武装も含め、魔術付加をしている者が殆ど居ないのだ。


「ああ、忘れていたわ。

 それは必要ね。」


 リアが腕組みして考える。


「強化と軽量化だけの単純化した術式で、大量に作ろう。

 一般兵用のは少し特殊になるし、130本となると、かなり大変だ。」


 健介が提案する。

一般兵は魔術が使えない為、剣に魔力の供給をする事が出来ない。

その為、魔術構成には魔力を貯めておく為の模様が必要となる。

定期的に魔術戦士達が魔力を再充填する事で、性能を保つ事が出来る。

期間にして1ヶ月程度、戦闘にして10〜20回程度は保つとされてる。


「そうね。

 これから忙しくなりそうだわ。」


 リアは少し困ったような顔をして溜息をついた。



 それから、リアと健介が手分けして、剣に魔術付加をして兵士達に配り始めた。

リア達の持っているような業物の剣ではないが、それなりの剣を使って魔術付加している為、評判は上々だ。

一般兵の剣は質が区々であり、統一と底上げが一緒に出来る。


 強化魔法を掛けておくと、人間同士の力程度で剣を打ち合わせても、刃こぼれするような事は殆ど無い。

強い魔術戦士同士が全力で打ち合わせれば刃こぼれは免れないが、それも剣の質と魔力付加を行った際の魔力によって変わる。

所有者の魔力の強さも若干上乗せされるが、これは微々たる物だ。


 リア達の持っている剣は業物であり、魔術付加された強化魔法も強力なものだ。

リア達の激しい模擬戦でも刃こぼれはしていない。


 シーリア部隊は設立間もない、烏合の衆になり兼ねない部隊であった。

幸いな事に、設立間もない為に人数が少ない。

人数が少ないのは戦場では不利になることが多いが、統率と言う意味では時間の無い今は有利と言えた。

既に健介の指導で厳しい訓練を行って、統率は十分に取れている。

統率を乱す者が消えたせいもあるが。



 上級指揮官、大佐の抱える配下の最大人数は1000人と決められている。

准将には最大人数と言う意味での制限は無いが、配下の大佐の数は10人までとなっている。

将軍には一切の制限は無い。


 シーリア達の様な上級指揮官は現在46名。

その半数は兵を300以上保有している。

兵の補充は基本的に、


・毎年数人〜十数人の新人

・解散した部隊の兵の割り振り


と言う形で成される。

その様な訳で、シーリア部隊の人数が増えるのは、これから先の話だ。



 健介はドラゴンの身体について、徐々に調べて理解し始めていた。

ドラゴンの身体を己が物にする事は既に出来ていたが、それとは別の何かがあった。

そう思わせたのは、無理やり表現すると「精神と魂の感覚」だ。

最初の頃は単なる違和感と勘違いしていたのだが、どうもそうでは無い様だった。

だから、ランの記憶を頼りに調査していたのだ。


 ドラゴンの身体は明らかに他の生物とは違う。

それは他の魔物でもそうなのだが、ドラゴンは更に違う。

ブレスを吐く頭の構造、簡単な魔術ならほぼ自動で発動できる能力、空を飛べる翼、人間への変身能力。

最近気付き始めたものがいくつか。


 健介自身の感覚は別にしても、ドラゴンの特異性を考えた場合、この様な生物がもし元の世界に居たらどう思うだろうか?

自然と導き出される答えは・・・


(まさか生物兵器?)


 健介はその可能性に思い至った。

治癒魔法やゴーレム魔法、ドラゴンの変身能力など。

これらの事を1つに繋ぎ合わせれば、生物兵器を作る魔法があってもおかしくは無いと結論が出る。


(ドラゴンは生物兵器?

 ならば、他の魔物もそうか、出来損ないと言う事なのか?

 動物とは全く異なる生態を持つ魔物の不思議がそれで納得できる。

 しかし、その様な知識は、誰も持っていないようだったが・・・

 どう言う事だ?)


 しばらくして健介は考えるのを止めた。


(今は目前の戦の事が先だ。

 戦が終われば調べる事も出来るだろう。)


 健介は戦に使えるかもしれないドラゴンの身体に宿る他の能力を調べる事にした。



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